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第二話:盗賊と同棲

うぃーす!大盗賊、日本左衛門様だ?!      第二話を更新したから有り難く読んで感想を寄越せ。

三条通りで出会った日本左衛門と名乗る男をそのまま置いて行く訳には、いかない沙耶は、自宅に連れて帰る事にした。


その間、日本左衛門は挙動不振だったが、除々に慣れ自宅に着くと話し始めた。


日本左衛門の話によると市中を引き廻しされ、五条河原で首を斬られた所までは覚えているらしい。


「理由は分からないけど俺は、時代を越えて来てしまったんだ」


湯呑みを机に置き事の顛末を言い終える日本左衛門。


「これは、沙耶姫も少なからず噛んでると思うぜ」確信したように断言する日本左衛門。


「・・・・・・・・」沙耶も思い付く点があるのか黙っていた。


テレビで死者の魂が眠る場所の物を動かしたり壊したりすると、何らかが起きると・・・・・・・・


『・・・・・テレビで言っていた事が本当に起きるなんて!?』


今更になって自分のした事に激しく後悔をする沙耶。


まさに後悔、後に立たずとは、この事だ。



「まぁ、後悔より先の事を考えようよ。沙耶姫」


後悔の念に駆られる沙耶に気楽な態度の盗賊。


初めの時より随分と違うのは、環境に慣れた証拠だ。


「あなたは平気なんですか?自分の置かれた状況を理解しているの?」


日本左衛門の態度に反感を抱きながら、尋ねる沙耶。


「あの時代に居ても処刑されていたから、今の平成?の時代に来れて良かったかな」


ソファーに身体を沈めながら答える日本左衛門。


「この時代は、俺の時代よりも色々と楽しそうな物に溢れてるし、優しく可憐な沙耶姫とも会えたから、文句ないかな」


どこまでも陽気な態度の盗賊に沙耶は、頭を抱えた。


「住む場所とか仕事はどうするんですか?」


「んー、仕事は何とか見つけられるし、住む場所は沙耶姫の家で良いんじゃない?」


当然と言わんばかりの爆弾発言に沙耶は当然の如く怒った。


「ちょ、何で私の家なんですか!?困ります!!」



「だって、他に頼れる知り合いなんか居ないし、俺を甦らせたのは、沙耶姫じゃないか」


頬を膨らませて拗ねた子供のような態度を取る日本左衛門。


「・・・・・うっ・・・・・・・」甦らせた事を言われては、ぐうの音も出ない沙耶。


「俺を甦らせたのに後は知らん振り?沙耶姫に捨てられたら乞食か、・・・・・・・・・また悪事に手を染めないといけないのか」


ため息を吐いて哀しそうに沙耶を見る日本左衛門。


「・・・・・・うぅ」何も言い返せない沙耶。


『確かに私が甦らせたのに知らん振りは出来ないし時代を越えたから頼れるのは私だけだし』


思い悩んだ末に沙耶は


「・・・・・私の家に住んで良いですよ」と返事をした。


「沙耶姫!!」沙耶に抱き付く日本左衛門。


「きゃっ」小さく悲鳴を上げる沙耶を無視して、更に強く抱き締める。


「さすが天が遣わした姫君だ。こんな哀れな盗人に情を掛けてくれるなんて・・・・・・・・」


抱き締めていた手を離すと片膝を着いた。


「この大盗賊の日本左衛門様が、沙耶姫を生涯守ってやるよ」


胸を張り偉そうな口調で豪胆する日本左衛門。


「え?一生涯って・・・・・・・・・っ!!」言葉の意味を誤解したのか沙耶は真っ赤になった。


「これから宜しくな。俺の姫君」


不敵な笑みを浮かべながら再び沙耶を抱き締める日本左衛門。


「・・・・・・・っ」突然の告白?に赤面する沙耶。


こうして現役女子高生、荻原沙耶の苦難と波乱に満ちた同棲生活が幕を開けたのだった。


同棲相手、天下な名を轟かせた大盗賊、その名は日本左衛門。


年齢、二十七歳。


性格、天下無敵の俺様。


概要、江戸時代に処刑されたが時代を越え、荻原沙耶の家に強引に居候となった元盗賊。

・・・・・こんにちわ。荻原沙耶です。      第二話、どうでしたか?日本左衛門さんの態度が悪くてすいません。     次からは、きつく言っておきますので・・・・・・

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