1話 状況確認
「知らない天井だ。いや、知ってるぞ?なんだこの記憶は僕は、確か死んで神に出会ってそれから?」と言うか、ここはどこだ?
答えは知ってる。
覚えている訳ではなく知ってる。
記憶としてだ。
例えば、リンゴだったり、犬だったり、そういう常識的なこととして。
そう考えると神が言ってたことが理解できた。
「身体で知れってやつか?まぁ、頭なんだけどな」
完全に理解できた、僕の名前。違うな、俺の名前は、メイージ ガルデイだ。
年齢は15。
職業は・・・りょうしゆ 領主?
貴族じゃないか?いや、決めつけるな。
メイージよ。否定してくれ!
ふう、子爵だって!
わーい。まあね。分かってたよ。
この部屋のきれいさ。広さ。
つーかさ、頭には入ってきてたんだよね。
でも目を逸らしてただけだ。
でも貴族の方が良かったのかな?安全面的に。
その後、ベットの中で自問自答をしていると、規則正しいノックの音が聞こえてきた。
執事だな。
パニクりながらも、”いつもの”調子になるよう気をつけて「入れ」と言う。
どうぞと言いそうになったよ。
ドアがあく。
執事のヨーゼフさんがきれいな礼をしてドアに向き閉める。
一連の動作を優雅にする。しっ、執事だ。
執事らしい執事と言えば良いのだろうか… 彼は語りだした。
お早う御座います。メイージ様。朝食の用意ができました。
ラインカフ(メイージの父)様を亡くされた事を嘆かれる事は分かりますが、本日からラインカフ様の領地を一部とはいえ運営していくのです。
今までのような行動ではいけませぬ。
しっかりと貴族としての自覚を持ち云々 ・・・長かった。
つーか領地ね。オーケー、落ち着け、大丈夫。メイージは屑だった、どれぐらい屑かというと、気に入らない奴は死刑みたいなかんじ。
ラインカフはもっと屑だった。
というか、殺されたわけだし、やばいな。
泣きそう。善政をしよう。
というか、人頭税は、子供が減るし 婚姻税も、子供が減るし なんだろうね?
子供が嫌いなのかな?というか税が高すぎるんだよ!
そりゃ殺されるよ。クソ高い税のせいで餓死者がいるんだぞ。
頭が痛い。
よかったよ今日から領主で。メイージ(元)何やろうとしてたと思う?
税金あげて価値も分からん絵画とかを買ったり珍味を食べたりしようとしてたんだぜ。
まさにバカ貴族。凄まじいよな…
ちなみに、ご都合主義はございません。人も死にます。