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第六話:迎えに来た

更新が遅れてすいません!

「・・・・・・・・」


沙耶は誰も来ない一人だけの秘密の部屋である図書室の書庫室で一人昼食を取っていた。


「・・・・・はぁ」


これで何度目のため息を吐いたのだろう?


一年の頃からずっと一人で食べて来たではないか。


何でため息を吐くのだろう?


「・・・・・学校、早退しようかな?」


出席日数は足りてるから問題はないし、午後からの授業は家で予習したから大丈夫だ。


「・・・・・よし、早退しよう」弁当を片付け帰る準備をしていると


「・・・・・二年四組、荻原沙耶さん。お客様がお見えですので至急職員室までお越し下さい」


「・・・・・お客様?」


思い当たる節がない為首を傾げる沙耶。


「・・・・・まさか」


沙耶は居候の元盗賊を思い出した。


「だけど、場所は分からないはずだし・・・・・」


考えれば考える程、不安は積もるばかりだ。


「・・・・行ってみよう」


沙耶は荷物を手早く鞄に入れて書庫室を出て行った。


職員室に行くと日本左衛門が担任の教師と話しているのが見えた


いや、会話よりも怒鳴り散らす日本左衛門を冷やかな目付きで見上げて対処する教師の方が正しいか。


周囲の教師達は一発触発の二人の空気に冷や冷やして固唾を飲んでいた。


「だから、沙耶が虐めにあっていると言っているんだ!!」


「証拠もないのに決め付けないで下さい」


「なんだと?!」


「本人が何も無いと言っているのなら何もないのでは?」


「・・・・・貴様っ」


今にも殴り掛かりそうな勢いの日本左衛門。


「叔父さんっ」慌てて止めに入る沙耶。


「沙耶っ」


日本左衛門は沙耶の姿を見て安堵の表情をしたが直ぐに険しくなった。


「・・・・・」無言で近づくと後ろに手を回された。


「・・・・叔父さん?」沙耶は少し怯えたが、抵抗はしなかった。




後ろから手が離れると何やら紙が握られていた。


“ゴミは死ね”


いつの間に貼られていたのだろう?


冷静に考えていると日本左衛門は凄まじい形相で担任教師の胸倉を掴んだ。


「こんな紙が沙耶の背中に貼られているのに虐めはないと言えるのか?」


「・・・・・・・・ぐっ」


「お前、本当に教師か?」


「沙耶がこんな目に合ってるのに何もしないのか?」


「お、叔父さんっ。落ち着いてっ」


沙耶が間に入り日本左衛門を宥める。


「・・・・・沙耶、今日はもう帰るぞ」


有無を言わさずに沙耶の腕を掴むと職員室を出て行く日本左衛門。


「ちょ、叔父さん!!」


腕を掴まれ引き摺られるようにして沙耶は職員室を後にした。

こちらもクライマックスです!?

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