表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テック・クエスト  作者: 岡山
3/8

戦い、終わり

テックは体に迫る「茨」を避けながら、犬に近づいた。


「おりゃ」

テックの振った短剣は避けられ、目からでた斬撃が襲ってきた。テックはジャンプして、かわす。


「危ねぇな」


「もう終わりか?」


「んなわけ、あるか!」

テックは、空中からナイフを投げる。


「グッ」

犬は急の行動だったためか、避けきれず脇腹に

ダメージを受けた。


テックは走りだし、

「オラッ」

犬の顔面に蹴りを入れた。


「ぐっ。ハァハァ、痛いな。」

犬はギロりとテックを睨みつけ、目を光らせた。

そして、「茨」がテックの体を捕まえてくる。


「やべっ」

犬の目は今までより光っている時間が長い。

(フルパワーってやつか。)


「これで終わりだ。中々お前はいい働きをしたよ。」

犬の目が1層輝いた。


サッ


テックのいた場所に大きく抉ったような跡が残る。

「やっと消えたか。」







「んなわけ、あるかぁーー!!」

犬は驚き、声のした方、上を見る。


そこには、獣人の少年に乗ったテックがいた。


「ナイッッスだ!リュウ!体大丈夫か?」

「あぁ、ギリギリだけどな。ほら、拾っといたぞ。」リュウはテックに短剣を渡す。

「サンキュー」

テックはリュウから離れ、短剣を構える。


「くっ」

犬は、「茨」を使い落とそうとしてくる。だが、

「オラァ!」

テックは、迫ってくる「茨」に逆に乗った。


「なっ?あの速度の「茨」に?!」

犬は慌てて目を光らせる。


「させるかよ」

そう言ったのは既に着地した、リュウだった。

リュウはポケットから石を出すと、犬の目に投付ける。


犬の目に石が当たる。

(くっ。だが私には鼻と耳がある。小僧2人の居場所くらい…ん?!)

犬は咄嗟に身を引こうとする。先程まで「茨」の上にいたテックの匂いが、目の前にあった。


「くらえやぁー!!」

テックは大声で叫び、短剣を大きく振った。


犬の首が…切れた。


「が、ああああああああぁぁぁ!!!!」

飛んだ首から声がする。

「ハァハァ、何故だ。何故私が死ぬ!この使えないおもちゃが!身の程を…」


グチャ、という音がした。

リュウが犬の首を思い切り踏んづけていた。

「キズの恨み」

首を探すように歩いていた犬の体も動かなくなった。





テックは、リュウと共に犬の死体を持ってウォールに帰った。


「はぁ。一旦、魔物研究所よるぞ。こいつ届けないと。」

「1人で行け。俺はまず病院に行く。内臓傷ついてたらどうすんだ。」

「大丈夫だろ。あんだけ動いてたし。まぁ、不安なら行っとけよ」

「はいよ」

テックはリュウと別れ、研究所に犬の死体を預け、家に帰った。


「あ〜、回復薬また切れた。」

ベットに横になり、目を閉じる。

「明日、また貰うか、鹿に」

そのままテックは、目を閉じた。






















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