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白眼の槍使い  作者: 陰月
学校編
53/94

買い物

次の日、トウコクとエリシアは、いつもより遅く起きた。時間にして、10時過ぎだった。


「おはよう」

「おはよう」


エリシアは眠そうに目を擦りながら挨拶をした。それに、そのせいで口調も柔らかなものになっていた。


「顔洗いに行こうか」


トウコクはそう言って、2人で顔を洗いに洗面台に行った。そして、顔を洗ってから朝ご飯か昼ご飯か分からないが、ご飯を食べにリビングに移動した。


「今日は、どこに買い物に行こうか?」

「そうですね。私は服とか見に行きたいです」

「分かった。じゃあ、服を見に行こうか」

「はい」

「ファナはどうするんですか?」

「私は、別行動だな。やることが多いんだ」

「そうですか。残念です」


エリシアは悲しそうな目をして、そう言うと、ファナがエリシアの頭の上に手を置き「また、今度行こう」と、言っていた。そして、その後、ご飯をみんなで食べてから、一緒に家を出た。


「初めてだな、2人で出掛けるのは」

「はい、デート見たいですね」

「ああ」


トウコクは少し、恥ずかしそうに頬をかき、言った張本人のエリシアは顔を真っ赤にしながら俯いていた。そうこうしていると、行き先に着いた。


「着いたな」

「はい」


そうして、トウコクとエリシアは服屋の中に入って行った。


「いらっしゃいませ」


トウコクとエリシアが店の中に入ると、店の人が挨拶をしてきた。


「見てまわろうか」

「はい」


トウコクとエリシアは店の中を回り始めた。だが、回り始めると、エリシアがいろんなところで止まり「これ可愛い」「これもいいな」「似合うかな」などと、トウコクを置き去りにして、1人ではしゃいでいた。


「ちょっと来てきていいですか?」

「いいよ」


エリシアはそう言って、試着室の方に入っていった。残されたトウコクは、近くにあったアクセサリー売り場を見ていた。


「お待たせしました」

「おお、可愛いな」

「照れます」


エリシアはトウコクにそう言われて、顔を赤くしていた。因みに、エリシアは真っ白のワンピースを来ていた。そして、それから、エリシアは何着が試着していた。


「トウコク君、こっちの服とこっちの服どっちがいいですか?」


エリシアは最初に着た真っ白のワンピースと黒のメイド服のようなゴスロリの着ていそうな服を持っていた。


「えっと、白の方は、清楚な感じで綺麗だったな。黒の方は、少し幼く見えて、可愛い感じだった。」


トウコクは選ぶことが出来ずに、2着の服の感想を述べた。


「どっちがいいと思いますか?」


エリシアはそんなトウコクにまたも迫った。


「どっちもじゃダメなの?」

「いいですけど、決めてほしいんです」

「だったら、白の方が僕は好きかな」

「ありがとうございます。どっちも買いますけど、積極的に白のワンピースを着ますね」

「はい」


トウコクはそう言うしかないほどの迫力があった。


「じゃあ、買ってきますね」


エリシアは、そう言うとレジの方へ行った。トウコクも自分の買い物をするためにレジに向かった。


「じゃあ、今日は帰ろうか」

「うん」


トウコク達が店を出ると、外はすっかり夕方になっていた。そして、トウコクとエリシアは、家に向かって歩いて行く。


「あ、ちょっと寄り道してこうか?」

「いいですけど」


トウコクは、歩いているエリシアを呼び止めた。そして、行き先を変えて、トウコクはエリシアの手を取って、歩き出した。


「どこ行くんですか?」

「まだ、秘密だよ」


トウコクは、行き場所を秘密にして、王都の抜け道のようなところを歩いていった。すると、その道の突き当りには、落ちかけている夕日が幻想的な感じで見えている。


「エリシア、プレゼントだ」


トウコクは、さっきの店で買ったネックレスが入っている箱をエリシアに渡した。


「これは?」

「今まで、プレゼントとかしたこと無かったし、エリシアには色々お世話になってるから。そのお礼だよ」

「ありがとうございます」


エリシアは泣きながら喜んだ。そして、夕日が落ちる様を2人で眺めた。それから、辺りが暗くなってから家に帰ったのだった。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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