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AI、100%小説で空なんて飛べない  作者: 蜃気羊


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2025年2月 ――中3の冬、授賞式の話【20】



 本の発売が、4月30日に決まった。


 1月の終わりくらいから、編集の永瀬さんとzoomで何度か打ち合わせをした。

 打ち合わせのなかでは、改稿すべきところとかのすり合わせをした。その際に、仕事の流れも説明を受けた。


 どの本も、作品を元に、編集者と作家が打ち合わせをして、その内容を原稿に反映させていく作業を、Wordデータ上で行う。それが終わったら紙に印刷された『ゲラ』が自宅に送られてきて、それをチェックして出版社に送り返す作業をするのが大まかな流れみたいだ。


 俺の原稿は3月28日発売の『小説八雲4月号』に掲載される。これは『小説八雲新人賞』の結果発表と共に、作品が雑誌に掲載されることになっているみたいだ。

 今回の作品は、最終選考前に修正した原稿を紙面に掲載されるようで、その原稿を元に、出版社から紙に印刷された『ゲラ』というが送られてくるらしい。誤字脱字や整合性が合っているかどうかを指摘してくれる出版社の校閲部の校正者と編集者である永瀬さんが赤ペンで書いたことを、著者が確認していく作業があるらしい。

 それと別に書籍用で原稿を進めるみたいだ。書籍用は書籍用で、同じ工程を踏むらしい。

 

 あと、新人賞の授賞式の話にもなった。

 永瀬さんと相談して、授賞式の服装は制服で行くことになった。


 ブレザーにネクタイの方がインパクトを残すことができるんじゃないかって言うのが、永瀬さんのアドバイスだった。さすがに足元だけ、スニーカーってわけにもいかないと思い、安い革靴だけ買った。出版社の偉い人や、俺を選んだレジェンド級の小説家である選考委員の先生方の前で、受賞者の言葉をスピーチしなければならないらしい。写真も撮られるみたいだ。

 

 2月の第一週は面倒な原稿のゲラをチェックをした。

 2月の第二週は面倒なスピーチを準備したり、面倒な革靴の買い出しに出た。

 そして、2月の第三週になり、俺は電車に乗り、東京の指定されたホテルへ向かった。




読んでいただきありがとうございます。

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