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白眼の槍使い  作者: 陰月
幼少期編
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悪魔と契約

昼ご飯を食べ終えた。トウコク達は片付けをしてから、洗濯物を取り込んだ。その後はひたすら自分の魔力を体の中に循環させ続けた。そんなことをしていると直ぐに夜稽古の時間になった。


「今日は何するんですか?」

「そうだねぇ、今日は手合わせでもしようか。」

「分かりました。」

「じゃあ、ついて来て。」


ファナはそう言ってずっと使っていなかった部屋に移動した。


「え?ここは物置じゃないんですか?」

「違うんだな。まあ、見た方が早いな。」


ファナはそう言ってドアを開けた。するとそこには下に降りる階段があった。


「ここは何ですか?」


トウコクはそれを見た瞬間ファナに聞いた。


「この階段は地下に続く階段だよ。地下は広くて手合わせするには丁度いいんだよ。まあ、それも見る方が早いな。」

「そうですね。」


トウコクとファナはそんなことを言って階段を降りた。するとそこは学校の教室、2つ分位の大きさがあった。そして、一応灯りはあったので結構明るかった。


「夜稽古はここでするよ」

「はい」


ファナはそう言いながら木刀を持った。


「トウコクは何を使うかい?」

「やっぱり、槍ですね」

「そうかい」


ファナはトウコクの使う武器を聞いて木槍を俺に渡した。


「今日は魔法はなしだよ。素でかかってきな。」

「分かりました。」

「じゃあ、かかってきな」


ファナは手で挑発しながら戦闘態勢をとった。そして、トウコクは槍を持ち直して突っ込み、突いた。が、ファナは木刀の腹で受け止めた。


「な!?」

「いい突きだ。だが、まだ、私には届かないね。」

「まだまだー」


それはそう言いながら槍を回しながらしたから振り上げた。だが、ファナはバックステップで避けた。しかし、トウコクはそれを見越したように踏み込んで横薙ぎした。


「甘いよ。」


ファナはそう呟いて剣の持ち手の部分で横薙ぎを防いだ。


「何だよそれ」


トウコクは初めて見るその防御方法に驚きを覚えた。


「何ってこれぐらいになると普通にできるようになるよ。まあ、結構難しいんだけどね。じゃあ、こっちからも攻めようかな。」


ファナはそう宣言して、剣を振り下ろした。トウコクはそれをサイドステップで避けた。 が、それよりも早いスピードでトウコクの後ろに回り、木刀を振り下ろした。が、トウコクは瞬間的に振り向き槍で剣を受けた。


「これを防ぐのね」

「ただの直感だ」


そして、トウコクは剣を押し返して、その勢いで槍をファナの顎目掛けて回し上げた。ファナは上を向いて、その攻撃を避けた。だが、トウコクはその避けたところで槍を止めそのまま突きに変えた。が、ファナは手で槍を掴み止め、剣を俺の首元に添えた。


