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天才少女の結末
すたーと。
前世の私は、「ニホン」という国に住むいたって普通の女子高生であった。
至って普通、といっても女子高生という肩書が普通というだけでその中身はまったく普通ではなかったが。
齢7にして、微積文法の理論を理解。齢8にして10桁の四則演算を難なくクリア。(しかも暗算) その後外国へ飛び、高等学校卒業の免許を飛び級で取得したのち、多数の有名大学を渡り歩き生物学、医学等の博士修士課程を修めた。
その年、なんと14歳。
あらゆる文献を読み漁ったその頭脳から発表される論文はあらゆる分野に革命を起こし、世界から称賛された、正真正銘の天才
それが私こと、「麻倉 美紀」であった。
しかし突然の悲劇、私の死はなんともあっさりしたものであった。一ヶ月こもった実験室から家に帰る途中、ぼーっと歩いていた私を襲ったのは突然の交通事故。
異常な天才の人生は、なんとも普通にその幕を閉じたのである。
初めての転生ものです!よろしくお願いします!