放送
だんだんと短くなっていく
葉山が消えた日から数日が経ったある日のことだった。
「あー、あー、全ての国の人間達よ聞こえてるよな?」
その日、全ての国の空にいくつもの映像が写った。
「我は魔王。いずれこの世界を征服し、邪神様に献上するものだ!」
その映像を見た全ての国々の人々は恐れ、慌て、絶望した。魔王の復活に。この世界の最後に。
だが、世界中の人々の中で違う反応をした人が数十人ほどいた。
「あれって葉山くんだよね?」
「そうだろ。俺の目もとうとういかれちまったか?」
「葉山くんなんで!?」
他のクラスメイトも同じような反応をしている。中にはその現実を受けることが出来ず気絶するものだ絶叫するものもいた。
「皆様、落ち着いてください。葉山様はきっと操るられているだけです。助けられるはずです!」
「そうだよな。うん、そうだよ」
「絶対助けるよ葉山くん」
「待っててね葉山くん」
この場にいたクラスメイト全員は葉山を助けに行くのを心に誓った。
(ほんとに馬鹿な奴ばっかりですね。)
王女は1人そんなことを考えていた。
「やっぱり、あいつらも来てたか。これでやっと復讐できる。」
トウコクは映像に映る元クラスメイトの見た目をした魔王にそんなことを思った。
「絶対にお前ら全員残らず殺してやる。怯えながら待ってな。くそクラスメイトども」
トウコクは周りには聞こえないような小さな声で囁き、不敵に笑ったのだった。
「それでは恐れながら最後の時を待っているんだな」
トウコクがそんなことを考えていると放送が終わってしまった。




