出立
魔王討伐編です。
よろしくお願いします。
「じゃあ、僕は魔王殺してくるよ」
トウコクは例の放送があった次の日の朝に友達の家に遊びに行く感覚でそう告げた。
「は?」
「ど、ど、どうゆうことですか?」
「そのまんまの意味だよ。僕は魔王と少し、いや、凄く因縁があるんで僕がやらないといけないんです」
「トウコクはどこで魔王と関係を持ったんだ?」
「それは僕の前世の話をしないと行けないんです。聞きますか?」
「当たり前です!」
「じゃあ、話しますか。僕の前世の話」
トウコクは話し始めた。
「僕は転生者です。そして、前世ではこの前召喚された勇者。何故か魔王とを名乗っていたあいつと学校で同じクラスだった。そんな中僕はクラスで嫌われていた。そんな中、僕らは学校が終わったあとに神様にこの世界に召喚された。だが、僕だけはクラスからハブられて魔法陣の上から出てしまった。そして、僕は神様にこっちの世界に転生させてもらい母親に捨てられファナに拾ってもらった」
トウコクはざっくりとだが全てのことを話した。
「そんな酷いです。あんまりです」
「確かに、トウコクにそんな過去があったなんて」
「まぁ、昔の話ですし、今はこの生活に感謝もしてますが、僕はあいつらのことを許せない。だから、僕は世界を救う名目に僕の私情を持ち込むんです」
「なら、私も連れてってください」
「ごめん。それは出来ない。これは僕の戦いだし、これから行くところは何が起こるかわからない。そんな所にエリシアを連れて行けるわけがない」
「じゃあ、僕は準備してくるよ」と言い残し、トウコクは部屋に戻った。
「リーパーいる?」
「はい、なんでしょうか?」
「今、エリシアにかかってる僕と離れたら行けない効果って消せる?」
「出来ます。が、おすすめはしませんよ?今かかっている効果よりもやばいのがトウコク様の身に降りかかりますよ?」
「それでもいい」
「分かりました。そこまで意志が固いのなら止めませんよ」
リーパーは何かをしたあとに消えた。その後トウコクは自分のステータスの効果を見た。
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悪魔の呪い Lv.-
このスキルを所持するものは戦闘中に膝をつくことが許されず、つくと死にいたる。このスキルの所有者は膝をつくことすらも許されない。
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トウコクは思ったよりもひどい進化をしているスキルに苦笑いし、部屋を出た。
「じゃあ、行ってきます」
「絶対帰ってこいよ」
「やっぱり私も行くっっ」
エリシアは泣きながらトウコクに抱きついた。
「エリシア、僕は絶対に帰ってくるから帰ってきてら大事な話をしよう」
「大事な話?」
「そうだよ。大事な話だよ。これからの将来のね」
エリシアはトウコクの言っていることを理解したのか顔を赤くしながら「絶対だからね」と体を離した。
「じゃあ、今度こそ行ってくるよ」
「ああ、行ってこい」
「絶対戻ってきてね」
「分かってる」
トウコクは家を出て、映像に映っていた場所を手掛かりに魔王を探し始めた。
2人はトウコクの机の中に遺書が隠されているのも知らずに見送ったのだった。




