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短編小説集

自傷

作者: 真顔くん
掲載日:2026/06/17

床に寝転がる

冷たさがゆっくりと体に入り込んできた

このまま思考が停止すればいいのに

そんな事を願った


当たり前を当たり前に出来ない

みんなと同じになれない

同じ動きが出来ない


怠惰なのだろうか

努力が足りないだけなのだろうか

分からない

分からないけど

私はそんな自分が嫌いだ

許せない

出来るはずなのに

やれるはずなのに

何故出来ないのか


いつまでも自らにナイフを刺す

自らで唱える

「早く死ね」

「生きてる価値なんか無い」

体に傷を付けるのは怖いから

心に傷を付ける

ずっと

生まれてから、死ぬまで


味方はいない

自らが味方にならない限り

誰も味方には見えない

投げかけられた言葉さえ偽物に見える

この世界に味方は居ないとさえ思える

だって

自分が1番自分を嫌っているから


ふと近くに座る人形に見られている気がして

そっと顔を逸らした

お前はおかしいと言われている気がして

強く口内を噛み締めた


誰かの理想でいたくて

自分の理想を叶えたくて

今日も自分の首を絞めた

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