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白眼の槍使い  作者: 陰月
学校編
14/94

下見と見物、それと災厄

「今、何時だ?」


トウコクは飛び起きて時計を見た。


「なんだ、まだ、4時か」


トウコクは自分が昨日の昼に寝て、今まで寝ていたことに気づいていなかった。


「もう、起きるか」


トウコクはベットから起きてリビングに降りた。ちなみにトウコクの部屋は2階あった。リビングに移動すると既にファナが起きていた。


「おはよう」

「おはよう。もう、朝稽古するのか?」

「そうだな。もうしようかな。」


トウコクはファナに挨拶をしてから基礎訓練を始めた。いつもと同じ量の基礎訓練をこなしているとエリシアが起きてきた。


「おはようございます」

「おはよう」

「おはよう」


トウコクとファナはエリシアに挨拶を返してから今していることに戻った。そして、エリシアも朝稽古を始めた。エリシアの朝稽古は魔力の循環と集中、それと放出を2時間ぶっ通しでやり続けることである。


「はぁ、疲れた」


トウコクが自分の朝稽古を終わらせて、そう呟いた。そして、それから、1時間30分程してからエリシアの朝稽古が終わった。


「よし、2人とも終わったな。じゃあ、ご飯にするか。」

「「はい」」


トウコク達は朝稽古を終わらしてから使用人が用意した朝ご飯を食べ始めた。


「そう言えば、今日は何するんだ?」

「今日は学校の下見に3人で行こうかと。後は王都の見物かな。」

「分かった」


3人はその後ゆっくりご飯を食べて、着替えてから家を出た。


「じゃあ、学校を見に行こうか。」

「「はい」」


トウコク達は3人で王都の大通りを通り、門を通った。


「王立魔術・騎士学園って、何の捻りもない名前だな。」

「そこんとこは気にするな。もう、100年以上続く学校なんだぞ」

「そうなんですか。」

「まあ、ここは魔術科と騎士科があって2人には魔術科に入ってもらう。」

「え?僕もですか?無属性魔法しか使えないのに」

「大丈夫だろ。トウコクなら」

「そうですか。まあ、頑張りますよ」

「わ、私も頑張ります」


3人はそんな会話をしながら学校の後者に向かって歩いていった。


「こんにちは〜、学長いますか?」

「ファ、ファナさん!はい、いつもの部屋にいらっしゃいます」


ファナに随分丁寧な態度で振舞っている人が学長の居場所を教えてくれた。


「なあ、ファナってこの学校で偉いのか?」

「いや、ここは私の母校で、ドラゴンを討伐したのがここまで知れ渡ってこうなった。」

「それは仕方ないですね」


ファナは迷いなく廊下を進んでいき大きいドアの前で止まった。


「ここだよ。じゃあ、入るよ」


ファナはそれだけ言ってドアを開けた。


「どうも、学長」

「おお、ファナ。久しぶりだな。」

「ああ、久しぶりだな。今日はお願いがあってきたんだ」

「改まって何だ?私に出来ることなら出来るだけ手助けしよう」

「それは有難いな。じゃあ、この子達にこの学校の受験資格をくれ」

「え?この子達?」


学長はそう言われて初めてこちらを向いた。


「この子供たちは?」

「私の家族だ。血は繋がってないがな」

「そうなのか。合格じゃなくて資格でいいのか?」

「それでいい。こいつらは自力で受かるからな」

「なるほど。それだけの実力があると。」


学長はトウコクとエリシアをじっくり見て頷いた。


「よし、いいだろう。資格はやろう。それで君たち名前は?」

「トウコクです」

「エリシアです」

「君たちはファミリーネームは無いのかい?」

「そこは聞かないでやってくれ」

「そうか、何か事情があるのだな。」

「すみません」

「いいよ、そういう子もこの学校には沢山いるからね」

「そうですか。ありがとうございます。」


こうして、トウコクとエリシアはこの学校の受験資格を得たのだった。


「よし、じゃあ、王都の見学に行こうか。」

「「はい」」


トウコクとエリシアはファナに連れられて王都の街に出た。


「ここが王都の街か。人が多いね」

「そうだね。エリシア」


王都の街に出た瞬間、人の流れが急に多くなった。


