3 テイム
翌日、父さん、母さん、ミア、エラの前で僕は木箱と向かい合っていた。
「あなた、大丈夫かしら」
「大丈夫。トルドならできる」
「おにーちゃ、がんばれー」
みんなが応援してくれる。ミアをみると相変わらず笑顔でこちらを見ていた。まぁ、なんとかなるだろ。
木箱を開けるとどんぐりが入ってた。
うん?
「あの、父さん?どうすれば」
「トルド、自分の内側を探るんだ。自分の力を目覚めさせてみろ」
スキルみたいなものなのか?
召喚、でてこい。すると、僕の影から黒い球体がでてきた。
「トルド、その木箱の中身を手に持つんだ」
言われた通りどんぐりを持ってみる。すると、黒い球体は徐々に小さくなって動物の形を作っていった。
「この形、リスだ」
「そうだ、F級モンスター、ビッグリスだ」
強いのか?そう思うとこちらに牙を見せてきた。どうだろう強いだろ?って言ってるみたいだ。僕よりは強いな。頼もしいぞ、ビッグリス。
「おにーちゃ、リスだ。かわいい」
エラが近づくとビッグリスは近づいてにおいをかぐ。
「トルド、影からでてきただろ。それが、召喚獣の形を作っていく。召喚獣は、モンスターによって必要なものが異なっている。F級とか低ランクならすぐに用意できるが、高位となると必要なものがわかっていないものもあるんだ。もう一つ、召喚獣のレベルを上げることだ。その時、別の形をとることができより、高位になるんだ」
「そうなんだ」
召喚獣自体は種類が豊富だが召喚が大変と。でも、低ランクでもレベルを上げれば進化して高位の召喚獣になれるということか。面白い。僕にはステータスはないけど召喚獣にはステータスがあるってことか。
「わかりました。まずはこの子を育てればいいんですね」
「そうだな。意思疎通ができるようになればきっと強くなる」
「名前つけましょう。……ドンにしよう」
トルド、ドン、つながってるからチーム感でていいな。
「ドン!おにーちゃをよろしくね」
ドンがエラのにおいをまた嗅いだ。
部屋に戻るとノックがされた。
「どうぞー」
ミアが入ってきた。
「あのー」
「ドンか?ほら」
召喚するとミアが飛びついた。
「わーい」
「牙あるから気をつけてな」
話を聞いていないのか顔をドンにうずめる。ドンから困惑の感情が伝わってきた。
しばらくして、ミアが満足したのか戻っていった。後にはドンの疲れた有様だけが残った。召喚獣もつかれるんだな。すると、当たり前だとドンから伝わってくる。
ドンのステータスがみれたらいいのに。ドンになんどかステータスみれないかとお願いしていると、目の前にウィンドウが現れた。
あ、見えるじゃん。なになに、ドンはビッグリスで、ビッグ類に属すと。リス類じゃないんだ。ほかにもビッグモンキー、ビッグウルフ、ビッグフィッシュ、ビッグバードがいるらしい。全員F級か。レベルは一。当然か。でも、どうやったらレベルあがるんだろ?やっぱこの世界のモンスターとかを倒すと経験値がもらえるんだろうな。
一つ思いついた。最強のモンスターに進化させれれば、それは立派なチートでは?
チートをゲットして領地のみんなに良い暮らしをさせる。決まったな。




