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強敵

誤字脱字ありましたら教えてください(^^)



「はぁ〜あ、モンスターでも眠くなったりするんだなぁ」

  

  ずっと1人はキツいな

  早く誰かに会いたい

  出来れば女性がいいそして運命的な出会い…

  デスゲームで出会いを求めるのは

  間違っているのか?

  あっやば、また妄想癖が‼︎ 

 

 あくびをしながら大きな岩を背もたれにし座り込んでくだらない事ばかり考えながら疲れを癒やしていた。

 

「えっ⁉︎朝じゃん‼︎」

  

 いや、よく無事だったな俺

 まぁ岩男が岩を背に寝てたら

 それはもうただの岩だよな……

 

 

 

「さて今日は本格的に探索しますかぁー」

「とりあえずあっちにデケェ岩山あるからそこに行ってみようかな」

 

 道中ロックスコーピオンやロックフロッグなど倒しながら進んでいくとそこには洞窟があり、カイトの2メートルある体も余裕で入る大きさが奥まで続いた。



「洞窟かぁ〜怖いなぁでも様子見てすぐ引き返せばいいか、よし行ってみよう」

 

しばらく進んでみたが何も無くただの一本道だった。


「ん〜思いのほか何もないしモンスターも全く出て来ないなぁ」

 

 その時ゆっくりと前からロックスコーピオン2体が出て来たが昨日戦ったサイズよりも遥かに大きく威圧感を感じる。

 

「モンスター鑑定」

 

  ロックスコーピオン【上位種】 Lv 32

  

  ロックスコーピオン【上位種】 Lv34

  

「こりゃ手強いな、しかも2体はキツいひとまずにげ……ぐはっ」

 

 ゆっくり立ち去ろうとしたがロックスコーピオンの尾の攻撃がものすごい勢いで当たりカイトは吹き飛ばされた。

 

 −ボロッ コロコロッ

 

 

 カイトの脇腹辺りを貫かれ脇腹の岩が綺麗に無くなっている、カイトの防御力を持ってしてもこの有様だ。

 

「うわっやばい、このままじゃ体が持たない」

 

「自己再生」


  あれ⁉︎

  全部元通りにならない‼︎

  やばいやばい‼︎

  まずいなぁ死亡フラグ立ちまくりじゃん

  

 頼みの綱の自己再生にも再生限度ある事にカイトはかなり動揺した。


 

 

「自己再生ーッからのダッシュだぁーっ‼︎」

 

 体を再生させながら全力でダッシュをするカイトは

違和感に気づく、ロックスコーピオンが追ってこないのだ。

 洞窟の入り口付近に着いた瞬間ゆっくりと岩の壁が動き出した。


 −ズドーーンッ バキッバキ

 

「うわぁーーーっ‼︎‼︎」

 

 咄嗟に胸の前で腕をクロスして魔核をガードしたが腕は砕けて無くなり体中にヒビがはいりながらかなりの距離を吹っ飛ばされた。

 岩山と森の狭間の薄らと草木が生えている所まで飛ばされ襲って来た相手を鑑定してみる。


「モンスター鑑定‼︎」

 

 ゴーレム 【キング】 Lv54

 

 

「きっキング⁉︎強すぎる」

 

 待ち伏せされていたのか…

 かなりデカい、8メートル級かよぉ



 まだ遠い所にいるが大きな一歩で追いかけてくる

 MP的には後一回しか自己再生出来ないカイトは胸にある魔核が剥き出しになっている事に気付き回復を行う。


「自己再生‼︎」

 

 MPも残り120しか無く自己再生を使え無い状況で震えながらひたすら森の奥へ逃げる。

 

 気付けば森の奥の岩影にじっと身を潜めて座っていた。

 両腕が無く、胸の魔核が壊れたら死ぬという現実に震えこの世界で初めて格上のモンスターと出会い自惚れていた事を思い知らせた。

 

