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54話:国境なき志(春待つ街)

雪は、音もなく降っていた。


 風のない羽鳥の町に、白い粒が静かに舞い落ちる。家々の屋根はすでに厚く覆われ、通りには踏み固められた雪の筋が細く伸びている。空は鉛色に沈み、吐く息は白く凍った。


 だが、町は沈黙してはいなかった。


 南端の広場には仮設の小屋が三棟建ち、煙突から黒煙が立ちのぼっている。そこは今冬から初めて設けられた「共同暖房所」だった。


 小屋の中では、老若男女が身を寄せ合って火を囲んでいた。壁際に藁布団を敷き、真ん中には大鍋。その下では、黒々とした石炭が赤く燃えている。


 「おばあちゃん、ほら、手があったかいよ」


 小さな女の子が、凍えた祖母の手を擦っていた。


 「……こげな暖かい火、初めてじゃ。薪とは全然ちがうな……」


 寒さに震えていた人々の頬に、ようやく血の色が戻り始める。


 中には、病人や赤子を連れた者もいた。施療院から派遣された村田蔵六の弟子が、鍋のそばで薬草茶を配っている。


 「昨年なら、この冷え込みで三人は命を落としていた」


 小屋の隅、火の見張り役として控えていた若い衛兵が呟いた。


 その背後から、晴人が歩み寄った。羽織に白い雪を乗せながらも、その足取りは確かだった。


 「……火が、命をつないだのなら、それは何よりだ」


 彼は立ち止まり、石炭の火を見つめた。湿気を含んだ炭のにおいが、わずかに鼻をつく。


 「火薬は人を殺すが、石炭は人を生かす。使い方ひとつで、資源の意味は変わる」


 その言葉に、衛兵が目を瞬いた。


 「資源の意味……」


 「そうだ。そして“暖房所”はただの施設じゃない。“産業”と“福祉”が繋がる、常陸の試金石だ」


 晴人はふと、鍋の向こうに見えた老婆の笑顔に目を留めた。あの人の命を救ったのは、決して金でも刀でもない。ただの炭――ただの“火”だった。


 その夜、政庁の一室では、冬の救援体制に関する簡易報告会が行われていた。


 出席者は羽鳥市中の役人、村田施療院の代表、水戸から視察に来た工務官僚、さらには商工会の代表者たち。


 報告に立ったのは、羽鳥開発局の若手官吏であった。


 「今年の冬季死者数、前年同月比で六割減。特に、凍死・肺炎による高齢者の死亡率が激減しております」


 「これは、日立の山地から搬入された石炭を活用した“共同暖房所”の設置によるものと考えられます。産炭地からの輸送体制が整い、燃料費を抑えつつ安定供給が可能になったことが要因です」


 会場がどよめく。


 晴人はその背後に立ちながら、視線を会議卓の地図に向けた。日立鉱山から羽鳥へ至る馬車道、炭車用の軌道整備、倉庫拠点――それらが一本の“資源の線”で結ばれていた。


 「すでに、那珂湊や友部でも同様の施設設置の申請が上がってきています」


 「これは、“羽鳥モデル”の福祉応用として、藩全域へ拡張可能です」


 会議が終わり、資料を閉じる役人たちの間に、希望に近い空気が生まれていた。


 ――だが、斉昭の胸中は、少し違っていた。


 報告を受けた後、彼はひとり政庁奥の私室に戻っていた。


 障子越しに雪がちらついている。火鉢の炭が小さく爆ぜた。


 「……異国の学、異国の火、異国の技術……それらを用いねば、我が民は生き延びることすら叶わぬのか」


 呟く声には、怒りはなかった。ただ、己の思想が試されていることへの痛みがあった。


 斉昭は決して“頑なな攘夷主義者”ではなかった。彼の攘夷は、“民を守るための自立”であり、“武威を維持するための誇り”だった。


 その“信念”が、いま、晴人の行動によって少しずつ形を変えようとしていた。


 ふと、彼の視線が一枚の巻紙に移る。


 それは、江戸の川路聖謨が送ってきた報告文だった。


 > 「貴藩の報告書、見事。羽鳥の福祉体制は、江戸市中にも応用可能と考えられます」

 > 「特に日立炭を用いた越冬援助は、異国の技術に頼らずして民を守る手立てとなるでしょう」


 斉昭は静かに目を閉じ、巻紙を巻き直した。


 「……晴人。お前は、藩を守る道を選んでいる。だがその道は、“異国と交わる道”でもある」


 「ならば、見届けねばなるまい。この国が、どこへ向かうのかを」


 彼の口元が、わずかに綻んだ。


 それは、もはや疑念ではなく、信頼の色を帯びた微笑だった。

夏の気配が羽鳥に届いたのは、六月の半ばだった。


 田畑に風が渡り、日立から運ばれた石炭を積んだ荷車が道を行き交う。だが、この夏の羽鳥は、いつもの夏とは違った。町の中央広場――以前までいちや演舞が行われていた場所に、仮設の石畳が敷かれ、幟が立ち並び始めていた。


