神のレプリカ
神、それは悪魔と敵対する存在。
トウコクは昔リーパーが話していた話を思い出しながらフラフラと立ち上がっていた。
「オ前ハ人間デハナイノカ」
神のレプリカは確信を付いてきた。そう、トウコクは既に人間ではないのだ。トウコクはリーパーと完全に契約した時に人間をやめていた。そして、トウコクは人間をやめたのと同時に悪魔にもなっていた。そして、相手はまがいなりにも神側の存在だ。
「リーパー僕はあいつに勝てると思うか?」
(そうですね、まあ、勝てるんじゃないですか?しかも、神と戦う訳では無いので本気でやれば負けわしないでしょう。)
「そうか、なら最初から本気で行こうか。『来い、審判の槍』」
トウコクは槍を召喚した。
「素早く『漆黒の鎧』を使ったけどこれじゃダメだな。『死神の鎧』」
トウコクは現在出せる全力を出した。
「じゃあ、殺り合うか。神のレプリカよ」
トウコクはそう言い残し神のレプリカに突っ込んだ。その速さは前よりも早くなっていた。そして、その速さのまま槍をレプリカに向かって突き刺した。だが、レプリカはそれを最小の動きで避けた。
「ナカナカ鋭イイイ突キダ。ダガ、ソノヨウナ速サダケニ頼リキッタ攻撃ナド当タラヌワ」
レプリカは悠長にそんなことを言いながらトウコクがそのまま走りすぎると思っていた。が、トウコクは避けられた瞬間その場でブレーキをかけて止まり、レプリカに横薙ぎを放った。レプリカはそれに驚き、動きが一瞬止まった。そして、それが仇となりトウコクの横薙ぎがもろに当たった。レプリカは当たった瞬間壁まで吹き飛んだ。
「マサカアソコカラ攻撃シテ来ルトハ思ワナカッタ」
トウコクは間髪入れずにレプリカに最高速で近づくと、槍を振り下ろした。がレプリカはどこからが出した光の剣で受け止めた。トウコクは受け止められた槍を回転させて反対側から剣を叩いた。すると、レプリカは押し返そうと力を入れていたのでトウコクが反対側から槍を当てると剣と腕が上がり体ががら空きになった。
「オラァァ」
トウコクは雄叫びをあげながらレプリカの体に槍を突き刺し、レプリカの体を貫通した。
「槍ガ貫通シタカ。タガ、マダ死ナヌ」
レプリカは背後にドーンと効果音が出そうな間抜けな声でそう言い、槍を手で持ち抜こうとした。
「させるかよ『蝕め』」
トウコクは悪魔法を使った。その魔法は槍の周りからレプリカの体を侵食して行き、侵食して行った部分からボロボロと崩れ落ちていく。
「なぜ?ナゼ?何故?私ノ体ガ蝕マレテイル!?」
レプリカは最初少し流暢になっていた。が、レプリカはそんなことを気にしてなかった。レプリカは自分が何故蝕まれているのか分かっていないらしい。
「神のレプリカとやら、冥土の土産に教えてやる。」
「何?」
「それはな、僕がお前に影響を与えられるくらいの悪魔なんだよ」
「何…ダト…?」
「まあ、もうおしまいだ。じゃあな」
トウコクがそう言うと、レプリカの全身を悪魔法が蝕んだ。そして、レプリカの体は一瞬で崩れ落ち、最後の戦闘が終わりを告げ、魔法かなにかで通れないようになっていた入り口と先に進む道が通れるようになった。
「トウコク君~」
「トウコク」
トウコクは声がする方を向くとエリシアとファナが走ってきていた。
「じゃあ、先に進もうか」
「はい」
「そうだな」
エリシアとファナはトウコクのその言葉に安心して、トウコクについていき、先に行く通路へと歩いていった。
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