苦手な魔法
家に着くと夜の8時ぐらいだった。そして、リビングにはご飯が既に出来ていた。
「疲れた」
「そうですね。模擬戦をやってから、部活紹介でしたからね。」
「そうだよ。部活紹介が長すぎた。」
トウコクとエリシアは今日あった学校でのことを愚痴りながらご飯を食べていた。
「さっき言ってたが模擬戦したのか?」
「したよ」
「しました」
「誰としたんだ?」
「僕はハスト・ラスターとエリシアです。」
「私はテレシー・ティ・サーフィスさんとフィア・ログ・キリングさんとトウコク君です。」
「トウコクとエリシアは戦ったのか。で、どっちが勝ったんだ?」
ファナは俺達が対戦した相手のことより、トウコクとエリシアの模擬戦の方が気になるみたいだった。
「私が負けました。」
「まあ、そうだろうね。トウコクの強さは異常だからね」
「そうですよね。でも、何時か絶対に1回は勝ちます。」
「おう。その意気だ頑張れよ。」
「はい」
「で、トウコクはその模擬戦どうだったんだよ?」
「僕ですか。僕の方は、簡単に言うと、僕と戦っているファナみたいな感じかな」
「マジかよ。トウコクとエリシアはそんなに実力が離れてるのかよ。」
「まあ、ギアアップは使わずに、ゲイ・ボルグと魔力障壁だけで勝った感じですかね。」
「そうなのか。エリシアがトウコクに勝つ日は遠いな」
ファナは手で頭を抑えながら、そう呟いた。それを聞いた、エリシアは「やっぱり、そうですよね」と、悲しそうに呟いていた。そして、その日はご飯を食べ終えてから部屋に戻り、眠りについた。
次の日、いつも通り学校に行っていた。
「それじゃあ、授業を始める」
学校についてエリシアと話していると、ドレントが入ってきてそう言った。ちなみに、今日の午前の授業は座学で、午後からは魔法の実技だった。
「じゃあ、教科書出してくれ。」
そう言って始まった授業はトウコクとエリシアにとってはファナに習ったことを復習しているようなものだった。そして、エリシアはそれなりにちゃんと聞いていたが、トウコクはほとんど上の空で授業を聞いていた。
「じゃあ、授業はここまでだ。」
ドレントはそう言って教室を出ていった。ちなみに、この学校は午前と午後で分かれているので授業と授業ほ間の休みはない。
「疲れたな」
「そうですね。しかも、ほとんど教えてもらった事でしたからね。」
「そうだったな。すごい眠かったよ」
トウコクはそう言いながら大きなあくびをした。
「本当に眠たそうですね。ですが、お昼にしましょう」
「そうだな」
エリシアはそう言うと、自分の鞄から2人分の弁当を出した。そして、トウコクの机の上に弁当を置き、椅子を移動してきた。
「じゃあ、食べよっか」
「ああ」
トウコクとエリシアは2人でご飯を食べ始めた。
「やっぱり、エリシアのお弁当は美味しいな」
「ありがとうございます」
エリシアはトウコクに褒められて喜んでいた。
「ご馳走様」
トウコクは食べ終わってそう言った。その後、エリシアと喋っていたら、午後の授業が始まった。
「教室移動するぞ」
ドレントが入ってきて、すぐに教室を、移動した。移動した先は入試の時に使った訓練場だった。
「よし、じゃあ、ハストから魔法を打ってくれ。」
その言葉通りに、ハスト、フィア、テレシー、エリシア、トウコクの順番に魔法を打ち始めた。5人は全員、自分の得意魔法を使った。
「じゃあ、次は苦手な魔法を打ってくれ。」
「『土よ。相手の動きを止めろ、アースロック』」
ハストが詠唱すると地面から土が盛り上がり的に絡みついた。
「苦手な割には結構いいな」
「ありがとうございます」
「じゃあ、次」
ドレントがそう言うとフィアが前に出た。
「『水よ。喉を潤す水となれ、ウォーター』」
フィアは本当に水魔法が苦手なのかただの飲み水を出せる程度だった。
「よし、じゃあ、次」
「『闇よ。全てを飲み込む球となれ、ダークボール』」
テレシーが放ったボールはハストのアースロックを飲み込んで消えた。
「闇魔法か。やっぱり、光魔法と闇魔法はセットで覚えることが出来て、どちらかが得意でどちらかが苦手ってのは本当らしいな。」
ドレントはそう言ってから「次」と、言った。
「あの、ドレント先生。私、苦手な魔法ないんですけどどうしたらいいですか?」
「そうなのか。じゃあ、さっきと違う魔法を使ってくれるか?」
「分かりました」
エリシアは、さっき使った魔法と別の魔法を使った。
「『雷よ。落ちろ、サンダー』」
すると、的の上に雷雲が出来、雷が落ちた。
「よ、よし、次」
ドレントは顔を引き攣りながらそう言った。
「あと、先生。僕、無属性魔法しか使えないんですけどどうしたらいいですか?」
「じゃあ、なんでもいいから、無属性魔法を使ってみて。」
「分かりました。じゃあ、バレット」
トウコクは自身で作った、エリシアとファナしか知らない魔法を使った。そして、バレットは的を貫通して、消えた。
「な、なんだ、あれは」
「すみません。教えられません」
「そうか、それなら仕方ないな」
ドレントはそう言って素直に引き下がった。
「よし、午後の授業はここまで。じゃあ、教室に戻るぞ」
ドレントの後ろをついていき教室に戻った,そして、教室に入ると、ドレントが話を始めた。
「君たちに大事なお知らせがある。今月の終の方に騎士かとの合同訓練をやるから覚えておくように。」
ドレントはそれだけ言って、教室を出ていった。そして、それから、部活の時間が始まった。
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