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白眼の槍使い  作者: 陰月
迷宮編
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中級迷宮と人助け

トウコク達は中級の迷宮を歩いていた。


「何も出てこないな」

「そうですね」


トウコク達は迷宮に入ってから1度も魔物に出会わなかった。そして、そのまま気づいたら2層まで来ていた。


「1層終わったな」

「何も無かったですね」

「言うの忘れてたけど1層は魔物でないぞ」

「「俺(私)の期待を返して!」」


トウコクとエリシアはファナにツッコミを入れた。そんなことがありながらも2層を歩いていると、ゴブリンが出てきた。


「あれって、ゴブリンだよな。でも、なんか、外のゴブリンとは違うような」


そのゴブリンはダンジョンの壁と同じ色の茶色をしていた。


「あぁ、迷宮にいるゴブリンは外のゴブリンより強いし、色が違う」

「そうだったんですか」


そんなことを話していると、ゴブリンが襲ってきた。しかも、数を3体に増やして。


「来ました」


トウコクがそう言い3人が戦闘態勢に入った。が、襲ってきたゴブリンは大したこともなく、普通のゴブリンと同じ程度の力しかないような気がした。


「なんて言うか、弱いな」

「そうですね」

「そうか?外のやつよりは強いと思ったが」

「え?あんまり変わらなかったけど」

「じゃあ、もうちょっと戦ってから上級に行きましょう」

「そうだな」

「分かったわ」


それから、トウコク達は数回、ゴブリン達と戦い、上級に移動しようと来た道を帰ろうとした。


「きゃあぁぁぁぁ」


その時だった、迷宮の奥から叫び声が聞こえたのは。


「叫び声!?」

「そう見たいですね。さっきの声は奥の方から聞こえました。行きましょう!」

「まだ、助かるかもしれない。行こう」


トウコク達は声がした方に走っていく。


「たすけて...」


さっきよりも弱々しい声だったがさっきよりもはっきりとした声で聞こえた。


「近づいてるぞ」


「た..すけ...て」


その声は、今にも朽ちてしまいそうなほどの弱々しい声になっていた。が、距離がほぼないことに気がついた。


「見えた」


トウコク達はその声が聞こえてから、数秒でその場についた。そして、そこには今にも死にそうな女の子と10匹程度のゴブリンと1匹のボブゴブリンだった。


「大丈夫か!?」

「も...う、む...」


その女の子は最後まで言い切ることなく気絶してしまった。


「あれは、やばいですよね」

「やばいな」

「まあ、助けるか」


そう言って、トウコクはゲイ・ジャルグとゲイ・ボーを召喚した。


「じゃあ、行くか」


トウコクはゴブリンに向かって、走っていく。そして、トウコクはゴブリンを後ろから刺殺した。


「サンダーランス」


後ろから魔法が飛んできてゴブリンを貫いた。そして、その反対側からファナが走ってきて、ゴブリンの首を切り落とした。


「もうちょっと」


トウコクはそう言って、ゴブリンを蹂躙し始めた。トウコクは槍を戻して、ゲイ・ボルグを召喚した。そして、倒れている女の子を避けながら、ゴブリンを突き刺し、横薙ぎし、下から振り上げて、命を散らしていく。


「あとは、お前だけだな」


トウコクはボブゴブリンを槍で指しながらそう言った。


「じゃあ、死ね」


トウコクはそう言って、ゲイ・ボルグを投げた。が、ボブゴブリンは持っている剣で防いだ。


「マジか!ゲイ・ボルグを止めれるやつとかいんのかよ。迷宮ヤバいわ。でも、まあ、仕方ないか。」


トウコクはそのあと、腰から魔剣を抜いた。


「行くぞ、レーヴァ」

「うん」


レーヴァは久しぶりに使ってもらえたことに喜びを覚えたのか元気よく返事をした。そして、トウコクはレーヴァに魔力を流した。


「今何本まで行ける?」

「100ぐらいかな」

「じゃあ、それで」


トウコクがそう言うと、トウコクの後ろにレーヴァと瓜二つの剣が100本現れた。


「じゃあ、やろうか」


トウコクはレーヴァを構えてボブゴブリンに突っ込んだ。ただ、その戦力はボブゴブリンには戦力過多だったようで数秒と持たずにボブゴブリンは倒れた。


「ありがとう、レーヴァ」

「問題ない」


トウコクが魔剣を鞘に戻すと出現していた剣が消えた。


「じゃあ、この子を救助しましょうか」


トウコクは後ろでほぼ空気になっていた、ファナとエリシアにそう言って、女の子を担いで迷宮の外に向かって歩き出した。

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