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上々の出来だと思った発言は予想通り的を射ていたようで、先輩は少し悔しそうな顔を見せた。


「まあ、あんたにしてはまともな返答だったんじゃない?でもね、それはいい線にいっただけで、正解というには、あまりにも程遠いものだわ」


あいもかわらず上から目線なことで……。

では正解はなんなのか、それを聞こうと口を開くと、眼前で先輩は自慢げな顔をして言葉を続けていた。


「ここは異空間よ」


それは、突拍子もない非現実的な発言だった。サイエンスフィクション。つまりはそういうことだろう。

だがしかし、ここは本当にただの住宅街でしかない様に見える。この先輩の妄想が行きすぎているだけかもしれない……。

失礼だといわれたのなら、それに対して否定するつもりは微塵もない。だってそれ程までに、同じなのだから。


「つまり、インフェルノに現実世界だと思わせるための偽物の空間(フェイク)なの。まるでそっくりでしょう?きちんとあの世界(げんじつ)がベースになっているから、私たちでさえも区別がつかない時があるわ。もちろん、一般人なら尚更ね。まあ、紛れ込む事もあるけど、それは自業自得だから無視していいわ。それぐらいで死んでしまったのなら、それもまた運命よ」


彼女は得意げにそれを言ってのけた。死にそうな人がいても、助ける必要はないと。



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