あとがき それはまた別のお話
初めまして未読という名前で活動をしている者です。今回はamazarashi朗読実験空間新言語秩序の二次創作、「僕らはいつも雨晒しで」をご拝読ありがとうございました。
初作品ということで拙い部分もたくさんあったかと思いますが、それでも最後までやり抜けたことにとても喜びと達成感を感じています。
ここでは少々、この物語の解説と私なりの感想などを書いていこうかなと思います。
先ずはこの物語の大部分を占める⬛︎←について解説します。
⬛︎は新言語秩序の検閲部分という表現と同時に川端康成や宮沢賢治などが用いた空所を表しています。これはつまり、読者の解釈の幅が広げたり、⬛︎の内容を予想させたりする読者に委ねるの力があるのですが、物語前半ではこの空所の使い方を、物語後半ではまだ回収したくない伏線を隠すような形で用いりました。
次にこの物語の主人公について少し解説していきたいです。amazarashiファンの方々はご存知かと思われますが、主人公の梨多は本編第2章で「日本の尊厳を踏み躙る白痴どもめ」とまとめサイトにコメントした14歳の若者から何とか強引に焦点を当てて物語を作りました。梨多は「地方都市のメメント・モリ」に収録されていたリタから人物像を練ったもので仁有もまた然りです。原作では新言語秩序の女性(実多)が主人公とされ、言葉ゾンビの男性(希明)と物語が進行されるというものでしたが本作ではこれらの関係を逆転させたものにしようと考え、言葉ゾンビの女性(梨多)を主人公とし、新言語秩序の男性(仁有)の主に2人で物語を進めました。
因みに「S区暴動」は原作ではあまり言及がありませんでしたが、しっかりと朗読実験空間新言語秩序の設定に記載されているので私なりにしっかり設定に基づいたプロット作りをしていたつもりでした。
この物語は2次創作なのであくまで朗読実験空間新言語秩序の世界でこういった話もある可能性もある、こういった話もあったかもしれない、などの捉え方をしていただけるとありがたいです。再度申しますがamazarashi朗読実験空間新言語秩序の二次創作、「僕らはいつも雨晒しで」をご拝読ありがとうございました!!世界の終わりになる日までにはもう1作品ぐらい作ろうかなと思います。




