部活
昼休みが終わると、ドレントが教室に入ってきた。
「じゃあ、移動するぞ」
ドレントは入ってきてすぐにそう言い教室を出た。そして、移動している途中でハストが戻ってきた。
「席は入学式の時と同じだからな」
着いた場所は入学式をした体育館だった。そこには入学式の時と同じように椅子が並べられており新入生はみんな座っていた。それから、数分すると体育館内の明かりが消えステージだけが照らされていた。
「これより、部活説明会を始めます」
暗くなった瞬間そんなアナウンスが聞こえ、ステージに人が出てきた。
「どうも、新入生の皆さん。こんにちは。これから、私たちの部活、魔法研究部の説明を始めたいと思います。私達の研究は主に無属性魔法です。例えば、どうしたらギアアップの効果を上げられるか?とか、魔力障壁の強度は挙げられるのか?とかですね。あとは、新しい無属性魔法の研究。その他は個人で他の魔法の応用とかですね。興味があったら部室に来てください。詳しく説明します。これで、説明を終わります。」
最初の説明が終わった。トウコクは既に自分で無属性魔法を作っているのであまり興味が湧かなかった。そして、次の部活紹介が始まった。
「僕達は魔法剣士部です。この部活は、文字通り、魔法と剣術を合わせた部活で、効率のいい魔法と剣の使い方を研究しています。魔法や剣が素人でも僕達がしっかり教えるので一度見学に来て下さい。あと、この部活は、あと有名な英雄ファナ様がきっかけ出てきました。宜しくお願いします。」
(ファナをきっかけにできた部活か。やっぱり、ファナの影響はでかいみたいだな。)
トウコクはそんなことを思いながら次の説明を待っていた。
◇◆◇◆◇
あれから数時間がたった。説明をする部活が数十種類あったのである。だが、その部活の中には槍に関する部活は一つもなかった。
「あんまり、気になった部活はなかったな。」
「私もそんなにかな。」
トウコクとエリシアは2人してそんなことを話していた。そして、全ての部活の説明が終わったあと教室に戻った。
「それで、君たちはどうする?」
教室に戻ってからドレントがそんなことを言った。
「僕は作ってもいいんじゃないかと思ってる」
「私もです」
真っ先にトウコクは自分の思いを言った。そして、その言葉にエリシアも乗ってきた。
「ほかの3人は?」
「私も作りたいです」
「作りたいです。」
「じゃあ、作るか」
ドレントはハストが答える前に結論を出した。
「で、名前はどうする?」
「なんでもいいんじゃないですか?どうせ、やることは変わらないんだし。」
ドレントの質問にトウコクはそう答えた。だが、そこに、テレシーが口を出した。
「そうは行きません。作るなら、ちゃんとした名前をつけたいです。」
「そうか、じゃあ、勝手に決めてくれていいよ。」
「何ですか、その言い草は!」
テレシーはトウコクの言葉に怒っていたがすぐに冷静になった。
「もういいです。私たちで勝手に決めます。」
「そうしてくれ」
そして、テレシー達は相談を始めた。そして、トウコクは体を机に預けて寝ようとしていた。が、それは、エリシアによって阻まれた。
「私もなんでもいいから。そっちで決めていいよ。」
エリシアはテレシー達にそう言ってトウコクの方に歩いてきたのだ。
「ねぇ、トウコク君。さっきの模擬戦で魔力使いすぎちゃったから魔力頂戴。」
「そんなこと出来るわけ──」
「分かった」
エリシアの言葉をテレシーが否定しようとしたがその上からトウコクが了承の言葉を被せた。そして、トウコクはエリシアに手を差し出した。エリシアはその手を握り、魔力を流し始めた。そして、トウコクも同じように流し始めた。
「トウコク君の魔力はいつ貰っても濃いね」
「そうなのか。やっぱり、僕にはわからん」
「まあ、わからないのも仕方ないよ」
トウコクとエリシアは2人でそんな話をしていた。それを見ていたテレシーが「私たちで決めようか。」と、フィアとハストに言った。その後、テレシー達は3人で公論していたが、トウコクとエリシアは気にせず魔力交流をしていた。
「トウコク君、ありがとう。これで、少しはマシになったと思う。」
「そうか、それは良かった。」
「それはそうと、なんでトウコク君はさっきの模擬戦、本気でやってくれなかったんですか?」
「本気でやったらエリシアでも、死にかねないからな。それに、エリシアには、傷を負って欲しくないからな。」
トウコクは顔を赤くしながらそう呟いた。
「そうですか。そういうことなら許してあげます。」
エリシアは少し嬉しそうにそう言った。
「で、名前は決まったのか?」
トウコクは恥ずかしくなり話を変えた。
「決まりましたよ」
「へぇー。で、なんて名前なんだ?」
「魔力交流部」
「は?何でそうなった?」
「いや、エリシアさんがトウコク君から魔力もらってるのを見て、思いついた。」
トウコクはその説明を聞いて、「そ、そうなのか」としか、声が出なかった。そして、反論が出ないまま、名前が決まってしまった。
「じゃあ、それでいいや。」
「はい」
テレシーは満面の笑みでドレントに「魔力交流部にします」と、宣言していた。その後、今日は解散となり皆、帰路についた。
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