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気づいたら異世界の貴族になっていた  作者: 浅井翼
初めまして 異世界
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5話 街にて

 ガタガタと揺れる馬車に乗り、町に向かう。

お、見えてきた。

主に商業を行っている町。

売ってる”物”は、食物から奴隷まで。



町に入る。「おお」と声をあげてしまう。

感動だ。

多種族、獣人やドワーフなどもちらほらいる。

みんな笑顔なんて事はないが。

賑わっている。

あれ?「ヨーゼフよ。臭くないか?」うん。臭い。

「ここらには、川がありませんからね近くの草むらなどで用を足すしかないのです」だそうだ。

まあ、慣れれば・・・耐えられないこともない。

んなことを考えながら視察をつづける。


あ、奴隷商館だ。

奴隷制度には心のなかでは反対なのだが、貴族からの需要も高いため声に出して反対はできない。

偽善のために死ねるほど”僕”は優しくない。

まあ、当然だ。

もし、公爵とかの地位になったなら・・・いやあり得ないか。

というか、今の領地で、ぎりぎり処理でくるレベルだからな。



町の真ん中あたりで降りて、ヨーゼフと散策する。


ちょっと店にはいると過度な接客をされた。

「なかなかの店だな」なんてことをいいながら、前世には無いような珍しい物を買う。

これの説明は機会があったら。

小一時間買い物をし馬車に戻る。


数人つれてきた他の使用人も目当ての物は買えたようだ。よし帰るぞ。

まあ、そんな簡単には帰れない。



 前から貴族の馬車がくる。

挨拶しなきゃだめかな?

「メイージ様挨拶をしますよ」とヨーゼフさんに言われたのでしかたなく馬車から降りる。


往来の真ん中だぜ?

信じらんねーよな。 日本人的に。

相手も降りてくる。

あれは確か、ゴンヨーヌ男爵だ。


領地はないのだが、後ろにネスト伯爵がいるからな。


要注意の一人だ。

悪い意味でな。お帰り願いたい。

ひとまず、「これはこれはゴンヨーヌ男爵ではないですか?連絡いただければ歓迎したのですが」(連絡がないので歓迎しないよ)と言う。

すると「ガルディ子爵ではないですか。今日は、ネスト伯爵に薦められましてね”あなたの”町を見に来たのですよ」(ネスト伯爵の命で抜き打ちの視察にきた)と言ってきた。

え?なんかやったっけ?「この町にネスト伯爵の眼に止まるものなどありましたか。」(何で来たの?)

「ネスト伯爵はあなたにも興味があるそうですよ。領地経営など初めてでしょうからサポートしたい意向を示しております」(おまえの領地くれよ。)

「有り難いですが、今のところ他領の援助を受ける必要はありません。

しかし、ネスト伯爵、ゴンヨーヌ男爵とは、これから”も”良好な関係でいたいものです。

おっと失礼、少し急ぎの用がありまして。では」と言って立ち去る。

面倒だ。

まあ、近いうちに事が起こるとは思えないけど。




★とある報告書より抜粋★

 このように、メイージ ガルディは無能ではないことが判明した。

ラインカフが死ぬまでは、無能の皮を被っていたと推測される。

しかし、15という年齢を鑑みるにまだ甘くボロをだすのではないだろうか。

せめて、周りが王国管理下ではなければ手をだせたのだが。

ルートの確保には、時間がかかる模様。

麻薬、偽造通貨ともにリスクが高い。

貴爵の力では難しいのではないだろうか?

今はあの土地よりも爵位上げに専念すべきだ。

侯爵にもなれば・・・をすることができる。

しかし、ガルディの後ろ盾は今のところ”決まっていない”。

領民も懐疑的だ。

悪い噂を流すべきかも知れない。

しかし、他の貴族も、メイージ ガルディには興味を持っているようだ。

使者も確認されている。

これからも、監視していく。

この報告書は、読後破棄されたし。           


 ネストは、ゴンヨーヌの報告書を暖炉に投げ込んだ。「いつものことだが、私見が多いな。そして、文面から私を想像されるやも知れない。そろそろ切るべきだろうか。ふむ。ガルディか。興味深いな 」


                                                

そろそろ、色々始まります。

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