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勝頼の死、論功行賞

甲斐の国 岩殿城 武田 勝頼



城門が閉じられ、入ることが出来なかった。

ここに来て、小山田も裏切ったのは明白。

儂の命運は尽きた。

跡部勝資、長坂釣閑斎らがこれを見て、『安房守を信じて岩櫃城に向かえば良かった』と言っている。

都合の良いことだな。

散々、安房守を疑いの目で見ておきながら。

信勝を預けたことを知って、軽率だと言っていたが。

まあ良い、兎にも角にも武田家は終わった。

後やることは妻を北条に返そう。



その後、天目山に逃れ、戦ったが、破れ、勝頼は妻と共に自害、滅びる。

復活までには、三か月の時を要することになる。



甲斐の国 躑躅ヶ崎館



織田勢、徳川勢が入城してきている。

信長が入城するまでの間、信忠が甲斐の情勢の安定を図っていた。

そんな中、武田を裏切った小山田信茂と対していた。


信忠は、信茂が今度は織田に尽くそうとするあまりの無節操ぶりに激怒した。

即刻、人質の信茂の子共々処刑を命じた。

その後、勝頼の首級はあったが、信勝の死体が上がらなかったとの報告を受けて、顔色を変えた。

放っておくわけにはいかず、降伏した武田家の旧臣達に尋問したが、彼らにも全く分からないと言う。

とりあえず、近々、甲斐に入る父、信長に書状を送り、報告しておいた。




甲斐 への行軍中、信長は信忠の書状を見て、勝頼の首級はあげたが、信勝が見当たらないと言う。

降伏した武田の旧臣に尋問したが、分からない。

在野に隠れた旧臣が、匿っているか。

根切りをすれば済むことだ。



信忠に武田の隠れた旧臣達の根切りを命じた。



しばらくして、信長は甲斐に入ってから、論功行賞を行なった。


駿河は狸に信濃、甲斐に滝川一益、与力に森長可、河尻秀隆、金森長近らに命じ、治安維持と野に下った武田の旧臣達の根切りと、上野にいる元武田方の諸将に本領安堵と服属を命じる書状を送り、安土に戻って行った。








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