ソードゴブリン
3人は王都を出てから、数十分程の距離にある森の中にソードゴブリンはいた。そして、3人は森の前にいた。
「悪魔探知」
トウコクは悪魔法で森の中を探知した。
(悪魔法って何でもできるな。便利すぎる)
トウコクはそんなことを思いながら森の中を探知していた。
「何でだ?」
トウコクは探知が終わったあとそう言った。
「何があったんだ?」
「この森はおかしい。ソードゴブリン以外の魔物や動物が1匹もいない!?」
「本当か、それ!?これはやばいのがいるんじゃないか?」
3人はこの森の状況が異常なことに気づいた。
「ここで、話していても始まらないし、行きましょうか?」
「そうだな」
「怖いですけど、分かりました」
3人は森の中に入った。森の中は精霊探知によりわかっていた通り、全く生物がいなかった。そして、ソードゴブリンは森のほぼ中心にいた。
「いました」
数分、歩いているとソードゴブリンが大樹の麓に座っていた。それを見て、トウコクはバレないように鑑定した。
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ソードゴブリン(魔剣) rank S
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「これはやばいですよ、2人とも。あのゴブリンが持っている剣、魔剣ですよ。」
「本当か?それは、勝てる可能性が低くなったな。」
「魔剣って、あの認めたものに力を貸し、認めないものは乗っ取るっていうあの魔剣ですか?」
「そうだ。しかも、今回は後者の方だ」
「これは、気を引き締めないとな」
「「はい」」
「じゃあ、魔法よろしく。エリシア」
そう言って、3人は別々に移動した。そして、エリシアが魔法を放った。
「『雷よ。空間を転移し、全てを貫き感電させろ、転移サンダーランス』」
エリシアがそれを唱え終えると、ソードゴブリンの目の前に雷の槍が急に現れ、ソードゴブリンを貫こうと飛んでいく。だが、ソードゴブリンはそれを一瞬で斬った。
「な!?」
エリシアは一瞬固まった。ソードゴブリンはそれを見逃すことはなくエリシアに斬りかかった。
「危ない、エリシア」
トウコクがそう叫ぶが、間に合わない。すると、ファナが一瞬でエリシアとソードゴブリンの間に入り受け止めた。
ギャギャギャァ
ソードゴブリンは鳴いた。その隙にファナはソードゴブリンに斬り掛かる。だが、隙を付かれた、ソードゴブリンだったが、ソードゴブリンとは違う意志があるかのように剣が勝手に動いた。しかも、ソードゴブリンはそこから、凄まじい剣戟をしてくる。
「なっ!?」
ファナは短い驚きの声を上げたがギリギリのところで耐えている。
「くらえ!」
そこへ、トウコクが横からゲイ・ボーで突き刺そうとした。だが、ソードゴブリンを急に現れた、魔剣そっくりの剣に止められた。
「なんだ!」
トウコクは驚いていると、魔剣がトウコクを斬ろうとした。が、トウコクはそれを槍で防いだ。が、耐えることが出来ずに飛ばされた。
「ぐはぁ」
トウコクは木を何本も貫きながら飛ばされていく。ソードゴブリンはそれを見ることはなく、そのまま、ファナに斬りかかった。
「何を!」
ファナは今度は普通に受けきった。が、ソードゴブリンの周りを魔剣が10本ほど飛んでいる。それは、ファナの周りを回っている、浮遊剣よりも多い数だった。
「それでも、負けるものか!!」
ファナはそれでも、頑張っていたが、数には勝てずにトウコクと同じように飛ばされた。だが、打ちどころが悪かったのか、起き上がることなく気絶してしまった。
ギャギャギャァ
ソードゴブリンは鳴きながら、エリシアに近づいていく。そして、魔剣を振り上げ、エリシアに振り下ろした。エリシアは魔力障壁を使い、少しの間だけ耐えた。が、それも、簡単に破られ肩口を思いっきり切られ、意識を失った。
「よくも、よくも、エリシアを!!」
それを、戻って来た、トウコクは目の前で見てしまった。すると、怒りで膨大な量の魔力がトウコクの包み込んだ。だが、それは禁忌の術だった。
「お前だけは許さねぇ」
トウコクはソードゴブリンに対してそう言った。そして、ゲイ・ボーとゲイ・ジャルグを手に持ち、誰にも見えないような速さでゴブリンを貫こうと突っ込んだ。だが、それは周りを飛んでいる、魔剣によって止められた。
「もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっとだ!!!」
トウコクがそう言うと、包んでいる魔力が濃くなっていく。
「死ねぇぇぇぇぇ!!」
トウコクはさっきよりの数倍速いスピードでソードゴブリンに突っ込む。それは、魔剣にも追えないようなスピードで、気づかないうちにソードゴブリンはトウコクによって貫かれた。
ギャギャ、ギャ
それによって、ソードゴブリンは魔剣を落とし、絶命した。
「これのせいで!!」
トウコクはそう叫びながら、魔剣に向かってゲイ・ジャルグを思いっきり振り下ろした。
パキィィィン
魔剣は甲高い音を立てながら折れた。そのあと、トウコクはエリシアの元に行く。そして、生死の確認をする。
ドクン、ドクン
エリシアの心臓は弱々しく動いていた。だが、こっちの世界に回復魔法は存在しなかった。たが、トウコクは1つだけ、助けられる方法を知っている奴が思い浮かんだ。
「リーパー、リーパー、リーパー、リーパー、リーパー、リーパー、リーパー、リーパー、リーパー、リーパー、リーパー、リーパー、リーパー、リーパー、リーパー、リーパー、リーパー、リーパー、・・・」
トウコクは唯一知っているであろう自分の契約悪魔の名前を呼び続けた。すると、トウコクの視界は真っ暗に染まり、いつもの、あの空間で目を覚ました。
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