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丹羽長秀の死と秀吉の独立

近江 長浜城



秀吉は戦の準備をしながら、考えていた。

『この戦いは長引くだろう。

権六に武田を抑えるのは難しい。

ここに寧々を始め、儂らの一族を残すのは危険だ。

やはり、一族の者を軍の中に紛れ込ませ、播磨に向かうようにしよう。

それと』


官兵衛がやってきて、「殿、長宗我部との戦い、どうやら我が羽柴だけでやらなければならなくなりました。

丹羽殿が病に倒れました。」


秀吉「な、何、今」


官兵衛「丹羽殿が病に倒れ、長宗我部との戦いは羽柴だけでやらなければならないと」


秀吉は目の前が真っ暗になる思いがした。

慌てて丹羽長秀の元に駆けつけた。

既に、病の床に倒れていた、長秀は体を起こし、秀吉と会った。


秀吉「丹羽殿」


長秀は「すまぬ、筑前、あの会議の後から、体調を崩したようだ。

長宗我部との戦い、苦労をかける。

それと儂はもう長くはあるまい。」


秀吉「そんな」


長秀「信孝様や権六では、武田信勝に勝てぬだろう。

大名の興亡を体験して、全てを一からやり直し、これほど、織田家を追い詰めるとは見事なものよ。

それと聞いたか、信勝の婚姻の件」


秀吉は頷き、「一度に二人も妻に迎えるとは、思いませなんだ。

茶々様に徳川家の督姫を」


長秀「大なり小なり不満はあるだろうが、上手く抑えておる。

織田家という敵がいるからの。

筑前、長宗我部、恐らく武田と手を組んでいるだろう、誰が向かうかも読んでおるようだ。」


秀吉「全て、信勝殿の手の平の上で」


長秀は頷き、「恐るべき男よな。

筑前、お主はどうする。

戦うか、和解するかはお主が決めよ。

儂は長重にどうするかはお主が決めよ。

上様には悪いが・・・」


秀吉は長秀が何を言おうとしたか、悟った。

長秀は疲労を覚えて横になった。

秀吉が播磨に向かい、三か月後、丹羽長秀は亡くなった。

秀吉は播磨である決断を下すことになる。


そう、播磨、但馬、因幡、美作、備前、淡路を羽柴の領地とし、織田家から独立を図るという決断を




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