vsトゥール
「さあ、2回戦を始めようか」
「一度負けたんだから大人しく倒れとけよ」
「仲間が殺られるところ何て見てられるかよ」
「そうか。じゃあ、お前から死ね」
トゥールはトウコクが戦った時よりも速い速度でトウコクに迫った。だが、トウコクには、トゥールの動きが完璧に見えていた。
ガキィン
トウコクは槍で簡単にトゥールの攻撃を防いだ。
「侵食しろ」
トウコクがそう言うと、トゥールの武器を黒い何かが侵食していき、侵食した部分が灰になっていく。トゥールはそれを見てすぐさま手を離した。
「なんだその能力は!?」
「何だろうな?教える義理はない」
トウコクは教えるようなことはしなかった。
「じゃあ、次は、こっちから行かせてもらう。」
トウコクはそう言って、頭に流れ込んでくる、(詠唱を必要としない)魔法を使った。
「纏え」
トウコクがそう言うと、侵食した黒い何かがトウコクの身体を包み込んだ。
(なんか不思議な感覚だな。でも、嫌じゃない)
トウコクはそんなことを思いながら、トゥールに向かって突っ込む。しかも、驚くことにトウコクのスピードはトゥールを上回っていた。そして、トウコクは槍を上から下に振った。
「やるな」
トゥールはそれだけ言うと、何も無い空間から剣を1本出して防いだ。だが、それは長く持つことはなく、すぐに折れた。だが、その一瞬でトゥールは槍の間合いの外に出た。
「その槍とその魔法は厄介だな」
「そりゃ良かった。じゃあこれはどうだ?」
トウコクはそう言って、ゲイ・ボルグを召喚した。
「物理加速」
トウコクが投げたゲイ・ボルグは今までよりも3倍ほど速い速度で飛んでいった。それは、トゥール目掛けて寸分違わずに心臓を貫こうと飛んでいく。
「はぁぁぁぁぁあぁぁぁ」
トゥールは雄叫びを上げながら多大な量の魔力を使い、魔力障壁や壁系の魔法でゲイ・ボルグを止めようとする。だが、ゲイ・ボルグは多少、速度が落ちただけでトゥールに向かっていく。そして、防げないと思ったトゥールは避けようとした。が、行動に移すのが遅すぎて、ゲイ・ボルグはトゥールの肩を貫いた。
「こんなもの!!」
トゥールは叫びながら、自身の魔力を方に集中させた。すると、トゥールの穴の空いていた肩は、何も無かったかのように治った。
「お前は、傷すらも簡単に治すのかよ」
「当たり、はぁ、前だ!」
トゥールは息を荒くしながら強がった。
「そうか、でも、これで終わりだ。じゃあな」
そう言うと、トウコクは眼の能力を使う。すると、トウコクの眼が白く輝き、すべての時間が止まった。そして、その止まっている時間に、槍で突き刺したり、横薙ぎしたり、振り上げをしたりして、トウコクは10秒間、トゥールを思いっきり攻撃した。そして、10秒経つと、また、眼が白く輝き、時間が動き出した。
「何を!?」
トゥールはバラバラになっていく。
「お前の負けだ。トゥール」
「そのようだな。だが、覚えたおけよ白眼を持つ少年よ。絶対に我が同胞が殺してくれる。」
「いつでも相手になってやるよ」
トウコクがそう言った後、トゥールは完全に命尽きた。そして、時間が停止していた、ファナ達が動き出した。
「何があったんだ?」
ファナは全く理解できてないのかそう声に出していた。
「僕が説明しますが、ここはスタンピードを殲滅してからにしましょう」
「トウコクは何があったのか知ってるのか。でも、殲滅した方が良さそうだな」
時間が動き出したことによって、また、戦場は荒れていた。そして、3人も残っている魔物の狩りを始めた。そして、狩りは1時間ほどで終わったのだった。
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