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04 赤スライム白スライム


ギルドではスケルター達からゴブリン野郎などと散々バカにされた挙げ句にケンカを売られて、とんでもないゴタゴタに巻き込まれちゃったよ。

結局、殴るわ蹴るわでボコボコにされて、もーあちこち痛くてしょうがない。骨とか折れてなけりゃいいけど !


それでも簡単にギルドカードを発行してもらい、次にゴブリンの魔石を取り出して買い取りをお願いすることにした。


「これなんですが、買い取りしてもらえますか ?」


「はい、良いですよ ! 多いですね。まさかこれ全部お一人でってまさか、そんな訳無いですよね ? 」


 「そうですね。盗品ではありませんが、出どころなど説明する義務はありますか ?」


 「いいえ、その必要はございません」


言い返したり説明するのもバカバカしく思えたので、軽く流しておいた。


結局、ひとつ銅貨3枚で50個売却し、銅貨150枚=銀貨1枚と大銅貨5枚(日本円で約1万5千円)。メイジゴブリンが二体とハイゴブリン一体で同じく銅貨150枚。合計で銀貨3枚になったんだ。


思ったより高額買取だった。これならどうにか生活のめどが立つ。

僕は事務的な事が終わると、逃げるようにイソイソと退出してきたんだ。


クソー、身体は痛いしとてもイヤな思いをした。

こんなトラブルはできる限り避けたいなぁ。どうしたら良いのだろう ? レベリングは順調なんだから、もっともっと強くなったら誰からも責められなくなるのかな ? とりあえず強くなれば痛さは軽減するかな ?


嫌なことがあると、あれこれ考えてしまう。

ギルドを出るともう夕方だ。

帰り道に市場へ寄って、屋台で野菜の煮込みを食べたけど、少し離れたところから、……ゴブリンとか、ボソボソとあちらこちらから俺の悪口が聞こえて来た…… 気がした。ゴブリンの部分は聞こえたから、きっとそうなんだろうな ?


一気に噂が広まってしまったみたいだ。

美しい町で新しい冒険者生活を始め、これからってところだったのに何だかまた、嫌な町に思えてきた。



 ▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽▼▽


翌日

目がさめると、顔や身体の節々が痛かったけど、どうやら骨折とかの大ケガはなかったようだ。良かったぁ !!


さあ気を取り直して、4日目の今日はいよいよ森の中へ行こうと思う。だけど、まだちょっと怖いな。でも、頑張らないとね !


奥へ入ってしばらくの所に小川があった。水量はそれほど多くない、透き通ったとてもキレイな水だ。


だけど母さんに知らない土地の生水は飲んでいけないよ、と言われたのを思い出して飲むのはやめたておいた。


あゝ帰りたい。

3日か4日でホームシックだ。もう帰ることができないかも知れない故郷を想ってしまう。


それに、ハルト達は大丈夫だろうか ?

心配だけどたぶん、アイツらよりも絶対俺の方がヤバイよな……

これだけ厳しい状況に置かれると、誰かの為になんて、とてもじゃないけどできないよ。今を生きていくだけで精一杯なんだ。


小川のさらさら流れる音を聞きながら物思いにふけっていると、水辺でスライムを見つけた。


たくさんの水色のスライムはうようよと水辺を占拠しているけど、特にどうという事は無かった。剣で斬れば簡単に倒せた。むやみな殺生は止めておこう !


すると、その中に白色と赤色の奴がいたんだ。鑑定するとハイスライムだった。

「へえ~、珍しいのかな ? 可愛い奴だなぁ !」


俺はそう言ってしばらくの間、その白いスライムがムニムニしたり、ブルブル震えたりするのが、おもしろ可愛いなと思って眺めていたんだ。


そいつは逃げるでも無く俺の方に寄ってきてこっちを見ているようだった。

なんだか可愛いし、捨て犬にでも見られている気分になって思わず手を伸ばすと俺の手にぴょこぴょこんと乗って来たんだ。


「うわーーーー 来たよー !」


ちょっと焦った !