 強すぎるわーっ

 マジ怖ぇ〜よ、ここがゲームの世界とか思えねぇ

 怖すぎて…もう動けねぇ〜よ

 



あれから2日経つ

 

 体は完全に元通りになりゴーレムからは完全に逃げ切れたがその場からあまり動かずに通りかかるフォレストウルフやゴブリンなどを倒し満腹度を満たしていたがこの日は一匹も通りかかる事はなかった。



ちなみに今のカイトのステータスはこうなっている。



名前  カイト

 Lv  21

 種族  ゴーレム【下位種】

 称号  無し

 満腹70% 

 HP  無 

 MP  740

 攻撃力 200

 防御力 800

 素早さ 200

 ステータスポイント 0 

 

 パッシブスキル 

 魔法攻撃耐性弱 魔法による攻撃ダメージを

          少し軽減

 毒、精神攻撃無効

 痛感無効

 魔力探知視覚化 目が無くても魔力探知で

         視覚の情報を得れる

 魔力探知聴覚化 耳が無くても魔力探知で

         視覚の情報を得れる

 モンスター鑑定 モンスターのみ情報を読み取れる

 

 アクティブスキル 

 

 自己再生 体の破損をMP200使用して

      修復出来る

 岩擬態  MP200使用して座ると

      岩に擬態できる

 チャージアタック 一撃だけMPを消費した分

攻撃力アップ

  




「魔物でも探しに行こうかな〜そろそろ動き出さないと、いつまでもこうしちゃいられないよな」


 ようやく重い腰を上げ森の探索を始めた。

 



「きゃーーーっ、‼︎」

 

  んっ⁉︎

  なんか声っぽいものしたよね⁉︎

  

 

 足早に声の聞こえた方に走るカイトはたどり着くと驚きで固まってしまった。


 目の前に大きなクマのようなモンスターが魔法使いのローブを羽織り頭にバンダナを巻いた青年を襲っていた、すでに吹き飛ばされて横たわる青年がこちらを振り向きさらに絶望した顔になっている。

 

  あっまずい俺モンスターだった

  確かにデカいクマに襲われて

  横からゴーレム来たら

  そんな顔なるわなぁ

 

 自分がゴーレムという事を初めて人と出会えた喜びで忘れていたカイトは冷静な感情を取り戻し話し始める。

 

「大丈夫か?今助けるから‼︎」

 

 それでも青年の返事は無く固まって恐怖で震えていた、カイトはその様子に少し戸惑いながらも鑑定をする。


「とりあえず、モンスター鑑定」

 

 アングベアー 【上位種】Lv31

 

「ちっ、強いなぁコイツ‼︎」

「おい青年‼︎俺が攻撃するからその間に逃げてくれ‼︎」

 

 そう叫ぶも反応は無い。

 それでもカイトはアングベアーに向かって走り出した、アングベアーは大きな爪でカイトを切り裂くがそれに動じずカイトはアングベアーの顔目掛け


「チャージアタック‼︎」

 

 −ドォーンッ


「どうだ、MP500も注ぎ込んだパンチゎ‼︎」

 

 強力なチャージアタックの一撃はアングベアーの顔に炸裂が倒し切れずにゆっくり立ち上がった。

後は自力で倒そうと決め素早く近づきパンチの連打をくらわす。

 

「おらおら、くらえ」


 −グォーーッ‼︎‼︎

 

 アングベアーはフラつきながらも爪に緑色の光りを

 集めまたもカイトの体を引き裂こうと振りかざす、カイトもそれを片腕で止めようとしたが防ごうとした片腕は爪に切り裂かられ地面に転げ落ちた。

  

 

  うわっもろに食らったらヤベェなぁ

  怖いゎ、ゴーレムじゃなかったら失禁してるゎ

  ここは勢いで行くぜっ

  

「タックルーからのラッシュだぁー‼︎」



 勢いに任せタックルし馬乗りになり片腕だけでひたすら殴り続ける、するとようやく青い光りを放ち消えていった。

 


 


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