宝箱
トウコクは帰っている途中も、エリシアを慰めていた。
「心配かけたのは、悪かったよ。ごめんな」
トウコクは、帰っている間ずっとそんなことを繰り返し言っていた。だが、エリシアは全く泣き止むことは無かったが、家の前に着くと、エリシアは泣き止んだ。
「恥ずかしいところを見せてしまいました。すみません」
「いいよ、僕の方も悪かったし」
トウコクとエリシアはそんな言い合いをしつつ家の中に入っていった。
「「ただいま」」
「おかえり、今日は遅かったな」
「今日はダンジョンの授業があったんだけど、ボス部屋でベヒモスが出てきて、僕が気絶してたんです」
「それは、大丈夫なのか!?」
「大丈夫ですよ」
ファナはホッと息を一つ吐いてから、「ご飯にしよう」と言い、リビングの方に戻っていく。そして、それに続くようにトウコクとエリシアも入っていった。
「そういえば、今回のダンジョンで出た宝箱そのまま持ち帰ってきたんでした」
リビングに入って椅子に座るとエリシアが思い出したようにそう言った。
「そんなのあったんだ!?しかも、そのまま持ち帰ってきたってことは今もってるのか?」
「はい、出しますか?」
「頼んでいいか?」
「分かりました」
エリシアは大きく頷いてから異空庫から金色の宝箱を取り出した。
「私も、こんな宝箱は見たことないな」
その宝箱を見たファナがそう言っていたので、トウコクとエリシアは本当に貴重なものだと思っていた。
「じゃあ、一応明ける前に鑑定しとくか」
トウコクは金の宝箱の方に目をやり鑑定した。
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S級宝箱
とても希少な武器または素材が入っている宝箱。
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トウコクは鑑定結果をエリシアとファナにも伝えた。
「このS級宝箱からは何が出てくるんだろうな」
トウコクは宝箱に近づいて宝箱を開けた。中には大盾と槍と杖と甲羅の一部が入っていた。
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皇帝の大盾
ベヒモスの素材出てきた大盾。全ての攻撃を防ぐことが出来るらしい。
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皇帝の槍
ベヒモスの素材出てきた槍。破壊できないほど硬い。
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皇帝の杖
ベヒモスの素材出てきた杖。魔力伝導率が高く破壊できないほど硬い。
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皇帝の甲羅
ベヒモスの甲羅。金属よりも硬いとされており、加工するのは難しい。魔力を溜めておくことが出来る。
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「使えそうなのが色々出てきたな」
「そうですね。ですけど、なんで大盾が出てきたんでしょうか?」
「僕にも分からないけど、多分、ドレントが大盾を使うんじゃないか?」
「確かにそうかも。入っていたのは、私達の使える武器だったしね」
トウコクとエリシアはそう結論付けてから、宝箱の中身をエリシアの異空庫にしまった。すると、中身がなくなった宝箱は跡形もなく消えた。
「急に消えてびっくりした!?」
「急に消えるのはやめて欲しいですね」
「じゃあ、宝箱の確認も終わったことだし晩ご飯食べようか」
「「はい」」
そうして、トウコク達はご飯を食べて、お風呂に入ってからすぐに布団に入った。すると、トウコクとエリシアは自然と瞼が閉じて、夢の世界に誘われた。
良いお年を!
来年もよろしくお願いします!