 それは“常陸国際市いち”の準備である。


 ――旗印には「交わりこそ、力」と記されていた。


 「オランダ商人が本当に来るのか?」


 通りがかった魚屋の親父が目を丸くしている。


 「来るってさ。江戸の蘭館を通じて、“非公式の交易と観察”って名目で……って」


 町の若い職人が答える。


 「観察ぅ? なんだそりゃ。動物じゃねえぞ」


 「こっちが言いたいさ」


 広場では、大工と石工たちが市場の枠組みを急ピッチで組み上げていた。商人の屋台に加え、薬草屋、織物展示、紙と筆の実演台、西洋の器物を並べる場――ありとあらゆる文化が混ざり合う“交差点”が作られようとしていた。


 その中央にある大きな案内板には、日本語・オランダ語・漢字交じりの簡略中国語が並記されている。


 「晴人様、これでよろしいでしょうか。翻訳の綴りに少し自信がなく……」


 通詞を務める羽鳥出身の青年が、緊張気味に紙を差し出す。


 晴人は受け取り、目を通してからうなずいた。


 「十分だ。“伝えようとする姿勢”が、まず第一だからな」


 彼の声には、明確な芯があった。


 その日は、ついに“客人”が羽鳥に入る日だった。


 那珂湊からの水運路を通じ、簡素な小舟に分乗してやってきたのは、オランダ系商人二人、混血の通訳一人、そして商館関係者二人。彼らの一団が羽鳥に降り立つと、周囲に軽いざわめきが走った。


 異国風の帽子、金縁の双眼鏡、木箱に収められた異様な器具――何もかもが珍しかった。


 晴人は自ら出迎え、手を胸にあてて礼を示す。


 「ようこそ羽鳥へ。“民の市”へようこそ」


 オランダ商人は片眉を上げ、軽く会釈を返した。


 「貴殿が、ミトの“政官”と聞いている。かように若き者が……まことに興味深い」


 やや挑発的な言い方にも、晴人は眉ひとつ動かさず、丁寧に言った。


 「我々の町は、“年齢よりも結果”を重んじますので」


 そのやりとりを、町の子どもたちが少し離れて見ていた。絣の浴衣を着た小さな手が、そっと振られる。通訳がそれを伝えると、オランダ商人のひとりがにこりと笑って手を振り返した。


 「……我が国にも、こういう素朴な挨拶があればいいのだが」


 午後、仮設市場の中心で開かれた「開市式」では、町人代表・商工会・職人・施療院代表・羽鳥学堂の教員らが晴人の隣に並んだ。


 「異なる文化は、時に誤解を生みます。ですが、それを“遮る壁”と見るか、“越える橋”と見るかは、我々次第です」


 晴人の開会挨拶は、観衆の胸に静かに沁みていった。


 その後、市場では活気が爆発した。


 織物の実演台で西洋人が紡ぎ車を食い入るように眺める。薬草棚の香りに顔をしかめる商館員。西洋の書籍に目を輝かせる羽鳥学堂の子どもたち。


 「この字……どうやって読むんだろ」


 「ラテン語って言ってたぞ。神父さんたちの言葉だって」


 ある薬師は、ガラス瓶に入った液体を見て首をかしげる。


 「……これは、酒じゃねぇな。“消毒”って書いてある」


 村田蔵六が横からぼそりと口を挟んだ。


 「今さらだが、こっちの施療所にある水よりよっぽど綺麗だな」


 市は、混沌としていた。だがその混沌は、羽鳥という町の“柔らかさ”に吸い込まれ、やがて熱を持った風のように広がっていった。


 その光景を、高台の仮設政庁から眺めていたのは、晴人だった。


 隣には、視察に訪れていた水戸の若手藩士が控えている。


 「……町人と異国人が同じ場に座り、言葉を交わし、物をやり取りする……。不思議な光景ですね」


 「だが、それが“普通”になる日が来るさ」


 晴人は、そう言って笑った。


 「ただし、“土台”がしっかりしていれば、の話だ」


 その時、市の外れから一陣の風が吹きぬけた。


 異国の香りと、日立の石炭のにおいと、羽鳥の土の匂いがまじり合いながら、町全体に新たな息吹を運んでいた。


 そして晴人は思う。


 ――志に、国境はあるのか?


