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初バトル

 

 要するにギルマス5人倒せば現実世界に戻れるけどそれはつまり殺すって事になるよね…

 まぁ〜平和的にログアウト出来る方法探して行こう


「とりあえず移動しようか…なっ⁉︎」

 

 荒れた地盤にあちこちに大なり小なりの岩があり

 カイトの目の前の岩が素早く動いた。

 

「なんか動いたよね?」

 

 近づくといきなり矢が放たれたようなスピードで

 カイトの腹部に槍のような尾が突き刺さる。


「ぐっ⁉︎」

 

 よく見ると体の表面はまるで岩をくっつけたような

ゴツゴツとしたサソリだった。


「モンスター鑑定‼︎」

  ロックスコーピオン Lv15

 

  痛くないけど焦ったぁ


「プレイヤーのモンスターじゃないよね?」

「にしてもレベル差あるなぁ」

 

 カイトは自分と同じプレイヤーかもと思ったが先に攻撃を仕掛けて来たので攻撃体勢を取る。

 

「うぉーりゃぁーっ」

 

 腹部に刺さっていたサソリの尾を引っ張りサソリの

顔目掛け力いっぱい殴り飛ばした。

 

「ギィーッ」

 

 飛ばされたロックスコーピオンは岩にぶつかり苦しそうに鳴く。


「もう一丁くらえーっ」


 近づいて殴りかかるが一撃も当たらなかった。

  

  遅ぇ〜

  素早さ50は致命的だゎ

  

 スピードを活かしながらロックスコーピオンは持ち前のハサミや尾を使いカイトへ迫るがギリギリのところでかわす。

 お互いのかわしあいの中で少しずつカイトに攻撃がかすり出した。

  

  これじゃいつか俺がヤられる

  仕方ない、捨て身で行くしかない

 

 最初の攻撃を思い出しわざと攻撃をくらう。

 

「ぐっ、ふぅ〜さっきより早ぇ〜でもコイツ腹ばっかり狙ってくれるからやりやすいな」

「捕まえたぜっ、おらーっ」

 

 背負い投げの要領で何度も地面に打ちつけ最後は岩に向けて投げた。 

 

 −ズドォーン

 

 ゆっくりと転げ落ちていくロックスコーピオンに

 トドメを刺そうと近づくとロックスコーピオンは

 青白い光を放ち消滅した。

 その瞬間に頭の中に通知音が聞こえロックスコーピオンが倒れた場所には魔石がドロップしていた。

 

「よしっ何とか勝てたなぁ」

「意外とゴーレム強くね?」

 

そう、ゴーレムは魔物の中でも防御力は高いため多少のレベル差でもやり方次第では充分に勝算はあるのだ。

 

「HPも無くて胸の中の魔石さえ守ればいいからそこはやりやすいな」

 

 自分の腹部を見てみるとボコボコとくぼみが出来ていた。

 

「えーっと試してみるか」

「自己再生」

 

 そう言うとあっという間に腹部にあったくぼみが元通りになっていく。

 ロックスコーピオンを倒した時になった通知音を思い出しメニューを開いた。

 

  メニュー

  ステータス NEW

  アイテムBOX モンスターのため

               使用出来ません。

  メッセージ 

  フレンドリスト

  ログアウト 

  

「この流れはレベルアップかぁ⁉︎」

 

 期待を膨らませステータスを開き確認する。


  

 名前  カイト

 Lv  6 NEW

 種族  ゴーレム【下位種】

 称号  無し

 満腹40% *20%下回ると

        全ステータス70%ダウン

 HP  無 *MPが0もしくは体内の魔核が

        破壊されると死亡

 MP  500

 攻撃力 200

 防御力 800

 素早さ 50

 ステータスポイント 50 NEW

 

「おぉ〜っレベルが5も上がったぁ」

「ステータスポイントに50あるから自分で振り分ける感じかぁ良いねこういうタイプのやり方好きだゎ」

 

 動きが遅いから素早さメインで上げていこうかなぁ

  素早いゴーレム‼︎ うん、悪くない

  

 名前  カイト

 Lv  6

 種族  ゴーレム【下位種】

 称号  無し

 満腹40% *20%下回ると

        全ステータス70%ダウン

 HP  無 *MPが0もしくは体内の魔核が

        破壊されると死亡

 MP  510

 攻撃力 200

 防御力 800

 素早さ 90

 ステータスポイント 0

 

 カイトは素早さに40とMPに10振り分けその場に座り込んだ。

 

  腹減ったけどさゴーレムって何食うの?

  

 このゲームの恐ろしい所は空腹感や満腹感そして喉の渇き眠気など現実で起こる感覚を忠実に再現されていたのだ。

 

 カイトは何気なくロックスコーピオンが落とした魔石を取ったその瞬間魔石が自分の手の平に吸い込まれて溶けていった。

  

「おっ美味い‼︎なんか鳥肉を塩で焼いた様な味だ」

  

  素朴な味だけど全然いけるゎ

  なるほど、ゴーレムは魔石を食うのか

  料理とかしなくて済むから楽だなぁ

  でもやっぱり普通に飯食いたいよぉ

  ダブルチーズバーガー味の魔石とかあんのかなぁ?

  まぁ気長にいくか

  

 魔石を堪能したカイトはゆっくりと立ち上がり魔物を探し始めた。


ログインしてGW内の時間で7時間が経って17時ぐらいだ、カイトはレベル上げのためロックスコーピオンやロックフロッグなどを狩り続けていた。

 ロックフロッグは岩肌のカエルだ。

 

「ふぅ〜薄暗くなってきたなぁレベルを上がりにくくなってきたしひとまず休むか」

 

 カイトのレベルは6から18まで上がりモンスターも安定して倒しステータスこうなった。

 

 

 名前  カイト

 Lv  18

 種族  ゴーレム【下位種】

 称号  無し

 満腹80% 

 HP  無 

 MP  720

 攻撃力 200

 防御力 800

 素早さ 180

 ステータスポイント 0 

 

 カイトはゴーレムの弱点のスピードそして自分の二つ目の命でもあるMPを重点的に上げていた。

 

 さらに新しいアクティブスキルもレベル15になった時に取得していた。

 

 チャージアタック

  一撃だけMPを消費した分攻撃力アップ

  

 つまりMPを10消費したら一回限り攻撃力200に10プラスされるというものでより多くMPを消費すればかなり強力な攻撃力になるカイトの唯一の攻撃スキルだ。

このスキルを取得した事でカイトはステータスのMPと素早さのみ上げていくという極端な決断をしたのだった。

 


読んでくださってありがとうございます♪

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