謎解明!~なぜなの~
「高橋君、持ってきたよ~」
「うむよくやった」
そこには3冊ほどの本が床に並べられた。我々は皆が本を閲覧する場所ではなく隅の一角、人があまり来ない所で閲覧していた。その理由を高橋君は
「…我々が謎を解明している所は人に見られたくない」
と言っていた。その後
「…あ、後、その様な質問は、今後やめるように」
と付け加えていたことを覚えている。
そして本を開きぱらぱらとめくる。
「この本は絵のパターンか」
高橋君がつぶやく
「そして、その絵が男のパターンか…」
私もつぶやく
「駄作!」
高橋君が吠える
「駄作!」
私も吠える
「駄目駄目だこれは、これを書いた奴は己の未熟さを心底恥よ!」
「そして恥じた後には良きものを書いてくれるでしょう」
私が言う
「来世頑張れ」
高橋君が言う
「来世頑張れ」
私も負けじと言う
おそらく二人ともちゃんとした意味を理解していない、語呂の良さで言っていたように思う。
「さあ次だ!」
高橋くんが本をめくる
「この本は写真のパターンか」
「そして、写真は…男です!」
「きもい~」
高橋くんがおののく
「あ、あうあー」
私もおののく
「駄作!」
高橋くんが吠える
「駄作!」
私も吠える
「駄作の中の駄作!」
高橋くんがまた吠える
「この本は鼻くその刑」
と言って私が鼻くそを付ける
「当然の報いだ」
高橋くんが静かな声で言う
「来世は頑張らなくてよござんす」
私も静かな声で言う
「さあ気を取り直して次に行こう」
高橋くんが本めくる
「こ、これは!」
高橋くんが唸る
「この本は絵のパターンだが、女だ!」
私も唸る
「さあ裸体じゃ~裸体はどこじゃんす!」
高橋くんが凄い勢いで本をめくる
「あった、あったぞ!」
「…」
「……」
「………」
「…………」
「よきにはからえ~、よきにはからえ~」
高橋くんが立ちあがり踊りだす。
「よいぞ~、よいぞ~」
私はピョンピョン跳ねている。
そして高橋くんがここぞとばかりに
「謎解明!」
と叫んだ
「その御感想は?」
私が意味のわからない質問をすると
「感謝する、この世に生を受けてよかった。お父さん、お母さん、僕を生んでくれた事に感謝する」
と天を仰ぎながら言った
「石田君はどう思う?」
「父には感謝するが母には感謝しない」
「石田君はお母さんと仲が悪いからな」
「うむ」
「まあじきによくなるさ」
「だとよいが」
「さあ、この本はどこにあった?どこにあったかをいつもの(人体の不思議ノート)にメモしなければ」
「うむ!」
と言って人体の不思議ノートにメモし、その後その本をまた一から熟読した後
「では、(NZNN)のエリアに行こう」
と高橋くんがつぶやく
「うむ!」
と言って、そこを立ち去る。といっても隣の本棚なのだが…
「さあ、着いたぞ」
「今日もちゃんとそこにあるざんすね」
そこにあったのは、我々が(KWN隊)を作るきっかけとなった本
{NZNN}NZNNシリーズの本である。
その本の登場人物は皆服を着ていなく、みんなのなぜなのに答えて行くという本だ。今思い返すと絵はアンパンマンの登場人物かと思うような絵であったが、当時の我々からしたら絶対神であった。
「さあ、今日もなぜなのにおじぎをして帰ろう」
高橋くんが凛とした声で言った
「うむ」
そして一礼をし、軽く手を合わせて我々は帰路に就いた。
…おっとここで一大事!まだ遠藤このみが出ていないではないか!私は何をしていたのか、自分で自分が嫌になる。深く反省する。これでは高橋くんの回想になってしまったではないか、こいつはビックリ。あ、後、恐れ多くも言っておくが、遠藤このみとこの回想は一切関係ない。
「ふざけるな!」
という声が聞こえてくるが、その言葉にはこう答えよう!
「ごめんなさい!」
そしてもう一度謝罪する。申し訳ない!
私は謝罪が出来る人間だ。




