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家康暗殺計画

上野 岩櫃城



信勝は成田が降る前にある密談と恐るべき考えを思いついた。

深夜、人知れず、昌幸と風魔小太郎を呼んだ。


昌幸「我々に相談とは」


信勝「御主に仕事を頼みたい、小太郎。

ある一人の大名を堺から領地に戻る際、始末して欲しい。」


小太郎は顔色を変えた。


昌幸「どなたの始末を、まさか」


信勝「徳川三河守家康をだ。

良いか、家康の後継者、長男の信康殿は信長殿に粛清された。

次男の於義丸は家康から実子として認められてない。

三男の長丸は幼い。

そんな中、家康が始末されたら、どうなると思う。

東海道は混乱するだろう。

それが狙いだ。

家康が三河に戻ったら、遠からず甲斐、信濃に兵を入れる筈だ。

私から見れば、邪魔な存在だ。

家康がいなくなれば、甲斐、信濃に三河、遠江、駿河にも逆に兵を入れやすくなる。

そして、織田にも信長、信忠が亡くなるとして、その際、儂は織田の後継に名乗りを挙げることにする。」


昌幸「信勝様、それは」


信勝「昌幸、儂の母は誰の養女だったか、忘れた訳ではあるまい。

後継者としては立つ資格はなくとも、織田を混乱させるのを助長する役として、十分であろう。」


昌幸は信勝の謀略の中に、自身の戦力不足を補うためにやらざるを得ないのだと悟らざるを得なかった。


昌幸「承知しました、とりあえず徳川の始末から始めるとしましょう。

帰り道に始末するとして、どの道を」


小太郎「伊賀を通り、伊勢、海を渡り、三河へでございましょう。

始末する恰好の道、ところで、徳川と共に、穴山梅雪殿もいますが」


信勝「始末というより、落武者狩りに合うように仕向けておけ。

裏切者に相応しい最後を迎えれるようにな。」

と冷たく言い放った。


信長が謀反に合う一週間前のことだった。




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