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白眼の槍使い  作者: 陰月
学校編
26/94

B rankの実力

3人はギルドマスターの部屋から出て、依頼を見ていた。


「何かいい依頼はあるかな?」


ファナ依頼を探しながら呟いた。


「どんなのがあるんですか?」

「えっと、低いのだと、ゴブリンの5体討伐とか、高いのだとブラッドスパイダーの討伐だな」

「僕達にも倒せますか?」

「倒せるね。ブラッドスパイダーはそこまで強くない。ただ、糸がウザいだけだ。」

「そうなんですか。それで、その以来は受けるんですか?」

「迷ってるんだよ。トウコクはともかく、エリシアには少しきついだろうな」

「そうなんですか」


ファナはトウコクにそう言って、また、依頼を見始めた。すると、後ろから声が聞こえた。


「おい、そこの女と子供すぐそこをどけ!今から俺が見るんだからどけ!」

「あ、誰だよ。舐めた口聞いてるのは!」

「なんだよ、女。このB rank冒険者の俺に向かってその口の聞き方は!」

「はぁ、高々、Bがでしゃばんな」

「なんだと!そこまで言うなら決闘を申し込む!」


絡んできた男は顔を真っ赤にしながら決闘を申し込んできた。それを見ていた周りの人の反応は色々だった。


「あいつら、あのシーカースさんに刃向かってるぞ」

「また、シーカースの奴は絡んでるのか」

「おい、アレ止めた方がいいだろ。あいつ、誰に喧嘩売ってるのか理解してるのか!?」


上からシーカースよりもrankが下の冒険者。シーカースよりもrankが高い冒険者。そして、ファナのことを知っている冒険者だ。


「よし、じゃあ、決闘するか。なあ、トウコク」

「え?僕ですか?」

「当たり前じゃん。私がやったら試合にもならないよ。」

「それもそうですね」


トウコクとファナの会話を聞いていたシーカースはまたも、顔を真っ赤にして突っかかってきた。


「おい、女が戦わないのかよ!そんな子供が俺に勝てるわけないだろ!」


その言葉に、流石のトウコクも頭にきた。


「なんだと、あんた如きが俺や師匠に勝てるわけないだろ。もっと言えばそこの女の子にも勝てないよ。」


トウコクはそう言いながらエリシアの方を指さした。


「へぇ、俺にそんなことを言えるのか。じゃあ、まずはお前を叩きのめしてやる。」


シーカースはそう言いながらトウコクを睨んだ。


「なあ、ジーザス。ここの訓練場、貸してくれないか?」

「あなたの言うことなら、通るでしょうから大丈夫ですよ」


ファナはそれを聞いてからトウコク達に向かって話をした。


「そういう理由だから、ここの訓練場でやりな。だから、移動するよ」


ファナはそう言うと、受付の奥にある1つの扉の前まで行った。そして、その扉を開けるとそこには結構な広さの訓練場があった。


「じゃあ、真ん中のとこ行きな。あと、ジーザス。この決闘の審判頼んでいいか?」

「どうせ断っても、やらせるんでしょ」

「よく分かってるじゃねーか」


トウコクは笑いながらそう言って、エリシアと端の方に歩いていった。


「それでは、この決闘を仕切らしてもらいます、ジーザスです。では、両方準備はいいですか?」

「僕は大丈夫です」

「おい、小僧。それはどういう事だ!俺と舐めてるのか!?」


この時、トウコクは武器も持たずに手ぶらで立っていた。


「いえ、別に武器はいいかと。どうせ、いつでも出せるので」

「そうかよ!」


シーカースはまたしても、顔を真っ赤にした。


「それでは、ルールですが、殺し以外は何でもありです。足をおってもいいですし、腕をおってもいいですよ。冒険者にいる、オンリースキルの持ち主が治しますので。」

「分かりました」

「分かったぜ」

「それでは、始め!」


決闘が始まると、シーカースが大きな斧を振り下ろしてきた。


(なんだよ、この遅いのは)


トウコクはそう思いながら、簡単に避けた。


「遅すぎたろ。何もなしで避けれるとはな」


トウコクはそう言って、シーカースを挑発した。


「舐めたことを、じゃあ、本気を見せてやるよ。 『雷よ。我が身を纏え、サンダーアーマー』」


シーカースは詠唱をすると、シーカースの体を雷がバチバチと音を立てながら纏われていた。そして、シーカースのスピードはさっきよりも格段に上がり目で追うのがやっとだった。


「おら!」


シーカースは掛け声とともに斧を振った。トウコクはそれをギリギリで避けた。


「なかなか、やるな。じゃあ、こっちも真面目にやらしてもらおう。 ギアアップそれと、『来い、天沼矛』」


トウコクは身体強化の魔法と槍を召喚した。だが、シーカースは「それがどうした。」と、全く気にせず斧を振り上げた。


「遅いね」


斧を振り上げている、シーカースの後ろからトウコクは声をかけた。


「なんでお前がそこにいる?」


シーカースは訳が分からずにそう言った。


「もう少しやると思いましたが、これじゃあ、槍を召喚した意味が無いですね。 バレット」


トウコクがそう言い切ると、トウコクの前に無数の弾が出来ていた。


「死なないように頑張ってください」


トウコクはそう言いながら、手を前に出した。すると、無数の弾は一斉にシーカースの方に飛んでいく。だが、それは貫通力の高いものではなく打撃の方に重点を置いた弾だったので死にはしなかった。


「勝者、トウコク」


その弾幕が収まると、そこには白目を向いているシーカースが倒れており、それを見たジーザスがトウコクの勝利を宣言した。


「ジーザスさん。あいつの事よろしくお願いします。死んではいないと思いますが、骨はほとんど折れてると思うんで」


トウコクはジーザスにそう言って、ファナ達の方に歩いていった。


「久しぶりにこんなに魔力使いましたよ」

「だろうな。あれだけの魔法を魔力だけで打ったんだ、そりゃ魔力も大量に使うだろ。」

「トウコク君凄いです。私には絶対にできないです。」


エリシアもトウコクのことを褒めた。


「じゃあ、依頼をまた見に行くか」

「いえ、やっぱり、あのブラッドスパイダーの討伐の依頼を受けましょう。見たことないので見てみたいです。」

「エリシアはいいのかい?」

「はい。でも、殺られそうになったら助けてくださいね。」

「任せてよ」

「じゃあ、あの依頼受けるか」


トウコク達はそう言いながら訓練場を後にして、ブラッドスパイダーの討伐の依頼を受付で受けて、ギルドを出ていった。

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