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第22話 ラップアイドル、始動!

 サイファー、それは路上などで数人で輪になりフリースタイルラップをし合うことを指す。

 なぜこの言葉の説明をするかというと、今現在私たちはそれをしようとしていたからだ。

 用はゲリラライブだ。

 音楽が中心のリミックスダンジョンではわりと一般的らしいので、それに乗っかる形で知名度を上げようという魂胆だ。

 首都ポッフンでも昼間は静かで落ち着いているので、そのもっとも目立つ中央広場で行う。

 そうすると人が三人集まってるというだけで大体皆注目し出す。

 さらに注目を集めるため、私たちは人化を解いている。

 祀の話だとこのリミックスダンジョンでは亜人も一般的だが、やはり目立つらしい。

 というわけで解き、私は角と翼と尻尾が。

 フィーネは耳と尻尾が露出している。

 亜人二人と人間一人、注目が沸かないわけがない。

 その状態でスピーカーことドラゴン・ハウリングを召喚する。

 さあ、始めようか。

 皆に目を向ける。

 フィーネも祀も頷いた。

 それを確認したなら私はミュージックを流した。

 盛り上がりやすい、もっともラップとしてはポピュラーなBGMを。

 それに合わせて私たちは躍り歌い出す。





 首都ポッフン中央広場からこんにちわ


 自己紹介します私たちは


 新しくアイドル始めました


 ラップアイドル【DRAGON SOUL】


 ラップ知ってる人も、知らない人も


 是非聞いてって私たちのビートを


 まずリーダー私は腐華


 鎖腐華、ここに孵化


 A・K・A クールなリーダー


 ノリが悪いな なんてことは言わせない


 厳しく危ない


 アイドル界をさすらい


 トップアイドル目指して


 この道ひたすら有頂天


 さえ突き抜けるほどにやり込みます


 そこんところどうかよろしくお願いします





 私がある程度自己紹介をしたなら次は祀、前後を交代して祀を前に出す。





 はいはいはーい!祀です!


 今日は祭り、祭りテンションでいこう!


 祀六花、MCリーパー


 この広場を全力で盛り上げるつもりだ


 アタシの趣味は運動で


 今日は最高のスポーツday


 ゲリラライブ終わったら一汗かかない?


 今は難しいこと後にして


 さあ楽しもう、騒ごう、パーティーPeople騒げ!





 次はフィーネの番だ。

 若干緊張で固まっているようだが、ひとつ深呼吸をして始めた。





 フィーネです、苗字はないです!


 正直ガチガチ緊張してます


 二人ほどラップ上手くない


 それでも並びたい


 掴みたい栄光を皆で分かち合いたい


 不相応だっていうのわかってる


 だけれど修羅場はなんどか渡ってる


 140ちょっとの体に閉じ込める


 怯えと絶望押し込める


 不可能の壁をこじ開ける!





 音楽の世界といっても、あまりラップは浸透していないのか、新鮮といった様子で聞いてくれる住民たち。

 それにノリがいいのか手拍子までしてくれた。

 ここまで自己紹介だけで乗ってくれたなら本曲いれても問題ないだろう。

 三人で視線を合わせてうなずく。


「それじゃあ、一曲目いこうか!」


 声を上げて、手を上げて。

 私たちは意外と悪くないスタートを切るのであった。

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