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非モテ期  作者: PS
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オチない話。

初めて書きます。

自分は決してモテません。イケメンでもありません。イケメンが羨ましいです。

初めて告白されたのは、小学生の頃だった。

3年生の時に、相手は2つ年上で5年生だった。

放課後、アブラゼミがうるさく鳴き喚く校舎裏に呼び出され、ラブレターを渡された。

二つ返事でオーケーを出し、1年半付き合ったのちに彼女の卒業と共に疎遠になり自然消滅した。

付き合うと言っても、当時は異性の友達という感覚しかなかった。

そんなだから、先輩と付き合っている間にも同級生に告白し、2人目の彼女を作った。

これは確か、俺分が4年生のクリスマスの時だ。先輩が卒業を期に離れていってしまうのを本能で察知したのかもしれない。

2人目の彼女は中学生になると共に俺からふった。

他に好きな人ができた。6人。

世界は広いんだと、この時ほど感動したことは無い。

そこからの事はもうほとんど覚えていない。

覚えているのは初体験くらいか。中学1年生の頃だ。ファーストキスもこの時にした。

レモンの味はしなかった。

なにしろ、素敵な出会いの繰り返しだった。

思春期が終わるちょうどこの頃から、好きな女性を、女友達では無く性の対象として認識するようになっていった。

結局卒業までに5人ほどと付き合った。もちろん何人か同時進行もした。

高校はお金のかからない都立、偏差値でいえば中の中というありきたりな、勿論共学の高校へ通った。

この頃から、付き合うという形に対してのデメリットも理解してきた。なにしろ女の子は16歳を過ぎると徐々に大人になってくる。

この国では、基本的にカップルというものは1対1で成り立つものであり、複数の女性に手を出す事がモラルとして許されなくなってくる。

なので基本的に体だけの関係を持った。

中学の頃の同級生と。高校のクラスの同級生と。先輩と。後半と。教育実習で来た先生とも。

可能な範囲で彼女も作った。バレないように。

そんな最高の学生生活が終わり、女遊びにうつつをぬかしていた俺は、大学受験に失敗して浪人生になった。

今はアルバイトをしつつ、バイト先の女の子と遊びつつ、たまーに勉強をしてる、フリをしている。

そんなモテモテな俺の、恋愛の話。


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