 答えは、まだわからない。


 だが、こうして人が集い、言葉を交わす場を築いた先にこそ、“越えるべき壁”の向こうがあると、彼は信じていた。

国際市が始まって三日目、羽鳥の町はかつてない熱気に包まれていた。


 朝から続々と人が集まり、町の南門から北の商通りまで、びっしりと人の波が続いている。商人、農民、町人、職人、水戸からの藩士、そして旅装の浪人に混じり、異国人の姿もちらほら見えた。


 役所が集計した来場者数は、延べ三万二千人超。


 その数は、羽鳥の定住人口を優に上回っていた。


 ――人口より多くの人が、この町に集い、交わっている。


 それは数字以上に、町の空気を一変させる現象だった。


 広場では、羽鳥の子どもたちが異国の器具を前に歓声を上げ、通詞を介して意味を尋ねている。

 瓦屋の若旦那は、オランダの絵付け陶器を指さして「これは火鉢にできるのか」と真顔で尋ねた。


 「おそらく……無理かと」


 通訳が困り顔で答えると、周囲の者たちがどっと笑った。


 市の北側では、那珂湊の商人たちが持ち込んだ乾物や織物を展示。

 一方、西の路地では、異国製の秤や懐中時計に人だかりができていた。


 「……これが、羽鳥か」


 呟いたのは、水戸から来た家老付きの視察役だった。彼は、異国商人と町人が並んで値切り合う姿に、ただ言葉を失っていた。


 「異なる文化、異なる言葉、異なる信仰……それでも、人と人は“もの”を通じてつながる」


 晴人がその隣でそう言うと、視察役はしばし黙り、やがてぽつりと漏らした。


 「……では、“まつりごと”も、同じように通じるのでしょうか」


 「わかりません。けれど、通じさせる努力を怠れば、交わりは破綻します」


 そう応じる晴人の表情には、慎重さと覚悟が入り混じっていた。


 その頃、町の奥では、別の場所でも議論が始まっていた。


 臨時に設けられた羽鳥政庁の会議室。そこには、晴人、村田蔵六、商工代表、水戸藩からの文官、羽鳥学堂の教師代表、そして斉昭の側近である中老・中山が集っていた。


 「羽鳥国際市、確かに盛況である。民の活力が育まれているのは否定せん」


 開口一番、中山はそう認めた。


 だが――その語尾には、硬さがあった。


 「……しかし、外国人を招き入れることで、異国の思想、信仰、疫病などが持ち込まれる可能性もまた、無視できぬ」


 場が静まる。


 村田が腕を組んで言い放つ。


 「だったら、外から来るものを全部拒むか? 疫病だろうが思想だろうが、予防も理解もせずに?」


 「医者の立場からすれば、“遮断”よりも“理解”と“隔離”が先だ。病も思想もな」


 中山は苦々しい顔をしたが、何も返さなかった。


 沈黙の中、晴人がゆっくりと口を開いた。


 「“火薬”は、兵を殺す道具にも、炭鉱の爆破装置にもなります」

 「“紙”は、経典にもなるし、異端の書にもなりうる」

 「では、それらの“意味”を決めるのは誰か――我々です」


 「我々が、何のために火を灯すのか、紙を綴るのか。その“意志”が、技術や物に命を与えるのです」


 教師代表の青年が頷いた。


 「子どもたちは、何も知らぬままでは育てられません。けれど、すべてを知らぬふりをして育てた先に、何が残るのでしょうか」


 晴人は小さく息をつき、続けた。


 「……我々の“志”は、果たして国の内側にとどまるものなのでしょうか?」


 「病を癒やし、暮らしを支え、命を育てる。それを目的とするならば、志に“国境”などあるはずがないと、私は思います」


 その場にいた者の何人かが、黙って頷いた。


 中山は目を閉じ、しばらくの間、何も言わなかった。


 その夜、城の奥。徳川斉昭は、会議の報告を受け、ひとり思案に沈んでいた。


 脇に控える東湖が、そっと声をかける。


 「晴人殿の言葉、如何思われますか」


 「……志に、国境はない、か」


 斉昭は、障子越しの夜空に目を向けた。


 「儂は、攘夷の人間だ。だが、それは“異国の火”を否定するものではない」


 「民を燃やす火は断つ。だが、民を温める火ならば……」


 その声に、東湖がわずかに目を細める。


 「……陛下(天子)ではなく、火(志)に道を託すとは。常陸も、変わりましたな」


 斉昭は笑わなかった。ただ、筆を取り、ゆっくりと紙に書き記した。


