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織田、徳川、遺臣達の動き

近江 安土城



信長は後継者の信忠、池田恒興、明智光秀、丹羽長秀らに三河の家康を呼んでいた。


そんな中、信濃の滝川一益からの書状が届けられた。


信長は書状を読み始めた。


「北條が上野で敗れただと、上野にて武田信勝が旗揚げ、か。

生きておったか、まああの死体の上がり方が異様だったからな。

まあ、真田安房守あたりが考えてたのであろう。」


長秀「武田が復活したとなりますと、あの御仁が元気を取り戻します。

毛利を攻めている羽柴筑前守が苦労するのでは」


信長は笑って、「真偽を確かめる術を持たぬわ、あの阿呆には。

しかし、甲斐、信濃の武田の遺臣共が活気づく。

一益や秀隆も苦労するだろう。

信忠、もう一度、甲斐、信濃へ。

儂は猿の援護に向かう。

すまぬな、三河守、ゆるりと京の見学をされるとよかろう。

日向は、歓待役を解くゆえ、西に向かえ。

五郎左は四国だ。」


信忠「父上、勝長いや信房を派遣しては」


信長は頷き、酷薄な笑みを浮かべた。


そんな中、家康は心胆を冷やしていた。

密かに匿っていた武田の遺臣達の動きが気になり始めていた。

依田信審、横田尹松、岡部正綱、曽根昌世、初鹿野昌次、保科正直、正俊、駒井正直、原貞胤、大蔵長安などと言った武田の遺臣らが離れ、信勝の下に走ったら、自軍の強化どころではないと感じていた。


遠江に早く戻りたい家康ではあったが、既に彼らは家康に助けてくれた礼状と詫び状を書いて退散していた。


甲斐



ここにもある人物が隠れていた。

小幡信貞と馬場信頼だった。

彼らもまた、上州での信勝の復活を聴いて、

馳せ参じる決意を固めていた。

河尻秀隆の圧迫が酷いため、彼らは、何とか甲斐からの脱出を計っていた。


信頼「信勝様が上州で復活した以上、馳せ参じなければ、手足となって働けぬ。」


信貞「焦るな、上手く脱出せねばな。

ここで死ぬ訳にはいかぬ、夜の闇に乗じて、脱出する。」


危うく、見つかりかけるが、昌幸が密かに甲斐、信濃に派遣した風魔や真田の忍び達の活躍により、上州に逃れることになる。



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