ギルド
次の日も、学校に来ていた。この日は、午前も午後も座学だった。トウコクとエリシアはこの日も習ったことのある話ばっかりだったので全く興味を示さなかった。
「明日から2日休みだが気を緩めずにな。ちゃんと、2日後も来いよ。」
ドレントは授業が終わってからクラス中に響声でそう言った。トウコク達は耳を抑えながら頷いていた。
「授業終わったな。」
「はい...」
トウコクとエリシアは今まさに寝ていきそうな顔をしながらそんなことを言った。
「ふぁ〜あ、話を聞くより、寝ない方がキツかった」
「私もです」
「今から部活ですわ」
トウコクとエリシアが話をしているとテレシーがそう大きな声で言った。それから、訓練場に移動して、昨日と同じことをした。結局、今日もテレシー達は使うことが出来なかった。
「帰るか」
「はい」
トウコクとエリシアはいつも通り、2人で帰路についた。
「ただいま」
「ただいまです」
トウコクとエリシアは家に着いてからそう言ってリビングに行った。
「おかえり。ご飯出来てるよ」
トウコクとエリシアが家に着くと時間は既に7時を回っていた。
「お腹すいてたんだ」
トウコクはそう言っていつもの席に座った。すると、エリシアもそれに続いて座った。
「じゃあ、食べようか」
「はい」
「「「いただきます」」」
3人はみんな一緒にご飯を食べ始めた。
「そう言えば、明日、トウコクとエリシアも一緒に用事があるから」
「分かりました」
「何があるんですか?」
「それは、秘密だ」
いつも通り、ファナは何をするのか教えてくれなかった。そして、ご飯を食べおえてから部屋に戻り眠りについた。
次の日、朝から家を出た。
「じゃあ、遅れないように付いて来いよ」
「分かった」
「分かりました」
家を出て、大通りに出ると、ファナはトウコクとエリシアにそう言った。その後、大通りをしばらく歩いていると大きな建物が出てきた。その建物は縦の前に剣が2本重なっているシンボルがあった。
「ここだ、入るぞ」
ファナはそれだけ言って、その建物の中に入って行く。中には剣や斧を担いでいる大男や2本の短剣を腰に下げている女の人などいろんな人がいた。そして、トウコク達が入るとほぼ全員がこっちを向いた。
「ひぃ」
エリシアが怖かったのかそんな声を出した。
「女と子供が入ってきたぞ」
「あの女性綺麗じゃね」
「おい、辞めとけよ。殺されすぞ」
そんな、いろんな声が聞こえてきた。どうやら、ファナのことを知っている人もいるようだが、結構な人がファナのことを知らないみたいだった。ファナは、そんなことを全く気にせずに受付に歩いていった。
「あの、今日ってギルドマスターいますか?」
「ギルドマスターに用事ですか?すいませんが、直接会うことは一部の人しか許されてませんので、ご了承ください。」
「あんた、新人か?」
「いいえ、3年前に入りました。」
「新人だろ。じゃあ、ジーザスって受付の人を読んでくれ」
「まあ、それ位なら。分かりました、読んできますので待っていてください。」
受付嬢は奥へ消えていき、5分程だった後、男の人を連れて帰ってきた。
「まったく、俺を名指しで指名してくるやつなんで誰だよ!?」
「それが、名乗ってもらえなくて…」
そんな会話をしながら歩いてきている。
「よう、ジーザス。ギルドマスターに合わせてくれ」
「な!分かりました。ギルドマスターに確認してきますので、待ってください」
「ああ」
一緒に出てきたジーザスはもう1人の受付嬢を置いて、ギルドマスターの部屋に向かった。
(この人誰なんだろう?)
受付嬢の頭にはそんなことを思っていた。ジーザスは向かってからすぐに戻ってきた。
「大丈夫だそうです。じゃあ、行きましょうか。」
ジーザスはそう言って、また奥に歩いていった。そして、その後ろを、ファナ達が歩いていく。
「ギルドマスター、連れてきました」
「入れ」
ジーザスはある扉の前で止まり、そう言った。すると、中から返事が帰ってきた。それから、ジーザスとファナ達はその部屋に入って行く。
「久しぶりだな。ファナ」
「そうだな。イスト」
ファナとイストと呼ばれる男の人は挨拶を交わした。
「で、何の用だ」
「私の推薦枠って残ってたよな?」
「ああ、2人分残ってるな。」
「よし、じゃあ、その推薦枠使うわ」
「は?誰に?」
「この2人だ」
ファナはそう言いながらトウコクとエリシアを指差した。
「まだ、子供じゃないか。あんなに使うのを渋ってた推薦枠を使うほどなのか?」
「当たり前だろ。私が育てたんだぞ。ちなみに、トウコクは私の7割ほど、エリシアは空間魔法の持ち主だ。」
「それは真か?もしそれが本当ならば騒ぎになるぞ」
「ああ、本当だ。だが、この事実は絶対に誰にも教えないでくれ。」
「分かった」
「じゃあ、登録してくれ」
ファナはギルドマスターにそう言うと、ギルドマスターは立ち上がり、部屋を出ていった。
「ファナ、何に登録するんだ?」
「冒険者だ」
「何でなるんですか?」
「自由に使えるお金とか欲しいだろ?」
「はぁ、まあ、なりたいと思っていたのでいいんですけどね」
トウコクとファナが話しているとギルドマスターが水晶を持って戻ってきた。
「じゃあ、登録するから、この水晶に手を置いてくれ」
「これはなんですか?」
「ああ、これは、魔力量と使える魔法を調べるものだ。」
「分かりました」
トウコクはそう言って、水晶に手を置いた。今回は入試の時とは違い割ることは無かった。だが、それを見たギルドマスターは固まっていた。
「う、うん。これで登録しよう」
ギルドマスターは顔を引き摺らせながら言った。
「次は私だね」
エリシアも水晶に手を置いた。その水晶を見たギルドマスターはまた固まった。
「だ、大丈夫だな」
ギルドマスターはそう言いながら、懐からカードを2枚だし、水晶に当てた。すると、水晶にさっきのふたりの結果が記述され、その文字の下にBと書かれていた。
「このBって何ですか?」
「それはrankだ。上からS、A、B、C、D、Eの順番にrank付けされている。」
「いきなりBって高すぎじゃないですか?」
「まあ、それは推薦者がファナってことと君たちの能力値が以上ってことだよ」
「そうなんですか」
どうやら、トウコク達のrankはBからしか、始められないみたいだったので諦めた。
「じゃあ、これで失礼するよ。依頼は見てから決めるよ」
ファナは、そう言ってトウコク立ちを連れて部屋を出た。
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