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白眼の槍使い  作者: 陰月
学校編
56/94

最悪の帰り道

3人が王都に向かって走っていると、道端に倒れているお爺さんを見つけた。


「お爺さん、大丈夫ですか?」


(返事がないただの屍のようだ)


トウコクは、お爺さんに生きているか確認したが返事がなかったので、心の中で某有名ゲームの1文を心の中で言った。


「本当に大丈夫ですか?」

「あ?ああ、大丈夫です」


お爺さんは、寝ていたのか反応が少し遅れたが、一応返事を返してくれた。


「なんでこんなところに倒れてたんですか?」

「ちょっと、遠出をしていたら、道がわからなくなって、1日ほど彷徨ってここにたどり着きました。」

「そうなんですか。大変ですね。それに、ここであったのも何かの縁ですし、一緒に王都に帰りますか?」

「いいんですか!?」

「いいですか?」

「いいよ」

「大丈夫です」

「いいみたいなんで一緒に帰りましょう」

「はい。ありがとうございます」


3人は、お爺さんと一緒に王都に向かって歩き出した。


(ヒヒヒ、間抜けなヤツらめ。全く俺の存在に気づいてないな。この俺様がトゥールとラスタの仇をとってやる)


お爺さんに化けた魔族は、3人と歩きながらそう思っていた。


(あの爺さんから、嫌なオーラを感じる。白眼でも見てみたが、オーラは真っ黒だった。こいつは危険だな警戒しておこう)


トウコクは爺さんを視界の端に捉えながら、そう思っていた。だが、その警戒は、直ぐに効果を発揮することになった。


「させるかよ!!」


トウコクは、声を殺し、気配を殺して、エリシアを殺そうとしていた手をすぐさま掴まえて止めた。そして、止められた魔族は驚きを隠せなかった。


「何故だ、なぜ俺の完璧な攻撃が見切られた!?」

「どうしてだろうな?教えてやる義理はないがな」

「チッ!だが、お前より俺様の方が強い!」


魔族は、爺さんの皮を脱いでトウコクに突っ込んだ。だが、魔剣の浮遊剣とファナの浮遊剣、エリシアの魔力障壁・蓮がその突っ込みを阻まんだ。


「チッ!今回は部が悪そうだからお暇するぜ」


魔族は、そう言って、目の前で閃光を放った。そして、3人の司会が戻った頃には、魔族は姿を消していた。


「消えたか」

「見たいですね」

「ファナ、エリシア、レーヴァありがとう」

「いつも守ってもらってばっかりですから守れてよかったです」

「助けられてよかったよ」

「全然気にしないで」

「みんな本当にありがとう」


トウコクは、目元に涙を浮かべながらそう言った。そして、3人は、少しスピードをあげて帰路についた。


最後まで読んでくださってありがとうございます。

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