目覚め
トウコクとエリシアは学校の授業が終わると直ぐに帰ろうとした。
「どこ行くんですか?これから、部活があるんですけど」
「ごめんな。今日は行くところがあるから無理だ。まあ、もう1つあるんだがそれは言えない」
「そうですか。分かりました」
トウコクとエリシアはそれだけ話すと、すぐに教室を出た。
「行くところってどこに行くんですか?」
「ギルドだよ。ジーザスとイストにファナのことを話に行かないと行けないからな」
「そういう事ですか。分かりました」
トウコクとエリシアはギルドの方に向かって歩いていく。
「今日も王都は賑やかですね」
「そうだな。でも、ちょっと騒がしいかな」
「でも、それは住んでる人が元気な証拠ですよ」
「そうだな」
トウコクとエリシアはそんな他愛もない会話をしているとギルドについた。中に入ると、ギルドの中にいた人がこちらを見た。
「なんで、学院の生徒がこんな所にいるんだ?」
「けっ!戦場にたったこともないひよっこが」
トウコクとエリシアがギルドに入っていくと周りから小声だったがそんな声が聞こえてきた。
「あの、また、話通してくれますか?」
トウコクはいつもの受付の人にそう言った。
「分かりました。少々お待ちください」
受付の人はそれだけ言い、奥に消えていき、いつも通り直ぐに戻ってきた。
「あの事ですね。付いてきてください」
トウコクとエリシアは驚いたような顔をしている、周りの冒険者や受付の人を置き去りにジーザスについて行く。
「さあ、入ってくれ」
「はい」
トウコクとエリシアはギルドマスターの部屋にジーザスと共に入る。
「今日は良い報告か?悪い報告か?」
「良い報告ですね。実は、ファナの呪いを解呪出来ました。」
「それは良かった。それで、目は覚ましたのか?」
「いえ、昨日から寝たままですね」
「そうなのか。分かった。あと、目を覚まして、落ち着いたらギルドに来てくれと伝えておいてくれ」
「分かりました」
トウコクとエリシアはそうして、ギルドマスターの部屋を出た。そして、冒険者たちがいた空間に戻ってくると1人の男が絡んできた。
「おいおい、ここは学校に通ってる坊ちゃんが来るようなとこじゃないんだよ」
「そうですか。では、失礼します」
トウコクはそう言って、エリシアと出口に向かって歩いていく。
「ちょっと、待てよ!」
その冒険者がそう言って、エリシアの肩を掴もうとした。
「レーヴァ」
その冒険者がエリシアの肩に触れることは無かった。何故なら、冒険者の首元に剣が浮遊していたからだった。
「エリシアに触れるな。殺すぞ?」
トウコクは出来るだけ殺気を出さずにそう言った。
「こんなことしていいと思ってるのか?」
「こんなこととは?お前は僕の逆鱗に触れそうになった。僕はそれを止めただけだよ」
トウコクはエリシアを連れてギルドを出た。
「レーヴァ、もういいよ」
トウコクはレーヴァにそう言った。そして、トウコクとエリシアは帰路についた。その道中、エリシアはずっと顔を赤くして俯いていた。
「ただいま」
「ただいま戻りました」
トウコクとエリシアは家に着いてから、直ぐにファナの部屋に行った。
「トウコク、エリシア生きてたのか。良かった」
「おかえり、ファナ」
トウコクとエリシアは泣きながらファナに抱きついた。
「ありがとな、トウコク、エリシア」
トウコクとエリシアはファナに抱きついて、泣きながらその日が過ぎていった。
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