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白眼の槍使い  作者: 陰月
学校編
21/94

トウコクvsエリシア

ドレントとトウコクは一緒に女子の元へ戻った。あと、ハストは安全のために一応保健室に連れていかれた。


「次の模擬戦の希望はあるか?」

「「私、エリシアさんと戦いです」」

「2人は一緒には無理だろ」

「いいですよ。一緒で。その代わり、私が勝ったらトウコク君と戦いたいです」

「エリシアさんがいいと言うならいいが、それでいいのか?」

「はい」

「大丈夫です」


ドレントは女子を3人は連れて、訓練場の中心に歩いていった。


「俺の意見は聞かないのかよ。」


トウコクはそんなことを呟きながら歩いていく4人の方を見ていた。



4人は中心近くに来ると立ち止まった。


「これは、2対1の戦闘だが、2人は手を組んで戦闘することを禁止する。それじゃあ、模擬戦の意味が無いからな。いいな?」

「「分かりました」」

「よし。それじゃあ、始めるぞ。準備はいいか?」


ドレントがそう聞くと3人は「大丈夫です」と答えた。


「始め!」


その言葉と共に3人の戦闘が始まった。


「『光よ。全てを溶かせ、ホーリーレーザー』」

「『焔よ。全てを燃やせ、フレイム』」

「魔力障壁・1重」


テレシーの光属性とフィアの焔属性の魔法はエリシアのトウコク直伝の魔力障壁に阻まれた。


「なんですか、その魔力障壁!」

「そうですよ。そんな魔力障壁見たことありません」

「私に勝てたら、この魔力障壁を考えた人を教えてあげます。」

「そうですか。なら、尚更負けられませんね」

「そうですね」


エリシアの一言は2人に火をつけた。だが、エリシアは負ける気など毛頭なかった。


「じゃあ、こっちから行くね。」

「耐えて見せます」

「私だって」

「じゃあ、頑張ってください。」


エリシアは最後にそう言って魔法の詠唱を始めた。


「『雷よ。全てを消し去る落雷となれ、サンダーレイン』」


エリシアが詠唱を終えると2人に雷が雨のように降り注いだ。2人は最初の方は魔力障壁で耐えていたが途中で倒れるのが見えたので、エリシアは魔法を止めた。


「まあ、まだ立っていますか」

「はぁ、はぁ、あれぐらいじゃ、はぁ、倒れないわ。」


テレシーはその場に立っていたが、フィアはもう倒れていた。ドレントがそのことに迅速に対処していた。


「でも、あなたは相当疲れているみたいですよ?それでも、まだやりますか?」

「当たり前じゃないですか。倒れるまでやります。」

「そう、じゃあ、その覚悟に免じて私の本気で倒してあげる」

「やって見なさい」


テレシーは強がっていた。だが、エリシアはそんなことは気にもせずに魔法の詠唱を始めた。


「『雷よ。空間を転移し、感電させろ、転移ボルト・低』」


エリシアがその詠唱を終わらせると、一瞬でテレシーを気絶させた。それは、ドレントですら何が起こったか分からないほどのものだった。


「しょ、勝負あり。勝者、エリシア」


ドレントがテレシーが倒れているのを確認すると大声でそう宣言した。そして、そう宣言した直後テレシーと遠くで寝ていたフィアが目を覚ました。その後、4人でトウコクのいる場所に戻った。


「お疲れ、エリシア」

「全然、真面目に魔力を使ったのは最後の『転移ボルト・低』だけだし。」

「やっぱり、あれは転移ボルトだったか。まあ、人相手だったら低がいいとこか」

「そうだよ。高に耐えられるのはトウコク君とファナぐらいだよ」

「だろうな。で、エリシア、僕と戦うのか?」

「当たり前です。本気でやりましょう。」

「しょうがないな。ドレント先生、行きましょう」

「あ、ああ、分かった」


そうして、トウコクとエリシアとドレントは3人で訓練場の中心近くに移動した。


「準備はいいか?じゃあ、始め!」


ドレントは少し疲れ気味に宣言した。


「トウコク君、もし、私が勝ったら付き合ってください」


エリシアは突然そんなことを言い出した。


「本気で言ってるのか?」

「当たり前です」

「そうか、勝ったらな」

「やった」


エリシアは小さな声で喜んだ。そして、顔が本気の顔になった。


「じゃあ、本気で行きます。」

「ああ、来い」

「『風よ。我が身を纏え、ウインドアーマー。』」


エリシアは風魔法で自身の身体能力をあげた。そして、エリシアは魔力の球を空中に散りばめた。それを見ていた、テレシーとフィアは「何するんですかね」と、声を重ねて言っていた。


「あれをするのか。だけど、僕に効くかな?」

「喰らいなさい。 『雷よ。魔力を伝播し、貫け、サンダープロパゲーション』」


エリシアが詠唱を終えると、魔力の球を電気が伝播し続け、色んなところから電気が飛んでくる。が、トウコクは魔力障壁で全て防いでいた。


「じゃあ、こっちからも行くぜ。 『来い。ゲイ・ボルグ』」


トウコクはゲイ・ボルグを召喚して、ゲイ・ボルグを投げた。


「貫け」


トウコクの投げた、ゲイ・ボルグは1寸違わずエリシアに飛んでいった。


「魔力障壁・10重」


エリシアは今できる、最大の魔力障壁を作った。が、ゲイ・ボルグは全く減速せずにエリシアの持つ結晶を貫いた。


「俺の勝ちだな」

「負けた。まさか、私じゃなくて結晶を直で狙うなんて。」


エリシアは負けたことに少し泣きそうになっていた。


「これじゃあ、トウコク君と付き合えない。」


エリシアは小さな声でそう呟いた。


「エリシア、勝てるようになるまで挑んでこい。いつでも受けてやる」


トウコクはエリシアにそう言った。すると、エリシアは涙を拭いて、大きく頷いた。


「よし、じゃあ、今日の模擬戦は終わりだ。教室に戻るぞ」


ドレントはテレシーとフィアにも聞こえる声でそう言った。そのあと、ハストを除く全員で教室に戻り、昼休憩となった。そして、トウコクはエリシアの手作り弁当を食べながら、皆で話をして、昼休みが過ぎていき、午後の説明会になった。

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