最古の迷宮 4層
遅くなりました。
約1ヶ月ほど空きました。すみません。
トウコクは4層に降りてきた。その部屋は高さも横幅も奥行もさっきまでの部屋よりも大きかった。そして、その中心に真っ白の体を持つ龍が丸まっていた。
「こいつは日本でいう竜ではなく龍だな」
トウコクはそんなことを呟きながら龍の方に向かって歩いていく。
「汝が此度の挑戦者か?」
トウコクが10メートルぐらいの距離まで近づくと龍が話しかけてくる。
「挑戦者とは?」
「汝はこの迷宮を攻略しに来たのだろう?」
「そうですけど」
「ならば挑戦者だろう?そして、我はこの迷宮の最下層の守護者を担っている。そして、我に死は存在しない。なので、この迷宮を攻略するに値するものかを見極めるのだ。そして、それをやりに来た汝は挑戦者だろう?」
「なるほど。じゃあ、僕は挑戦者ということになるな。」
「それでは、始めるかのぉ」
龍は丸めていた体を起こし、飛び上がった。その飛び上がった体は傷一つ無かった。そればかりか洞窟の中にずっといたにも関わらず砂や土が付いている感じもない。そして、龍の体は真っ白であり、とても美しくトウコクは見入ってしまった。
「何をしている?ここまで来たものがたったこれほどの威圧で怯むのか?」
「いや、怯んではいないがその体が綺麗だったから見入ってしまっていた」
「そうだったか。まあ、良い。それじゃあ、殺ろうか」
龍はさっきまでとは比べ物にならないほどの威圧を放ってくる。だが、トウコクは少し後ずさっただけですみ、その隙に鑑定を使った。
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神龍 rank SS
鑑定できません
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(こりゃ勝てねーわ。相手は神だし、鑑定できないなんてことも初めてだ。まあ、あいつの言うことを聞く感じだと、勝つんじゃなくて認めさせればいいらしいからな)
「僕も最初から本気で行きますよ。『纏え、死神の鎧』『来い、審判の槍』」
「準備は出来ましたか?では、行きますよ」
神龍は体を真っ直ぐにして、一直線にトウコクに向かって飛んでいく。トウコクはそれを横に大きく飛び避け、槍を突き刺した。
ガキン
だが、トウコクの槍は硬いものに弾かれたような音を立てて弾かれた。
「硬ぇ」
トウコクは弾かれた反動で後ろに飛び退いた。
「なかなかいい突きだったが我には届かんよ。なんせ我の鱗はこの世界で1番硬いアダマンタイトよりも硬いからのぉ」
神龍は自慢げにそう告げまた飛び上がった。
「我も少し本気を出そう」
神龍は口を大きく開けて広域にブレスを吐いた。トウコクはそれを神龍の下まで走りブレスを避けた。
「ならばこれならどうだ?」
神龍は体をくねらせて口を開けた。そして、神龍は口に魔力を貯め、レーザーのような音速の光線を放った。トウコクはそれを間一髪で避けた。が、『死神の鎧』の端の部分を消し飛ばした。
「ぶねぇ。あんなの食らったら即死だよ」
トウコクは神龍を見上げて一矢報いる方法を考えていた。
「やばいな。あいつに攻撃を通す方法が思いつかねぇ」
「まだまだ、行くぞ!」
トウコクが方法を考えていると、神龍がさっきと同じ光線を打とうとしていた。
「連発できんのかよ!?」
トウコクは泣き言を言いながら光線が当たらないように動き出した。
(僕にはあいつにダメージを与える術を考えられないから、分かりそうなやつに聞くしかないか)
「リーパー」
トウコクは動きながら分かりそうなやつに声をかけた。
「何でしょうか?」
「あいつにダメージを与える方法を教えて」
「あいつ?ああ、あいつですか。正直に申し上げますと今のトウコク様では無理です。」
「じゃあ、僕はあいつに殺されるのを待つだけってか?」
「いえ、1つだけ方法があります。ですが、この方法はトウコク様に多大な影響があるります。最悪死にます。それでもいいならいいですよ」
「いいよ。死ぬのが怖くないわけじゃない。でも、ここでやらなきゃ結局死ぬんだ。それなら全力を尽くして死にたいじゃないか」
「分かりました。なら、この詠唱をしてください」
「『我が肉体は汝を受け入れ、汝は我に力を与え、我は汝に体を与え、汝は我に憑依する。我が身に宿れ死神よ、死神憑依』」
詠唱を終えたトウコクの体に何かが降りてきた。
「『はは、ははは。我を降ろしたのは汝だな。汝の願いは我を降ろした褒美として叶えてやろう。感謝するといい』」
トウコク(死神)は神龍に向かってジャンプした。そして、神龍の目の前まで一瞬で移動した。
「『落ちな』」
トウコク(死神)がそう言うと神龍はなんの抵抗もなく地面に落ちていく。
「何が起こって!?」
神龍は驚きながらトウコクを見上げた。だが、そこには既にトウコクはいなかった。
「『来い、鎌よ。』そして、チェックメイトだ神龍」
トウコク(死神)は手元に出した漆黒の鎌で神龍の首を刈り落とそうと鎌を振り上げて、振り下ろしたが、そこまでトウコクの精神力が持たずに気絶し、神龍の首を少し切ったところで鎌は消え、トウコクは仰向けで倒れたのだった。
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