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サクラチルチル

作者: あまなす

卒業式、わたしは、泣かないようにしていた

ガマンして、ガマンして、ガマンした

泣いてしまったら、サクラが散ってしまうから

だから、ガマンして、ガマンして、ガマンした


みんなとも約束していた

泣かないようにしようねって

でも、それは、わたしにしてみれば

オマケみたいなもの


みんな、ゴメン


わたしは、みんなとの約束のために

泣かないようにしてたんじゃない

サクラが散らないため、泣かないようにしてたの


けど、不覚にも、わたしは、泣いてしまった

特に仲がよかったわけでもなんでもない

言ってしまえば、話したこともなかった

そんな間柄の生徒会長のあいさつに

こみ上げてくるものを感じて

ホントに不覚にも、泣いてしまった


みんな、ゴメン


卒業式が終わって、外に出てみると

案の定、たくさんのサクラが宙を舞っていた

わたしのせいで


みんな、ゴメン


みんなは、雰囲気あるねえ

とかなんとか言いながら、写真を撮っていたっけ


先日の引っ越しの際、荷物を整理していたら

一枚、写真が出てきた

十年以上前、中学の卒業式のときの写真が

みんな、にこやかに笑顔を見せている中

浮かない表情のわたし

視界がピンク色に染まっちゃうくらいサクラが舞散る

そんな雰囲気の中で撮られた写真

あのとき、舞散っていたサクラの花びら

あれは、みんな、ゴメン、わたしの涙なんだ


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