第四話:お叱りはごもっとも
更新、内容が短くてすいません↓↓↓↓
「・・・・・・・」制服から私服に着替えた沙耶は、凄まじい形相で床に正座する同居人の元盗賊の男を睨んでいた。
「そんなに、怒らないでよ。沙耶姫・・・・・・・・・・・悪気があった訳じゃないんだ」睨まれた同居人は、途切れ途切れになりながら、睨む少女に謝った。
「就職しているなんて知りませんでしたよ?それに泥棒だって、かなり重症だって聞いていますけど?」
腕を組み不機嫌オーラ丸出しの状態の沙耶に日本左衛門は
「だ、だって、銃を持ってたし、あそこまで弱いなんて思わなかったから」途切れ途切れながら言い訳をした。
警察の話によると銃声を聞いた住民が通報し警察が踏み込んでみると床に倒れた強盗を足蹴にする日本左衛門がいたそうだ。
「全治一ヶ月だそうですよ?」
「えー!一ヶ月!?」驚愕する
「たかが前歯と腕の関節を外しただけで?!」
がっくりと肩を落とす。
「そういう問題じゃないでしょ!?」
「ひぃっ、ご、ごめんなさい!?」自分より十歳も年下の娘に縮み上がる元盗賊の頭。
その姿は何とも滑稽な姿だった。
「しかも、就職したのも知らなかったし・・・・・・・・・・」
ぶすっ、と頬を膨らませる沙耶。
「あ、あれは、その・・・・・・・・」
「まぁ、何れは就職しなきゃならないから、とやかく言うつもりはないです」
幾分、落ち着いた声で喋る沙耶。
「・・・・・今回は許して上げます。一人の外出も許可します。だけど、今度こんな事をしたら許しませんよ?」
「わ、分かりましたっ」少女の身体から溢れ出す怒りのオーラに尻込みしながら日本左衛門は頷いた。
「本当ですか?」再度、尋ねる。
「わ、分かりましたから、お怒りを静めて下さい!沙耶姫!!」限界とばかりに日本左衛門は涙声で懇願した。
「・・・・その言葉、信用しますよ」やっと怒りのオーラを静める沙耶。
沙耶がリビングから出て行ったのを確認してから冷汗を出して、日本左衛門は床に尻餅を着いた。
『今度からは、下手に沙耶姫を刺激しないようにしよう』
改めて同居している家の女主人の怖さを実感する日本左衛門。
『しかし、この俺を怖がらせるなんて、あいつ以来だな』
江戸時代に居た頃、自分を尻に敷いていた妻を思い出す。
歳は沙耶より幾つか年上だったが、気丈な所も変に優しい所も似ている。
『この時代に流れたのも何かの因果か?』
「・・・・・まぁ、因果だろうが姫と一緒なら文句はないけどね」
「日本左衛門さん。夕飯の買い物に行きますよ!」玄関から沙耶の呼ぶ声が聞こえた。
さっきまでの怒りを含んだ声は何処にもなかった。
「いま行くよ!姫!?」少女の呼ぶ声に返事をしながらリビングを後にした。
マジ短くてごめんなさい!?すいません!!