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白眼の槍使い  作者: 陰月
学校編
29/94

デスティガー

side:ファナ


ファナは一番早く虎の前にたどり着いた。


「名前は分からないけど、きっと勝てるだろう。どうせ、ドラゴンよりは弱いだろうしな」


ファナはそう呟きながら虎に突っ込んでいく。虎はそんなファナに、前足をほぼ音速の速さで振り下ろした。


「おりゃあ!」


ファナは自分の双剣で虎の攻撃を防ごうとした。が、止まったのは一瞬で、その後、ファナは飛ばされた。


「びっくりした」


ファナはおでこから少し血が出ているぐらいの軽傷で立ち上がった。そして、ファナは魔法を使った。


「『ウインドアーマー』とギアアップ」


ファナは当たり前のようにウインドアーマーを詠唱破棄で使い、その上に重ねるようにギアアップを使った。この状態でトウコクより、数段速い。


「じゃあ、死んで」


ファナは冷酷な声でそう言って、虎に双剣で斬りかかった。だが、その双剣は虎の皮膚を傷つけただけで、全くダメージになってなかった。


「やっぱり、この状態じゃダメか。」


ファナは双剣をみながら、そう言った。


「起動」


ファナは双剣に魔力を流し、何かを気動させた。すると、双剣は赤と青に光だし、片方ずつ剣を包み込むと安定した。


「さあ、やろうか」


ファナは虎に突っ込んだ。だが、虎は、突っ込んできたファナを避けて、足を上から振り下ろした。


ガキィン


どう見ても、ファナが対応出来ない位置からの攻撃は剣によって防がれていた。


「まさか、これまで使うことになるとはな」


ファナがそう呟くと、ファナの周りを4本の剣が浮いていた。それは、魔法なのか魔道具なのか分からないが、明らかに異常な光景だった。


「行け、浮遊剣」


すると、剣は自らの意思を持っているかのように急に加速し、虎に向かって飛んでいく。虎は飛んできた剣の2本を爪で防ぐことが出来たが、あとの2本は深々と足に刺さっていた。だが、虎は鳴き声を上げず、しかも、ファナを鋭い目で睨みつけていた。


「なかなか、しぶといな。でも、これで最後だ。」


ファナがそう言うと、ファナの近くに戻ってきていた浮遊剣がまたも加速して、虎に向かって飛んでいく。そして、それと同時にファナも虎に突っ込んでいく。そして、足に傷を負った虎は明らかにスピードが落ちファナのスピードに付いていくことが出来なくなっていた。その結果、浮遊剣が虎の足と地面に深々と刺さり、動けなくなった虎にファナは自分の持つ魔法の付与された剣で虎を真っ二つに斬った。


「なかなか、強かった」


ファナはそう言い残した。そして、地面に刺さっていた浮遊剣はいつの間にか消えていた。その後、ファナはトウコク達の方に視線を向けた。


side:トウコク


トウコクはファナが戦闘を始めてから、数十秒後に虎の前についた。


(こんな魔物見たことないな。鑑定してみるか)


トウコクはそう思い、虎を名前とrankしか分からない鑑定で見た。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

デスティガー rank A


表示できません

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その鑑定結果はトウコクにとって初めて自分より強い魔物との戦闘だった。


「こういう戦闘の方が楽しそうだな」


トウコクはこれまでのファナとの戦闘以外は本気を出していなかった。なので、いつもの戦闘より楽しそうだった。


「じゃあ、やろうか。 『来い、ロンギヌス』」


トウコクはデスティガーと対峙して、槍を召喚し、身体強化を掛けた。そして、槍を片手に、デスティガーに向かって突っ込んでいく。だが、デスティガーはそれに合わせるように前足をあげて、振り下ろした。だが、トウコクそのスピードのままデスティガーの横に向かって飛び避けた。そして、その横っ腹を槍で突いた。その槍は深いところまで刺さったが、そこから動かなかったので仕方なく抜いた。抜いた瞬間、デスティガーに付いていた槍の跡は無かったかのように治っていった。