 > 「火を渡す者は、剣を捨てることもある」

 > 「民を守る者にとって、火は敵ではなく、糧であるべし」


 その文字は、翌朝、羽鳥政庁へ届けられた。


 それを手にした晴人は、しばらく言葉を失った。


 静かに握りしめるその手には、これまでの歳月で培った“重み”が確かにあった。

羽鳥の国際市は、五日間の熱を残して幕を下ろした。


 祭の後の静けさ。だが、ただの“片づけられた町”ではなかった。


 仮設の石畳が外された広場には、踏みしめられた土の匂いが残っている。染みついた異国の香辛料の匂い、焼き菓子の甘い煙、紙に刻まれた異国文字の残り香。すべてが、町のどこかに名残を残していた。


 小さな革命の跡だった。


 ――人が、国を越えて交わったという証。


 羽鳥学堂では、臨時の“ふりかえり授業”が開かれていた。


 晴人も、後方からそっと覗いていた。


 「では、みんな、国際市で何を見たかな?」


 教師が問いかけると、子どもたちは勢いよく手を挙げる。


 「時計を見た! 中が動いてて、カチカチ鳴ってた!」


 「外国の人が“おはよう”って言った! なんかちょっと違ったけど、通じた!」


 「薬の瓶が光ってて……あれ、先生、どこで買えるんですか?」


 「この本! 知らない字ばっかだけど、でも、読めるようになりたい!」


 その最後の声に、晴人は微かに息を飲んだ。


 読むことは、世界に触れる手段だ。それを、誰に言われるでもなく理解した子どもが、ここにいた。


 子どもたちが去った後、学堂の教師が晴人に語りかけてきた。


 「晴人様……あの子たち、昨日よりも目が輝いています」


 「何かを“知らない”ことを恥じるのではなく、“知りたい”と願うようになりました」


 「それが、きっと教育のはじまりなんですね」


 晴人はただ、静かに頷いた。


 「志は、生まれたときから持っている者だけのものじゃない。出会いが、それを芽吹かせるんです」


 その日の午後――


 施療院では、村田蔵六が、贈られた西洋医学書を広げていた。


 表紙にはラテン語がびっしりと刻まれているが、彼は構わず、前書きを無視して図解ページへと指を滑らせていった。


 「……こいつは、胃の仕組みか? 腸の長さが人種で違う……馬鹿を言うな、みな同じだろうが」


 ぼやきながらも、目は真剣だった。


 そこへ若い弟子が入ってきて、報告を手渡した。


 「暖房所の石炭残量、日立からの搬入で今月末までは持ちます。次の便は……」


 「おう、わかった。晴人に伝えとけ。“お前のおかげで、ばあさんが三人延命した”ってな」


 弟子が苦笑する。


 「でも先生、“お前”じゃなくて“晴人様”ですよ?」


 「俺にはあいつも患者だ。見てろ、いずれ過労で倒れる」


 そう言いながら、蔵六はふっと息をついた。


 「だが、まあ……倒れたとしても、俺たちが支える番かもしれんな」


 その言葉に、弟子はきょとんとした顔を見せる。


 村田はそれ以上言わず、本のページをめくった。静かに、しかし確かに、“自分の医療”が“世界とつながっている”ことを感じ始めていた。


 夕刻。


 政庁の執務室にて、晴人は一枚の紙を前に、筆を止めていた。


 「この町が、どこへ向かうのか」


 それを考えれば考えるほど、言葉が筆から逃げていく。


 人口は増え、産業は拡張し、藩の財政は再建されつつある。だが、“その先”が、まだ見えなかった。


 今までのように、ただ“不足を埋める”のではない。“未来を描く”段階に入ったのだ。


 ふと、窓の外に目をやる。


 広場では、まだ片づけが終わらぬ幟が、風に揺れていた。


 子どもがその幟を指差して母に尋ねている。


 「ここ、またお祭りするの?」


 母親は笑って答える。


 「そうね、きっとまた来るわ。ほら、あなたが字を読めるようになった頃に」


 晴人は、思わず笑みをこぼした。


 その笑みの中に、確かな確信があった。


 “志”とは、誰かに命じられて抱くものではない。

 火のように、空気と出会って燃えるものだ。


 それが、羽鳥という町で、今まさに起こっている。


 静かに、確かに、“次の時代”の火が灯り始めていた。

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