ダンジョンボス
トウコク達は、トウコクの白眼の能力を使いながら下の層を目指していた。
「やっぱり、下の層に降りても対して魔物の強さは変わらないな」
「そうですね。対して強くもないですね」
「おいおい、そりゃ言い過ぎだろ。このダンジョンは1年生には、結構きついダンジョンだぞ」
「へぇー、全然弱いですけどね」
トウコクは、そんなことを言いながら片手間に向かってきた魔物を殺した。
「本当に規格外だな」
トウコクは、苦笑いをしながら進んでいく。
◇◆◇◆◇
ボス部屋の前までやってくるとトウコク達は立ち止まった。
「ここがボスの部屋っぽいな」
「大きな扉ですね」
ボス部屋には、大きな扉があった。その扉は鉄のようなもので出来ており開けるのに力が要りそうだった。
「じゃあ、入るか」
「はい」
トウコクはそう言って、扉を押した。扉は、思った以上に簡単に開いた。
「何も無いな」
トウコク達が部屋に入ったが、中には何もいなかった。だが、次の瞬間、部屋の半分以上ある魔法陣が地面に浮かび上がった。
魔法陣とは、主に、魔物を召喚する時、人を召喚する時、武器を召喚する時など、何かを召喚する時によく用いられる。
「何だよこのバカでかい魔法陣は!?」
ドレントがそんな反応をしていると、魔法陣が黒い稲妻を放ちながら光った。そして、その魔法陣から亀のような甲羅を持つでかい魔物が出てきた。
「これは!?」
ドレントはその魔物を見た瞬間に、そう言って固まった。
「まさか、このダンジョンでベヒモスが現れるとは!?」
「これがベヒモスですか。硬そうですね」
「何を悠長なこと言ってんだ!このベヒモスっていう魔物は冒険者の間じゃ無傷の皇帝って言われてるぐらいやばい魔物なんだぞ」
「へぇー、そうですか」
「全く分かってないだろ」
「まあ、いいですから。危ないんで見ててください。あと、これから見ることは他言無用でお願いします。やるぞ、エリシア」
「はい」
トウコクとエリシアは、こうして、無傷の皇帝ことベヒモスと対峙した。
「じゃあ、何があるかわからないが本気で行かしてもらう」
(リーパーやるぞ)
(ああ、いいぜ)
「『漆黒の鎧』」
トウコクがそう言うと、トウコクの身体を包み込むように真っ黒のコートが現れた。
「さあ、狩りを始めよう。『天沼矛』」
トウコクは槍を召喚してベヒモスに向かっていく。そして、エリシアは魔法を使った。
「『雷ボルト』」
エリシアはそれだけ言うと、ベヒモスの頭上に雷を圧縮したようなボールが現れて、ベヒモスに当たった。だが、ベヒモスは全くダメージは与えられ無かった。
「本当に硬いですね」
エリシアが魔法を打っている間にトウコクはベヒモスの懐に入った。そして、腹の部分を槍で攻撃した。その時、「パキッ」という、嫌な音がした。そして、その瞬間、ベヒモスの硬さに耐えられなかった天沼矛が折れた。
「硬すぎだろ」
トウコクはそんなことを吐きながらベヒモスから離れた。
「『ゲイ・ジャルグ、ゲイ・ボー』」
トウコクは、違う槍を召喚して、白眼の能力を使った。すると、ベヒモスを渦巻く防御障壁や魔力の流れが見える。
「エリシア、合わせてくれ」
「分かった」
2人は、それだけのコミュニケーションを取ってから、トウコクは走り出し、エリシアは詠唱を始める。
「ここだ!」
トウコクは、白眼の能力で見えている、渦巻く魔力が一番薄いところをゲイ・ボーで攻撃した。すると、トウコク手には何かを壊した感覚が確かにあった。
「エリシア」
「『全てを、焼き焦がせ。雷龍』」
エリシアが放った魔法は、この国の宮廷魔導師が何十人単位で束になってようやく使える魔法だった。そして、その魔法はエリシアの意のままにトウコクが攻撃した場所を寸分違わずに命中させた。そして、その魔法は、消滅することなく、ベヒモスに到達した。それを受けたベヒモスは鼓膜が敗れそうな鳴き声を上げた。
「なんで、死なないんだよ」
ドレントが後ろの方でそんな声を上げた。そして、ベヒモスはその言葉の通り、倒れる様子はなく、むしろ、目が真っ赤になり、体から青い光を放ち始めていた。
「明らかに怒ってるな」
トウコクがそう呟くと、ベヒモスがさっきよりも大きい鳴き声で鳴き、トウコクに向かって、大きく口を開けて、咆哮を放った。
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