だけど、スライムはブルブルと震動して、微震動がビビビビビッと伝わって来た。


「キュー !」


「気持ち良いーー !! スゲー、メチャ可愛い !!」


ヌメヌメでひんやりして、なんとも言えない悪くない感触だ。

すると、つられて赤い奴もピョコンっと乗ってきた。


俺の肩の上に乗せてやると、どうやら喜んでいるようだ。

パンをひと切れあげたら更にプルプル震えて喜んだ ? 付いて来る気なんだろうか ? まあ、こんなにカワイイ子達なのだ、気が済むまで乗っていてもらおう。


「イカンイカン。今日は森の中に挑戦するんだからね。頑張ろう !」


俺がそう言うと、二匹のスライムは「オーウ ! 」という感じでピヨンピョン跳ねた。言葉が解るのか ? まさかね !?


小川を越えて進んだ。


するといきなり、今まで見たことの無い猪のような感じの、俺よりデカイ奴が目の前に現れた。


「ブホーーーーーーー !!!!」


いきなり向かい合ってしまったけど、動きは鈍そうなのでじっくりと鑑定することができたんだ。

オークか。どうやら、どうにもならない程の強敵では無さそうだ。

試しに肩口に斬り付けた。


しかし反対の腕で振り払われ、ぶっ飛ばされた。

とんでもないパワーだった。


「うわあーーーーーーーーーー !!!!」


ゴロゴロゴロゴローーっと転がって膝や腕が痛いけど、大怪我が無いのにホッとした。HPは12削られた。まだ半分以上残っている。それに力は強いが速さや魔法は無いに等しい。


距離をとって鋭く、ヒットアンドアウェイで攻撃を続けることにした。

すると、俺の肩から飛ばされた白いスライムが酸だろうか ? それをピューーッと吐いて攻撃したんだ。

赤いスライムも反対側から酸で攻撃した。


 「グオーーーーー !」

 

酸がモロに顔や上半身にかかり、かなり苦しんでいる。

その隙を活かして斬り込むと良い一撃が入った。

そこから一気に形勢が傾いた。

そのまま一気に何度も斬り付けて、何とか倒すことができた


スライムとの連携攻撃のお陰だよ。一対一だったら危なかった。かなりの強敵だった。


「凄いなお前ら、めちゃくちゃ助かったよ !!」


「キューキュー !」


ご主人様のピンチと見るや必死に助けようとしてくれたんだよね。

なんて健気で可愛いヤツラなんだ !!!


肩の上に乗せて、いっぱい撫でてあげると喜んでいるような気がした。小声でキューキュー、言っている。


オークは肉が食用となるので、そのままアイテムボックスに入れてみた。大きな奴が案外すんなりと入ってしまった。驚きだ。


更に進むとゴブリンにコボルトが混じるようになったが、すこぶる順調で、この日はオークをもう一体とハイゴブリンを一体倒すことができた。


スライム達が大活躍だった。


この日、レベルは14になって、SPは99貯まっていた。

ステータスを出して、更にSPを指定すると、取得できるスキルが表示された。身体強化、罠探、探知、生活魔法、毒耐性、麻痺耐性……

おー ! どれもありがたいスキルだよ ! たくさんのスキルを選択できるんだ。スキルマスターというだけはあるな。


探知 LV1 スキル取得で消費するSP : 50


探知 LV1を取得した。LV1 ? ということは ?

更に探知をもう一度指定するとLV2にするのにSPが20必要と表示された。

なるほど。SPを使うとスキルのレベルを上げることができるんだな !


今までどうしたら良いのかわからなかったけれど、初めてスキルを取得する事ができて、とりあえず安心したよ !


ケンタロー スキルマスター 16才 男

レベル:14 人族 異世界人

攻撃力:52

守備力:29

ラック:22

体力 :44

速さ :40

魔力 :38

HP:51/63 MP:14/33 SP:49

スキル:探知LV1・鑑定・アイテムボックス


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