プロローグ
誤字脱字などありましたら教えてください(^_^)
ストーリーのアドバイスも是非お願いします(^^)
ープロローグー
2025年ゲーム業界に革命が起きた。
ある一つの企業が政府から認可を受けフルダイブ型のゲームとそのカプセル装置を発売する事を発表したのだ。
これが人類にとって新たな時代の幕開けとなる。
ガチャッ、ギィーーッバンッ
会社の休憩室の扉が開き主任が入ってくる
「おう、海斗お疲れ‼︎明日休みだっけか?」
「お疲れ様です主任‼︎はい、明日は休みです、ゆっくり休ませてもらいます」
「そうか、そう言えばGWって知ってるか?なんか息子に新しいゲームをせがまれてるんだがなぁ」
「あぁ〜なんか最近話題になってますもんね、確かフルダイム型でファンタジー世界に入り込むとかなんとかってやつですね」
「まぁ〜よく分からんが応募して当たればタダで貰えるらしいぞ」
「へぇ〜当たればいいですねぇ〜、それじゃお先に上がりますお疲れ様でした‼︎」
「おう、お疲れ〜‼︎」
はぁ〜ダルっ
ただでさえ6時間残業で早く帰りたいのに
絡んでくんなよ〜
明日休みだから今日はゆっくり酒でも飲もうかなぁ
ガチャッ
「ただいま〜…おかえり‼︎」
村上海斗27歳にして独身の俺の習慣だ。
彼女がいたなら
こんなボロアパートなんかには住まんわなぁ
「ふぅ〜風呂入って飯食ってソファーで
ゆっくり酒飲みながらダラダラする時間は
たまんねぇ〜な‼︎」
でも23時台のテレビ番組は
ニュースばっかりでつまらないなぁ〜
どうせGWとかって言うゲームの話ばっかだし
「「続いてのニュースです、
最近話題になっているグライムワールド
通称GWの発売を記念してプレゼント企画の
抽選受付が明日の午前10時から始まるそうです‼︎
なんと当選者には限定5000名様にゲーム一式プレゼント、なおかつ一般サービス開始の30分前にログイン出来る権利もプレゼントするそうです
ぜひ皆さんグライムワールドの応募サイトを検索して応募してみてはいかがでしょうか‼︎」」
カプセル装置とゲームソフトの価格は合わせて約80万するがそれがプレゼントで貰えるとなるとなかなかいい企画ではある。
カプセル装置は、人一人が横たわれるスペースで
専用のヘッドギアを装着し腕には精神状態肉体状態を測定する腕時計ほどのサイズのリングを装着する。
そして発売されるゲームは、
ーグライムワールドー
通称GW
異世界に入り込んだような壮大なファンタジー溢れる世界だ。
もちろん魔法や剣技があり鍛治や料理など生産職も充実した内容だ。
ストーリーは、シンプルな物でプレイヤーが冒険者になり最終的には四人の魔王を倒すというものになっている。
世間の反応は、不安の声も多く上がったが、
それ以上に期待の声が多かったのだ。
翌日
「あぁーボーナス少ねぇー、こんなんじゃパチンコも打つ気にもなんねぇよなぁ〜」
村上海斗は、
そう愚痴をこぼしながらベットの側にあるパソコンで面白い動画を探していた。
「はぁ〜動画も飽きたな、なんか面白いやつないのかねぇ〜」
そう呟きながら探していると一つの広告に目が止まった。
ー10時より抽選受付開始‼︎
5000名様に
フルダイブ型ゲーム&カプセル装置プレゼント‼︎
あなたもゲームの世界へ
ダイブしよう!
「へぇ〜これが昨日テレビで言ってた応募サイトの広告かぁ〜後3分後だな、よぉ〜し俺の神引きの見せ所だぁ」
意気揚々と受付開始を待つ。
そして受付開始と同時にサイトへアクセスし個人情報やアンケートを打ち込み、
うぉ〜お、俺の体中の気よこの指先に集まれぇ〜
えーっと、まかんこうさっ…いや違うな〜
行くでぇーすビーム‼︎‼︎
そう心の中で叫び
シンプルに抽選と書かれたボタンをクリックした。
−受付完了しました−
そう表示され、当たる前提で妄想にふけ
そのままベッドでもう一度眠ったのだった。
3日後 土曜日。
「ゴホッゴホッ、すいません今日体調が〜ゴホッ悪くてゴホッ休ませてくださいゴホッ」
「そうか、まぁ来週からしっかり仕事出来るように体調戻しとけよ」
「はい、分かりました。主任、迷惑かけます」
「おう!」
海斗は、抽選結果通知が今日届くという理由だけで
会社をサボったのだ。
会社は中小企業の配管工事業で残業は多いもののしっかり日曜日は休みだ。
さぁいくぜぇ〜っ
椅子に座りながらパソコンの画面に食らいつく。
そして抽選結果通知を開く。
−当選おめでとう!
「キターッ、えっマジで⁉︎ヤバいじゃん神引き‼︎
マジ神ってるゎ〜」
椅子から立ち上がり天井を見上げた。
収まらぬ興奮、会社休んでよかった〜などクズっぷりに拍車がかかる。
「ゲーム面白くなかっら転売して儲けてやるぜぇ」
ニヤリと笑みを浮かべ配達希望などを打ち込んでいく。
これが全て仕組まれているとも知らずに。
翌週の日曜日
いよいよ今日がサービス初日だ。
家にはすでに設置されているフルダイブ装置そして
いつでも始めれるようにヘッドギアとリングをはめ準備していた。
「事前に操作方法も確認したし、後はGWの中で暴れるだけだ」
興奮高まる中ついにその時が来た。
「リンクスタ…間違えた、ボタン押すだけだったゎ」
キュイィーーンッ
視界が真っ白な光に包まれ気付けば何もないただただ広い白い世界に立っていた。
−ようこそグライムワールドへ
−まずはここで初期設定を行ってください。
「なるほど、ここで初期設定を行うんだな」
「ははっイジリまくってスーパーイケメンにしてやる」
−エラー‼︎極度の変更は出来ません。
「うぉーいっ、なぜだぁ⁉︎そんな事も許されないのかよっ」
くそ〜転売フラグ立ってるなぁ
それでも髪型、体型、髪色などそれなり変更は出来るので気にせず職業を決めていった。
「剣士もいいけどやっぱり魔法使いだよなぁ」
そんな事を言いながら全ての設定を終え
完了ボタンを押した、その時…
『ビーッビーッビーッ』
「ん?何の音だぁ?」
−体感時間を引き延ばします。
−現実世界の0.01秒が
この世界の1日に変更されます。
−続いて人格選別の結果に基づき
モンスターへと変更します。
−ゲーム内での死亡を現実にも
反映するに設定しました。
『ビーッビーッビーッ』
「おいおいっ‼︎なんかヤベェ事言ってたぞ‼︎
ちょっとどうなってるだよ‼︎」
頭の中がパニックになり興奮とはまた別の胸の高鳴りの中またも視界が白い光へ包まれた。
読んでくださってありがとうございます♪