「私の勝ちだな。全力の3割程度しか出してないにしてもなかなか頑張ったな。」

「ありがとうございます」


トウコクはファナが手を抜いていたのは分かっていたので、その言葉にはあまり驚かなかった。


「じゃあ、飯にするか。」

「うん」


こうして、夜稽古を終えたトウコク達は夜ご飯を作り始り、食べてから、寝た。


次の日、昨日の疲れのせいか起きるのが遅くなった。


「ファナ、起こしてくれれば良かったのに。朝稽古の時間は過ぎちゃったじゃないか。」

「あーあ、いいんだ。今日は休みだ。昨日は頑張ったからな。休暇も必要だ。」

「そういう事なら」


トウコクはその事を理解して休みを受け入れた。


「あと、今日は行動も自由だ。だが、森を抜けるのはだめだ。一応、危ないからな。」

「分かった。」


トウコク達はそう言って朝ご飯を食べ始めた。そして、食べ終えたあと食器を洗ってから、家を出た。


「じゃあ、ちょっと森に行ってくる。」

「ああ、行ってこい。」


トウコクはそう言って家を出た。そして、森に入った。


「さて、入ったのはいいが何をしようかな。」


トウコクは何も考えずに家を出てきたので何をするか迷っていた。


「うん、やっぱり魔法かな。」


トウコクはそう呟いて、詠唱を始めた。


「『我が召喚に応じし伝説の槍よ今ここに顕現せよ。天沼矛あめのぬぼこ』」


トウコクは槍を召喚した。その槍はロンギヌスよりも短く大体1m程だった。そして、召喚した後、魔力を全身に流し始めた。


「てか、魔力循環って武器とかにはできないのかな?」


トウコクはそんな疑問を持ったので槍にも流そうとした。が、魔力に反発されたような感じがし、魔力を流せなかった。


「この反発されるような感覚。もしかして、この武器にも魔力があるのか!?」


トウコクはすぐに答えにたどり着いたが、それを解決する方法が存在しなかった。


「魔力を合わせてみるのはどうだろ?」


トウコクはそう独り言を言い、自分の魔力と槍の魔力を合わせていく。そして、3時間くらい時間が経った頃それはやっと出来た。


「はぁはぁ、出来た。なんか、槍が自分の一部のように感じるな。」


トウコクは肩で息をしていたが、槍に自分の魔力が流れていることを実感していた。そして、魔力の使い過ぎで意識が朦朧としている中飛びながら、黒く光る物体が見えて、意識が飛んだ。


「ここはどこだ?」


トウコクは夢の中で起きた。周りは真っ黒の世界だった。


「お初にお目にかかります。リーパーと申します。」


そんな声とともに現れたのは掌に載せられるほど小さな生き物だった。容姿は人間に似ていたが背中から悪魔のような翼が生え、頭には2本の角があり、手には長い鎌を持つ執事のような服装をしていた。


「で、リーパーは何者なんだ?」

「私ですか?私は精霊と真逆の存在。力を貸すことは同じですが、代償をいただきます。しかし、授ける力は精霊以上です。」

「で、その存在が僕に何の用だ?」

「いえ、簡単な話です。貴方の魔力に惚れました。契約して下さい。」

「は?代償はどうするんだよ。」

「代償は要りますが貴方様が決めて下さい。」


トウコクは呆れていた。代償がいるのに契約してくれとか言い出した存在に。


「まあ、待て。僕がリーパーと契約したらどうなるんだ?」

「私の授けた能力が貴方様の意思で使うことができます。しかも、その能力は魔力を使いません。」

「それは便利だな。あと、能力はどんな力なんだ?」

「それは代償にした部位によって異なります。」

「じょあ、目だったらどうだ?」


この時、トウコクは契約するなら目がいいと考えていた。目なら失明しない限り大丈夫だからだ。


「目の場合ですと、目を開いている間、時間停止するのと魔力が見えるのと相手の行動の先読みですかね。」

「結構便利なんだな。」

「それはそうですよ。私はこの存在ではトップに位置する者ですから。」

「それは凄いな。まあ、契約するなら目がいいな。あと、もう1つ質問なんだが目を代償にすると失明するのか?」

「いえ、失明はしませんが、相手からは失明したように見えます。」

「なら、大丈夫だ。契約しよう。」

「ありがとうございます。」


そう言ってリーパーは俺の近くまで来ると継承を始めた。


「『我と契約を結ぶものよ。汝、我に差し出す代償を述べよ。』」

「『目』」

「『代償を聞き及んだ。汝、我と契約をするならば我が手に触れよ』」


トウコクは言われた通り手に触れた。すると、両目に激痛が走った。その激痛は数分間続いて、その後収まった。


「契約は完了です。また、私に用がある時は私の名前を呼んでください。必ず伺うので。」


リーパーはそう言ってどこかに消えていってしまった。すると、トウコクの意識もそこで途切れた。そして、直ぐに森で目が覚めた。


「あれは何だったんだ?」


トウコクは何があったのか分からなかったが、とりあえず家に帰ることにした。自分の目の色が変わっていることに気づかずに。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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