「マジかよ。お前も再生持ちかよ。」


トウコクは心底嫌そうな声でそう言った。


「じゃあ、武器帰るか。 『来い、ゲイ・ボー』」


トウコクはロンギヌスを戻し、ゲイ・ボーを召喚した。が、デスティガーはその間に上げていた足をトウコクに向かって振り下ろした。すると、空気の塊のようなものが飛んできた。トウコクはそれに驚き、回避が遅れてしまい利き腕じゃない左腕を深々と切り裂かれた。


「つっ」


トウコクは言葉にならない声を上げながら左腕を抑えていた。だが、デスティガーはそんなこと気にすることもなく、またしても、足をあげて、振り下ろした。また、空気の斬撃が飛んでくる。だが、トウコクは痛みに耐えながら必死に避けた。


「痛てぇ」


トウコクは痛みを声に出しながら、デスティガーの方を見ていた。そして、トウコクは魔力を使い『バレット』を放った。だが、デスティガーはそれを軽々と避けて見せた。だが、トウコクはそれを読んでいた。その隙にトウコクはデスティガーの近くまで移動した。


「おらぁ!」


トウコクはゲイ・ボーをデスティガーに向けて思いっきり振った。デスティガーは再生できると思ったのかトウコクの攻撃を受けた。そのおかげで、トウコクのゲイ・ボーは深々と足に刺さった。そして、トウコクはゲイ・ボーを抜いた。抜いた瞬間、デスティガーは再生しようとしたが、一向に再生はしなかった。その事に戸惑っているデスティガーを見逃す訳も無く、トウコクは続けて槍で突いた。だが、デスティガーは戸惑いながらもそれを避けようとした。その結果、トウコクの槍は掠めただけだった。


「もう少し、ダメージ与えたかったな」


トウコクはそう言ったが、デスティガーは今までの速度を出せないほどにダメージを負っていた。


「もう、ダメージを負うのは嫌だから、これでトドメだ。『来い、ゲイ・ボルグ』」


トウコクはゲイ・ボーを戻し、ゲイ・ボルグを召喚した。


「じゃあな」


トウコクはそう言いながら、ゲイ・ボルグをデスティガーに向かって、魔力も使い、投擲した。ゲイ・ボルグは寸分違わずにデスティガーに向かって飛んでいく。そして、デスティガーは動きが鈍っていたので、避けることが出来ずにゲイ・ボルグが貫き、デスティガーは絶命した。


「戦闘が終わると尚更痛いな。」


そう呟く、トウコクの元にファナがやって来た。


「トウコクがこんなに傷を負うなんてな。エリシアは大丈夫かな?」

「エリシアなら大丈夫でしょ。多分」


トウコクとファナはそんな会話をしながらエリシアの方に目を向けた。



side:エリシア


エリシアはトウコクと同じくらいのタイミングでデスティガーと対峙した。


「私で勝てるのでしょうか?」


エリシアは不安を声にした。だが、エリシアは怯むことは無く、詠唱を始めた。


「『雷よ。我が身を纏え、サンダーアーマー』」


エリシアがその魔法を使うと、エリシアが雷を身体に纏っていた。それは、シーカースのものとは似ても似つかず、エリシアの方が神々しかった。


「それじゃあ、行きます」


エリシアはそう言って、デスティガーに向かって、目で追えないぐらいの速さで走っていく。


「『風よ、全てを切り裂く刃となれ。カマイタチ』」


すると、デスティガーの周囲に風の斬撃が現れた。だが、デスティガーはそれを焦ることなく避けた。そして、デスティガーはエリシアに飛びかかった。が、エリシアはデスティガーのスピードより早かったので、簡単に避けた。


「流石に、当たらないですか。じゃあ、これならどうです?」


エリシアはまた、詠唱を始めた。


「『雷よよ。弾丸となりて敵を穿て、サンダーバレット』」


エリシアの魔法は『カマイタチ』よりも早い速度でデスティガーに飛んでいく。デスティガーはそれを躱そうとしたが、掠った。すると、デスティガーの身体に電気が流れ、動けなくなった。


「これで終わりです。『雷よ。空間を転移し、感電させろ、転移ボルト・高』」


すると、デスティガーの身体が一瞬、すごい眩しさで光ってから収まった。収まると、デスティガーはプスプスと真っ黒な状態で絶命していた。


「流石に魔力を使いすぎました」


エリシアはそう言って、頭を抑えて、トウコク達の方に歩いていった。

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