残り物には
掲載日:2020/02/20
もう、何も食べられる気がしなかった。
せっかく作ってもらったけれど、捨てるしか無かった。
ーーーーーーーーーーーー
いくら謝罪しても許してくれない。
僕は大罪を犯した。
ーーーーーーーーーーーー
・・
目を閉じて眠っても、しつこくそれは語りかけてくる。
「なぜ、私はここにいる。」
一日中そう問われる。
夢にまで出てきたので、遂には中身を捨ててしまった。
残されたのは外側の包装だけ。
くしゃくしゃに丸めて、昨日の朝刊と一緒に床に投げ捨てた。
ーーーーーーーーーーーー
後悔してもしきれない。
過去の僕に言ってやりたい。
ーーーーーーーーーーーー
今まで、どうしても捨てられなかった。
それは何もその中身だけじゃない。
自分の善意もだ。
不意にやってきた罪悪感に逃げるようにベッドに転がり込んで、その日はそのまま寝た。
目を覚ますと、そこには丸まったソレがあった。
ーーーーーーーーーーーー
別に無理難題を強いられているわけじゃないんだ。
その日、少しだけ腹が膨れるだけだってな。
ーーーーーーーーーーーー
「モウ、ボク、オナカイッパイ、ダヨ?」
好き嫌いしないでちゃんと食べなさい!




