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白眼の槍使い  作者: 陰月
学校編
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褒美

遅くなりました。

「トウコク君とエリシア君よ。急に呼び出してしまってすまんな。それと、呼び出しに応じてくれてありがとう」


アルタは詫びの言葉と感謝の言葉を言ってから、話し始めた。


「だけど、エリシア君には、あまり関係ないなしだよ?」


王様がそう言うと、周りにいた貴族と思われる人たちが、「何故、呼ばれてもいない奴が来ているんだ!」と、血相を変えて言っている。


「王様、発言よろしいでしょうか?」

「良かろう」

「僕とエリシアは、ある契約をしています。その契約の内容は言えませんが、離れると謁見どころでは無くなると思います」

「事情があるのか。それなら仕方ないね」


王様はトウコクの話を聞いて、大丈夫だと言ってくれた。


「それでは、トウコク君について話をしよう。トウコク君は、ギルドと学校からの報告だと、魔族を2体も倒したと聞いたけど本当か?」

「本当です」

「そうか。だとすると、我はトウコク君に褒美を出させねばいけないな。トウコク君は、何が欲しい?」

「欲しいですか?」

「そうだ。トウコク君の欲しい物を言うといい」

「でしたら、帝国が召喚した勇者たちのことと魔族のこと。それと、僕はこの国に尽くすつもりは無いのでその関係のことでしか王様に言われて動くことはないでしょう」


トウコクがそう言うと、周りにいる貴族達が、騒ぎ出した。


「貴様、誰に向かってそんなことを言っている!殺されたいのか?」

「何が、この国に尽くすつもりは無いだ!そんなことを言うならすぐにこの国を出ていけ!!」


他の貴族達もみんな似たり寄ったりなことを言っており、トウコクは飽き飽きしていた。だが、その場を一瞬で抑えたのは王様だった。


「お前達うるさいぞ!それに、トウコク君がこの国に利益を出したのは、我らが頼んだ訳では無い。そして、その利益もトウコク君は自分の命を守るためだ。その結果が我が国に利益だっただけだ。それなのに、そんなことを言うのはお門違いというものだ」

「ですが」

「分かったな」

「はい」


貴族は王様の威圧を受けてすぐに黙った。


「それで、トウコク君。魔族の件に関しては分かった。それは、出たらすぐに伝えよう。だが、帝国の勇者たちとは何のことだ?」

「え?10年くらい前に帝国に勇者来ませんでしたか?」

「そんな報は無かったはずだが」

「そうですか。もしあったらその時はよろしくお願いします。」

「分かった。それに、最後の条件も大丈夫だ。」

「ありがとうございます」


王様はトウコクが出した提案に全て応じた。


「それで、我からもお願いがあるんだが」

「出来ることなら」

「トウコク君の持っている魔剣を我らに売って欲しいのだが」

「それは無理です。すみません」

「そうか。それじゃあ、我らに見せてくれないか?」

「それぐらいなら」


トウコクがそう言うと、トウコクの前に秘書みたいな人がやってきて、「預かります」と、言って魔剣を持っていった。そして、その秘書は王様に魔剣を渡した。


「これが魔剣か」


王様はそれだけ言うと、その魔剣を騎士団長みたいな鎧を着込んだ人がその魔剣を受け取った。


「魔剣よ、貴様の名前はブラックソードだ」


その人は、そう叫んだ。それを聞いたトウコクは「なんだよその安直な名前は?」と、疑問に思った。そして、その後、何も起きずに数秒がたった。


「何故だ。何故何も起きない!?」


どうやら、王様達は魔剣に名前をつけて自分達のものにしようとしたようだった。


「へぇ、そういう事ですか。王様が市民の持ち物を勝手にとっていいと思ってるんですか?」


トウコクは今までの話し方とは全く違う話し方でそう言った。


「それが、どうした。この魔剣はお前が持つようなものではない」


騎士のような人は、トウコクに向かってそう言い切った。


「そうですか。じゃあ、もういいです。レーヴァやれ」


トウコクは少しキレており、レーヴァにそう命令を下した。すると、レーヴァは騎士の人の魔力をすべて吸い取った。吸い取られた騎士の人は何が起きたのか分からずに気絶した。そして、トウコクはレーヴァを回収した。


「それでは失礼します。それと、次こんなことがあったら覚悟してくださいね」


トウコクはそう言って、エリシアと謁見の間を後にした。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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