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白眼の槍使い  作者: 陰月
学校編
46/94

2人目

「早く出せぇぇぇぇぇぇ!!」


ラスタは今なお叫び続けていた。そして、それを、周りの教師が止めようとしていた。


「うるさい!これ以上邪魔すると殺すぞ?」


ラスタは冷たく言い放った。


「お前の方こそうるさいぞ!そんな奴はこの学校にはいない!」


1人の教師がラスタに言い返した。だが、それが悪い方向に転がって閉まった。


「ああ、誰に向かってものを言ってやがる。死にたいのか?」


ラスタの殺気に当てられた教師が「ひぃ」と、情けない声を上げていた。


「そう言えば、トゥールからの記憶で名前がわかってるんだったわ。確か…と、と、とうこ、とうこく、そう、トウコクだ。この学校にいるだろ」

「そんな生徒はこの学校にはいない。姓も持たぬ生徒などこの学校には」


少し小太りの男の教師がそう言い切った。


(どうしよう。俺のクラスにいるだけど、流石にこんなやつに合わせるわけもいかないしな)


「もういい。自分で探すからな」


ラスタはそう言って、教師達の間を通り抜けようとした。


「通すわけないだろう?貴様のような何者か分からないようなやつを」


横を通り抜けようとするラスタを1人の教師がそう言った。だが、ラスタは立ち止まらずに歩き続ける。


「貴様が強行突破をしようとするならば俺たちは全力でそれを止めさせてもらおう!」


横を通り抜けられた教師がラスタに向かってそう言った。そして、詠唱を始めた。


「『焔よ。全てを燃やせ、フレイム』」


教師が放った魔法がラスタに向かって襲いかかる。


「消滅せよ」


ラスタはそう言いながら、握りこぶしを作った。すると、その魔法は一瞬で消えた。


「はぁ、今の魔法使いはこんなものか?弱すぎる。全く相手にならぬな。こんな奴らにトゥールは負けたのか?」


ラスタにそう言われた教師達だったが、ラスタに消された魔法の方にビックリしておりあまり反応していなかった。たが、その中で、びっくりしていなかった存在がいた。それはドレントであった。そして、ドレントは魔族の方ではなく自分のクラスの方を見ていた。


「ん?なんか、ドレントがこっちを見てるな?」


教室でその後継をずっと見ていたトウコクがドレントの視線に気づいた。そして、ドレントが何か言っていることにも気づいた。


「なんて言ってるんだ?全く聞こえないな」


ドレントの声はトウコクには、全く聞こえなかった。が、トウコクは何が言いたいのかは分かっていた。そして、トウコクはその返答を返すと、すぐに返事が返ってきた。


「じゃあ、ちょっと行ってくる」


トウコクはそう言いながら教室を出ようとした。


「ちょ、どこ行くの!?」

「アホなんですか?なにか得体の知れないものが来てるんですよ?」

「トイレだ」


トウコクはそんな嘘をつき教室を出た。そして、一目散にドレントのところに向かった。


(ドレントはあの時、僕に「こいつに勝てるか?」と聞いていた。そして、僕は「8割がた勝てる!」と帰ると、「今すぐ来てくれ。俺たちじゃ絶対に勝てない」と帰ってきた)


トウコクは、あの場に走って向かいながら、そんなことを考えていた。そして、トウコクがあの場に向かったのを知っているのはエリシアだけだった。だが、エリシアは止めなかった。何故なら、エリシアはトウコクが、勝つと信じていたからであると信じたいトウコクだった。


「負けるわけのいかない戦闘再びだな」


トウコクはそんなことを呟きながら、魔族のラスタの前に立ち塞がった。


「君何してるんだ!早く、学校に戻りなさい。死にますよ!」

「先生達の方こそ戻っていてください。正直、戦闘の邪魔なので。」

「ほう。そこまで、強気で出てくるとわな。私に勝てると思ってるのか?」

「さあな。でも、僕は負けるわけには行かないんでね。ちなみに、ラスタさん?人間の皮が剥がれてますよ?」


トウコクがそう言うと、その場にいた教師とラスタが目を見開いて驚いていた。


「私のことを見破るとは。もしかして、あなたがトウコクですか?」

「そうだが?それがどうした」

「そうですか。それでは死んでください。私に恨みはありませんが、トゥールの敵を打たなくてはいけないので」


そう言われたトウコクは一瞬で戦闘態勢に入り、ラスタの攻撃に備えた。


「じゃあ、行きますよ!」


突っ込んでこようとしたラスタを周りの教師が必死になって止めようとして、ラスタが一瞬止まった。


「もう、あなた達には、用ないんですよ!」


ラスタはそう言いながら、周りの教師を一瞬で全員吹き飛ばし、トウコクに突っ込んだ。

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