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命思力・転移  作者: 大谷雅彦
1/7

一 異次元物質的宇宙

 ⦅無⦆が動き

 《気》が満ちて

 《命》が目覚める


 《命が思う力》は

 《隔壁》を貫いて

 《導きの隧道》を創る

 

 《命》は

 《導きの隧道》に入り

 《隔壁》の中を孤進して

 《肉体》を得るのと引き替えに

 《記憶》を眠らせ

 《異次元の物質的宇宙》へ再び生まれて行く



 深い山里の小広場で、男は目覚めた。

 新しい年の訪れを祝って満天に星は輝き、月の光は惜しみなく山里に降り注ぐ。

 小広場には外縁を一周する溝があり、そのなかを白い閃光を発する水がゆるやかに環流している。

 こんな冬の真夜中に、一糸まとわぬ姿で男は仰臥したまま動かない。美しい形状をした男の肉体は色艶も若々しく、それだけで判断するなら二十代、いや十代後半とも見えるだろう。だが、いまここに生まれたばかりの男の年齢は五十六歳だった。

 小広場に漂う馥郁たる香りが男の肉体に強く触れて変化した。この時代、この場所、この季節にふさわしい衣服に男の肉体は包まれた。

 上半身を起こし、男は小広場を円形に囲んで立ち並ぶ樹木を見回した。進み行く道を見定めて、空中にふわりと浮くように男は立った。しっかりとした足取りで男は樹木の中に入って行った。

 男が消えて、環流していた水は地中に沈み、小広場を形成していた異次元粒子は崩壊して、小広場は《無の世界》に回帰した。





   主な登場人物

         笛谷紀代彦(ふえたに きよひこ)

         岩口八夫(いわぐち やつお) 

         信田裕一郎(のぶた ゆういちろう)

         西郷勇(さいごう いさむ)

         春辺李(はるべ すもも)

         平田三樹雄(ひらた みきお)

         砂田宇瑠波(すなだ うるは)

         江利九不音(えりく ふおん)

         坊菩文治(ぼうぼ ぶんじ)

         米野(よねや)ディック

         宝治泰(ほうじ たい)

         別琴華糸(べっきん けいと)

         夢幻(むげん)

         影丸(かげまる)

         不用(ふよう)

         幽明(ゆうめい)

         鬼女百合(きじょゆり)

         本間(ほんま)マキ






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