「はぐれるなよ。探すのめんどいから」

「分かりました」


トウコク達は必死にファナの後ろをついていった。すると、ファナはある店の前で止まった。


「今日の昼ご飯はここで食べよう。」

「ここはなんの店ですか?」

「ここは私が学生時代に通っていた、麺という食べ物を出す店だ。」


ファナはそれだけ言うと店に入っていったので、トウコク達も付いて行った。


「久しぶりだな、おっちゃん。今日はオススメを3つだ」

「おお、久しぶりだな。ファナ。オススメ3つだな、了解した。」


店主はそれだけ言って直ぐに作業に取り掛かった。それから、待つこと5分程で頼んだものが運ばれてきた。


「ほれ、オススメのラーメン3つだ。」


出てきた食べ物は、よく前世で食べていたあのラーメンだった。


(俺や俺のクラスメイトの奴らみたいに飛ばされてきたやつが伝えたのかな?)


トウコクはそんなことを思いながら出てきたラーメンを食べた。そして、3人が食べ終わったあと店を出て昼稽古のために王都を出た。


「じゃあ、この近くにある森で魔物狩りをしましょうか。」


トウコク達は森に入り、魔物を探した。


ガルルルルルルルルルル


「お、ウルフが出てきたぞ。2人で倒してみろ」

「「分かりました。」」


トウコクとエリシアは10体のウルフを相手に対峙した。


「じゃあ、行くか。『来い。ゲイ・ボー』」


トウコクは黄色の短槍を召喚し、ギアアップで能力をあげた。


「エリシア、魔法は頼んだ。」

「分かった。」


「『風よ、全てを切り裂く刃となれ。カマイタチ』」


エリシアの放った魔法はトウコクを通り越して先に魔物に届いた。だが、ウルフはその魔法をジャンプして避けた。


「そこからは避けられないだろ。」


トウコクは飛んだウルフに槍を突き刺した。すると、それをきっかけにウルフがトウコクに襲いかかった。


「それを待っていたよ、エリシア」

「詠唱は終わってるよ。『サンダー・連』」


エリシアがそう叫ぶと雷がウルフに落ちた。が、全てのウルフを倒すことは出来なかった。


「上出来だ」


トウコクはエリシアにそう言って、残ったウルフの攻撃を避けた。


「1、2、3、全部で3匹か。まあ、余裕だな」


トウコクは残ったウルフの数を数えて槍を構え直した。


「『バレット』」


トウコクが魔法を使った。その魔法はウルフよりも早い速度で飛んでいき、避ける暇さえ与えずウルフを貫いた。


「あと、2匹」


次にトウコクはウルフに向かって突っ込んで槍を突き出した。が、ウルフはその槍を飛び越えてトウコクに噛み付こうとした。


「甘いぜ」


トウコクはそう言いながら、短槍を体側から回してウルフの頭の上から振り下ろした。


ガルル


ウルフは叩かれて直ぐに絶命した。


「あと、1匹」

「『奴を固定せよ。空間制御。』『風よ、全てを巻き込む嵐となれ。ストーム。』」


トウコクがそういった瞬間、後ろから声が聞こえたと思うと目の前のウルフが急に動かなくなり、その後すぐに嵐に巻き込まれた。


「びっくりした」

「ごめんね。先に殺しちゃった」

「別にいいよ。それに、いい魔法だった。ありがとう」

「どういたしまして」


トウコクはエリシアの魔法にびっくりしたが、魔法の使われた時が良かったのでお礼を言った。


「じゃあ、もう少し奥に行ってみようか。」

「「はい」」


3人は森の中を進んでいった。


「全く魔物に会わないね。この森にはもっといるはずなんだけど」

「本当に会わないですね」

「そうですね」


魔物に会わないことを疑問に思いながらも森の中を進んでいた。


グルルルル グルルルル


「何の音だ?」


トウコクはその音が気になり、声に出した。


「なんだろうな。見に行ってみるか」


トウコク達はその音が聞こえる方に進んでいった。


「「「なっ!」」」


3人はその正体を見た瞬間一緒に声を出した。何故なら、そこに居たのはこの世界最強の魔物、ドラゴンだったのだから。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

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