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血と異世界と王道と ~契りを交わした三人の皇~   作者: 風都 陽介
第一章~転移したらしいよby黒崎~
2/3

~五話~無表情

夏休み終わったら、不定期更新開始です。

苦しい。まだその声が頭に残る。

そんな状況でも、目の前の変化は分かった。それ程ここは異常な『自然』であった。

大地から生える草花は異形のものだったり、見た事のある形だったり。先ほどつまずいた木・・・否、大樹も日本ではあり得ない大きさであった。

「・・・・・」

沈黙。

可笑しいのはこの刀だってそうだ。たかが家宝の刀だろ?100年ぐらい前の刀って言ってた気がする。折れるよね、普通。今も5、6人切ったのにピンピンしてる。素材が違うのか?

「・・・血、拭くかな。」



結論。折れる気はしない。漫画みたいな強度してる。木も真っ二つだ。もう夢だと言っても信じます。

「・・・でも出れない。」

終わりが無い森。熊とか出たら困る。今なら切れそうだけど。俗に言う『チート』かもしれない。帰っても師匠に申し訳がつかない。そもそも、これ切れるとか知らなかった。抜いただけで下半身消えてた気がする。・・・夢なら覚めて欲しい。頬に涙が流れる。

「~ーーーーー!?」

顔の血、拭いていませんでした。




服は返り血すら付いていない。辺りは相変わらず『自然』に包まれている。二時間は歩いているが、動物もいない。鳥は時々見るが、腹は満たせそうに無い。・・・腹減った。

「・・・にく。」

ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ

「ブォォォォォォォォォォォォン」

「にく?」

あらら豚肉発見!

「おぉぉぉぉぉぉにぃぃぃぃくぅぅぅぅ‼」

「ブォォォオオ?」

ドスッ ズパン



切ったはいいが、焼く方法が思い付かない。最後の頼み綱とばかりに鞄をひっくり返す。出てきたのは、道着と、ガムと、グミに飴・・・そして煙草と・・・

「ライター!」

今ばかりは父親に感謝だ。あのヘビースモーカー人の鞄にまで煙草を入れていたか。薪を集めて、火をつける。後は焼けるまで待つだけ。

「ーーー~~♪」




「そろそろかな・・・。」

こんがり美味しそうに焼けた。モン○ンを思い出す。・・・イノシシって禁漁だっけ?まあいいや。

「いただきます・・・」

はむはむ・・・

「ーーー~♪」

普通に美味しいです。さすが禁りy

「ゲハゲハハハハハハハ!」

「キシャァァァァァァァ!」

「!?」

おぞましい声と共に現れたそれは、緑色の肌を持ち、目に見えて不潔な・・・ゴブリンと言う架空の生物だった。

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